平城遷都1300年祭(1)

平城遷都1300年祭に行ってきました。平城宮跡は、710年に藤原京から遷都され、今年2010年3月で1300年目を迎えました。
日本で初めての律令国家の基礎が築かれ、華やかな天平文化が花開いたこの地の歴史と文化を知っていただくためのお祭り(催し)です。ここは、都の中心として、天皇の住居(大極殿)が有り、政治・国家的儀式を行うための、今の役所のような場でもあったようです。
全体の広さは、ディズニーランドとディズニースィーを合わせたほどの広さで、甲子園球場も東京ドームもすっぽり入るほどの広さだそうです。
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さて、この平城遷都祭。せっかくここまで来たからには、当時の様子や歴史を知るための解説もほしいところ。
そこで、おすすめはこちらです。
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平城旧跡ガイドツァー1,5時間コースと2,5時間コースがあります。
1,5時間コースは、遣唐使船、朱雀門、第一次朝堂院、第一次大極殿の見学コースで、ボランティアガイドさんの説明を聞きながら歩いて回ります。
2,5時間コースは、さらに遺構展示館と東院庭園のコースが追加されます。
私たちは、もう東院庭園などは知っていましたので、短い方のコースにしましたが、時間に余裕があれば、2,5時間コースの方がお勧めです。

遣唐使船です。
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全長約30m マストの高さ約15mほどの原寸大のふねが展示されています。
この船に150人ほどが乗り込み、中国の文化や国作りを学びました。
しかし、実際150人乗るにはかなり狭そうです。当時の船の技術では、嵐などにあって遭難した人もかなり多かったとか・・。
遣唐使として有名な阿倍仲麻呂は、あの無茶苦茶難しい科挙の試験にも上位合格するほどの秀才でありながら、嵐などで、とうとう日本に帰ることができなかった人です。
唐の地で、月を眺めて、この月は日本の三笠の山に出ている月と同じものだなぁ・・と、日本を恋しく思いながら詠んだ歌が、こちらです。百人一首でもおなじみですね。

天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも

朱雀門です。
朱雀門は風格あふれる平城宮の正門。その名前は天の四神で四方を守る神のうち、南を守る神、朱雀に由来します。

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(写真が重くてアップ不可能なので、次(2)に続きます。)