PCR検査拒否率97%は事実だった。悪くなるまで待て!心配な次男。

しばらく自分のブログが書けなかった。

実は次男が3月末から体調が悪い。
マンションの大規模補修工事で網戸を外す、ベランダの植木、物置や物干し台の移動など、色々指示があって、毎週、遠いところを駆けつけて手伝いに来てくれた次男。
ありがとうね。
もしや、その疲れが出たのかな?と心配になって具合を尋ねると・・。
息苦しいし、胸に違和感がある…
この時期なので、ぎょっとする。

4月初め、鍼治療の信頼できる先生に診ていただこうと、次男を連れていくと
コロナ感染の疑いがある患者さんは、「先ずは病院に行って、検査を受けてから来てください」とのこと。うっかりしていた。
もしも感染していたら、病院にも他の患者さんにも迷惑をかけてしまう。

早く調べた方がいいねと言いながらも、簡単には検査できないのであった。
次男は体調は良くなったので・・と、車で通勤の許可をもらって研究所の一室で勤務。
他の人にはほとんど会わないから・・と。

風邪の引きはじめだったのかもしれない・・。
コロナ騒動で神経質になっていたのだろうなどと思っていた。

 

4月2週目、色々手伝ってくれた次男に子供孝行を・・と、
好きなカレースープや天然鯛の道明寺蒸しなど奮発して作ったのだが・・
また体調不良で行けないと連絡があった。
今度は胸の痛みがあり、微熱もあるとのこと。
次男に料理の写真だけ送って、元気になったらまた作るからね!と。
一人で食事するが、心配で味が分からなかった。

  

4月19日、日曜日だが体調悪く病院に行く。
CT検査も血液検査も、血中酸素も異常なし。
肺炎もなし。様子見となった。
念のため、PCR検査できますか?と聞くと
「こんな軽症ではできません」と断られる。
本人は具合が悪くても検査条件に合わなければはねられる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200424-00000538-san-n_ame
この記事では、
新型コロナの検査は、通常発症から3~4日の間に検査を受けることが推奨されている。検査が遅れると、仮にウイルスに罹患(りかん)していたとしていても、検査結果が陰性になることがあるため・・と書いてある。
日本はどうなっているのだろう??
軽い症状では検査をしない。
これでは軽症の患者を見逃してしまうのではないか?

翌日、呼吸器科を受診するが「重篤ではない」と言われ、漢方薬麻黄湯が処方される。


しかし、21日からはさらに体調が悪化、会社を休むことになった。
23日、鍼灸治療の先生が心配して診てくださると仰ってくださった。
しかし、体調が悪化して車の運転もできない。
タクシーでは?と言ってみるが、タクシーはこの時期避けた方が良い乗り物である
次男は、気になる症状があるのに?と先生と電話で話をすると
やはり、「先ずはコロナ対策センターに電話して今までの経緯を伝えて、PCR検査してもらった方が良いね」となった。

24日、念のため、別の地元の病院で診てもらうが、肺炎の心配なし。
医師には「今の症状を伝えても、検査に回してもらえないだろうね」と言われる。

体調の異変を感じてから、すでに4週間以上。
他にも受診したい病院があるが、コロナかどうかはっきりしないと迷惑がかかるので、
診てもらうことができない。
(コロナ患者は他の科を受診できない、他に持病のある方はそれも怖い!)
病院ではコロナかどうかわからないと言われるが、
病院に頼んでも検査はてもらえない。


仕方なく、自粛生活を送っているうちに体調自体が悪化していった。
(これは当然、体を動かさず家でじっとしていたら、免疫力も下がるばかりだ)
息苦しさ、胸の痛み、呼吸が苦しい、食欲がない、だるい・・、
・・・などの諸症状をセンターに伝えるが、検査は断られる。
拒否率98%は本当だった。

25日土曜日に差し入れをもって次男に会いに行くが、
食欲ないので食べられない・・といわれる。

コロナかどうかわからないまま放置され、
症状が悪化するまで検査はしてもらえない。
悪くなるまで待て!?
検査してもらえず、不安の中で不調と闘っている人たちは大勢いることだろう。
少しずつ悪化していく体調。
精神的にもしんどいし、他の病院にもかかれない不安もある。
急に悪化して命を失う人も出てくるだろうし、感染を知らずに移動すれば感染は更に広がるだろう。

どんどん検査すると陽性者の受け入れができず、医療崩壊するという理由で
検査数を抑えているようだが、元々ベッド数をかなり減らしていった政策があり、しかもこの状況でまだベッド数削減の方針は変わっていない。
本当にコロナの収束を考えているのだろうか?
しかも、コロナ軽症者はPCR「陰性」を確認せずに療養を解除してよいという指針もおかしい。

こういう状況で自粛させられても、感染が減るとは思えない。

それより緊急事態宣言が延長されれば、まちがいなく産業も人もつぶされてしまうだろう。

感染を広げないためには、まず検査であり、そして感染者を隔離することだ。
こんな基本的なことをしないで、悲しいことに、「悪化するまで待て」と言う方針がまかり通っている。

苛政は虎よりも猛し。

 

26日、ついに熱が出て病院に行き、再検査、やっとPCR検査をしてもらえた。

体調が悪くなってからでは、病院に行くことだって負担なのに・・!

専門家のいない専門家会議で決めた基準が徹底していて、その基準に該当しなければ検査をさせない保健所やセンター。
この方針が早く診てもらいたい人たちの足かせになっている。


本日、保健所より電話があった。
結果は「陰性」

 

コロナで病院に収容されると、回復するまでは見舞いにもいけないし、
万一の場合は遺骨で帰ってくる・・。

そんなことを思えば陰性でホッとするが、
未だに食欲も体力も快復していない。
その日によって体調も変化する次男。

まだ不安は尽きないし、油断はできない。