梅雨の似合うお寺・・・浄瑠璃寺へ

 
蒸し暑い毎日ですが、少しだけ雨模様の梅雨時のお寺は、涼しく感じられます。
ほるんさんのブログ記事に誘われて、私もこちら浄瑠璃寺にお友達と出かけてきました。
真言律宗 小田原山 浄瑠璃寺
 
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お寺の名前は創建時のご本尊、薬師仏の浄土である浄瑠璃世界からつけられました。
 
浄瑠璃世界って何?人形浄瑠璃??」と思われた方、いらっしゃいますよね。
・・・・調べてみました。
 
浄瑠璃世界とは仏教のことばで ”お薬師さま”(薬師瑠璃光如来)の清浄な浄土のこと。
 澄みきった清浄な瑠璃の大地、東方はるかな仏教の世界のこと・・・・だそうです。
        (つい、太字にする癖がついてしまいました・・・笑
瑠璃(ラピス・ラズリ)も、 古代から特に循環器系や眼、皮膚などの病気に効果があるとか。  直感力を養い、災害を未然に防ぐ力もあり・・薬師如来とも関係がありそうですね。
 
浄瑠璃というと人形浄瑠璃を思い出しますが、これは、室町時代御伽草子浄瑠璃物語」がきっかけ。
ヒロイン浄瑠璃姫は、この薬師如来の申し子と言うことで、この物語が大ヒット!
 
琵琶や三味線、さらに操り人形とも結ばれて人形浄瑠璃となり、さかんに演じられたたところから、
人形浄瑠璃を、浄瑠璃・・と。  浄瑠璃と言えば義太夫節をさすまでになりました。
 
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「このお寺ではまず、東の薬師仏に現世での苦悩の救済を願い、
      振り返って池越しに、西の阿弥陀仏にお迎えを願うのが本来の礼拝の形」
・・・とパンフに書いてあります。
 
 では・・・まず、三重の塔の薬師仏にご挨拶…イメージ 7
それから振り返って、・・池の向こうにある西の阿弥陀仏様を拝みます。
浄土の宝池をへだてて横長の阿弥陀堂が見えます。
九つの扉があり九体阿弥陀仏がまつられています。
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この池、ちょうどカキツバタが見頃で、梅雨時の曇り空にも趣を添えています

 
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太陽の昇る東方浄土(浄瑠璃浄土)の教主が薬師如来で、現実の苦悩を救い、西方浄土へ送り出す仏様。
太陽が沈んでいく西方浄土の教主が阿弥陀仏で、西方浄土へ往生してくるものを来迎してくれる仏です。

浄瑠璃寺阿弥陀仏九体阿弥陀仏
九体の阿弥陀仏があるところからこのお寺の別名を九体寺とも言うそうです。
 
九体阿弥陀仏とは・・・、感無量寿経にある九品往生、人間の心がけや努力などで下品下生(げほんげしょう)から始まり、下の中、下の上と、最高の上品上生(じょうほんじょうしょう)まで九つの段階があるという考えから九つの如来をまつっています
 
 
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浄瑠璃浄土の九体寺の中は、」もちろん撮影禁止ですが、
 
縁側には、「・・代わりに撮影どうぞ!」とばかりに猫が寝そべっておりました。(笑)

 
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お言葉に甘えて、撮影を・・・^^
 
 
 
このお寺は、野の花が、それぞれに調和を保ちながら、とても清らかな感じに咲いています。
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これは何という花でしょう?
 
 
 
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足下に目を向けると、蝶も舞い・・、メルヘンの世界のよう・・・・・
 
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 小さな石仏も緑の中に溶け込んでいます
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九体の阿弥陀仏の披露はできませんでしたが、
たくさんの野の花が主役のこのお寺は、まさしく浄瑠璃世界・・という感じ!
久々に現実を忘れ、心地よい時間を過ごしました。
しっとりとした梅雨時もいいけれど、
紅葉がたくさんあるので、紅葉の頃もお勧めです。
(アクセス:近鉄奈良駅、JR奈良駅からバスで20分ですが、1時間に1本ほど。
時刻表を調べておく必要があります。)