小出先生 たね蒔きジャーナル2012/1/19(ストレステスト検討委員会は欺瞞

 

 原発のニュース、福島2号機の内部を東電が撮影し、配管、格納容器の内側に変形はなく、地震で壊れていないと東電は言っており、温度は44.7℃でメーターは正常とのことです。燃料は融けて圧力容器に落ちており、水位は4m以下、廃炉は技術開発をしながらです。

 東電は福島の状態を送るシステムが国のものにつながらず、ERSS不備で、放射能拡散が十分に伝わらなかった(ケーブルが足りない)のです。緊急性を感じず、失念していたと言うのです。
ERSS、24時間止まっていたこともあったのに、です。近藤さん、国や東電のずさんな体質が明らかになり、どうなっているのか、放射能拡散、避難の元になるデータがなく、不信感が高まると言われました。
 環境省二本松市内のまきストーブの灰から40000ベクレルのセシウム検出です。民家の庭に事故の前から保管されていたもので、東北にまきストーブの灰の処分方法を変更です。排出された煙による被曝は無視できるとのことです。

 二本松市のマンションの放射線量、他にも使われており、本宮市の河川改修に使われ、1.01マイクロシーベルト/時間を検出しました。

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小出先生のお話
 
安全保安院大飯原発再開に必要な聴取会市民に傍聴させず
批判的な委員の欠席。
 
日本と言う国が原子力を進めると決めてここまで来た。
 
安全と言いつつ事故は起きた。
これまでの安全審査の指針は使えない、そのためストレステストをするのに現物の原発は安全にならない
 
ただの計算で、どういう基準で可否を決めるかの判断基準はなく、原子力村の人が委員として出てお墨付きを与える。
 
「そういう委員会を作ってはいけなかった」と言うことです。
 
国のストレステストもおかしい。福島事故を収束させないといけない。
問題をきっちり調べないと、原発の安全を確認できる道理がない。
進めてきた原子力村の人が同じやり方でお墨付きを出しているのです。
 工業用の内視鏡を使って、2号機の格納容器内の調査を始めており、たまっている水は予想より少なかったこと、要するに「水面が確認できないほど内視鏡が役に立たなかった」
 
東電は内視鏡を入れたら何とかなると思っていたが格納容器内は蒸気=湯気が充満し、先は見えない+猛烈な放射線で、写真も傷だらけになる、まともな映像は取れないのです
 
1か所から入れているが大きな格納容器の損傷などは分からないのです
東電は地震で壊れていないと言うと、小出先生失笑されて、反対側どころか水面も見えないのに、配管が別のところで壊れている可能性があり、そんなことを言う意味がないのです。
 
近藤さん、「この不鮮明な映像で何が分かるか」と
小出先生、「何を期待して入れたか、水面がどこにあるか見たかった。
配管は1か所から入れてもダメ、あちこちから入れないと分からない、内部は蒸気+放射線で、内部が分かるわけはない

 東電は原子炉の状況を確認するSPEEDIに送るメディアコンバータの電源が4カ月も外れており、2010年4月に設備更新の際にケーブルが短くてつなげなかった。
「正直な感想を保安院が言った」
緊急性がなく、ERSSの動く事故など起きないと保安院が想い、事故は起こらないと保安院が思っていたのです。

 SPEEDI、仮のデータで動き、本格的なデータが得られなかったこと、津波が来たらまともに動かないので、本質的なものではない。ケーブルなしで、SPEEDIが動かなかったことと無縁ではないが、事故が起きないと思っていた保安院のお粗末なのです。

 今日は、内視鏡のこと、ストレステストのことをお知らせいたしました。

 なお、今発売中のビッグイシュー183号(1月15日号)に分断され、追いつめられる福島のお母さんたちと言う記事があります。関心のある方はご参照くださいませ。

http://www.bigissue.jp/latest/index.html
 
追記:キノコ(糸状菌)は、一般にセシウムを菌体内で濃縮します。
こちらも参考に