比べてください。「瓦礫処理」 どちらに賛成??
産経新聞が、めずらしく、広域処理に対する相反する意見を並べて紹介してくれました。
「政府案に賛成の記事を書くなら、反対案の記事も並べて紹介して下さいね。」とお願いしました。・・聞いてくれたのかなぁ・・?
広域処理で焼却か? 焼却しないで、防潮堤か?
比べてみるとわかりやすいですね!
震災がれきの広域処理、進めるべきか?
「焼却炉に余裕ある」 島田市長 vs 「焼却は愚策」宮脇氏
産経新聞 6月15日(金)13時19分配信
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「がれき処理は首長に気持ち次第」と語る島田市の桜井勝郎市長=4日、島田市役所(写真:産経新聞) |
東日本大震災の被災地のがれきの処理が進んでいない。震災がれきは8割以上が未処理のまま積み残されており、復興の妨げとなっている。国は放射線量の少ない岩手、宮城両県のがれきについては他地域へ搬出する広域処理を推進しているが、反対派の活動によって立ち往生する自治体が相次ぎ、大震災後に叫ばれた「絆」の真価が問われている。
■現地処理では復興進まず≪桜井勝郎氏≫島田市長
○焼却炉には余裕ある
--受け入れた理由は?
「去年5月に被災地を訪れ、あまりにひどい状況に呆然(ぼうぜん)とした。家族を失って何もかも流されて悲惨な状況なのに、東北のおばちゃんたちは明るい。その分、放置されたがれきのひどさが際だっていた。島田の焼却炉には受け入れる余裕がある。やろうと思った」
--当初は抗議が殺到した。市長を突き動かした原動力は?
「意地になったんだ(笑い)。ほとんどが反対や嫌がらせだったが、2、3%くらい心から賛同してくれる意見があった。この数%の思いを形にしなければ、という気持ちがだんだん強まった。そもそも最初は地元の理解も得ていたのに、報道されたとたんに反対派が市役所に押しかけた」
--市長の親族に廃棄物リサイクル業者がいることを理由に動機を疑う声もあった
「利権目的だと批判されたが、うちは鉄くずのリサイクル会社。がれきが木材チップだけと分かってからは批判は収まった」
--やめようと思わなかった?
「がれきは安全だと確信していたからね。安全なのになぜやめなければならないのか。負けられない、ここで引き下がったら男がすたる、と思った。東北を助けなきゃ、とね。島田市には東海地震も来ると言われているし、浜岡原発(御前崎市)は30キロ圏内だ。明日はわが身じゃないか」
--試験焼却する自治体は出ても、本格受け入れは進まない。なぜなのか
「がれきの受け入れに必要なのは首長の気持ち一つ。東北を何とかしたいという強い意志があるのか。それだけだ」
--被災地支援の方法はがれき処理だけではないが?
「しかし、東北が今本当に困っているのはがれきの山。首長は『がれきは受け入れない』といえば批判されない。だけど、それで本当に政治家といえるのか。たとえ市民が嫌がっても、日本人としてやらなければならないことがあるんじゃないか。安全は証明されているんだ。私にはどんな反対があっても受ける強い意志がある」
○日本人として少しは
--現地で処理すべきだとの意見もあるが?
「何年かかってもいいなら現地処理すればいい。でも、それでは復興が進まない。コンクリート片やブロックなら防波堤などに再利用できるが、可燃物は燃やすしかない。被災地に焼却場を造るより、運んで燃やした方が安く、時間もかからない。学者は放射能汚染の恐れのあるものは現地から動かすなと言うが、『恐れのある』程度なら、人体に影響のない限り、日本人として少しくらい受け入れるべきだ」(田中万紀)
東北の復興のため・・という美しい理由も実はウソだったことを、環境省は白状しています。)
■防潮林形成の基盤に活用≪宮脇昭氏≫
--震災がれきの受け入れが難航している状況をどうみるか
「がれきといっても、大部分は思い出の品々であり、被災者の生活の縮図。それを安易に搬出し、受け入れをいやがる市町村に持っていって燃やすのは問題だ」
●焼却は環境的に愚策
--燃やすことが問題か?
「木質がれきの乾燥重量の半分は炭素。地球温暖化防止が叫ばれる中で、がれきは焼けばいいというのは二酸化炭素も出るし、環境的にもっとも愚策だ。焼却という目先の対応をするのでなく、次の津波に備え命を守れるよう、被災地に防潮林を形成するための基盤として、がれきを宝物として積極的に使うべきだ。 そのほうが経済的で、環境にもいい」
--広域処理が必要ながれきはトラック数十万台分とされている
「そのための運賃や労力もばかにならない。有害物質が取り除かれたがれきを被災地の海岸線沿いに土盛りして高さ10~30メートルの堤をつくり、そこにタブノキなど土地本来の樹木を植えることで、巨大津波が来たとしてもその力を減殺する『森の防波堤』を築く、その材料として有効活用できる」
--静岡県島田市に搬入された木質がれきにコンクリートが混入していて騒ぎになった
「コンクリこそ大事な資源になりうる。土盛りを作る際、木質がれきの中にコンクリ片があったほうがむしろ、土中に酸素が行き渡ってメタンガスの発生を防ぐことにもなり、いずれは樹木の根がコンクリ片を抱くことでより津波に対して強靱(きょうじん)になる利点がある」
--がれきを埋め立てて土地を造成した先例はあるのか?
「ドイツではミュンヘンのオリンピックの丘なども戦争がれきで造られ、立派な森になっている」
--日本での例は?
「関東大震災のがれきで横浜の山下公園などが造られ、戦災のがれきも外堀通りの埋め立てなどに使われた実績がある」
--被災地だけでがれきを使い切ることはできるのか
「東北の沿岸部300キロにわたって幅100メートル、高さ20メートルの土盛りを作るとすると、今あるがれきではむしろ足りないくらいだ」
●「鎮魂の森」で生かす
--となると、がれきを広域処理する必要はないと?
「必要なし。がれきで土盛りをして植樹し“森の万里の長城”を作れば、観光地にもなり癒やし・学びの森、鎮魂の森ともなる」
-放射性物質がある程度含まれている福島の震災がれきにも応用できそうか
「できる。数十年もすれば放射性物質の線量レベルも下がる。土地本来の樹木を植えれば、3年目くらいからはほとんど手がかからずに済むのだから」(溝上健良)
追記:放射能は焼却させない、移動させないのが世界のルール。焼却すれば、空気、土地、そして川や海を汚染し、焼却灰は濃縮され、その後始末にも困ります。
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がれき広域処理問題では、まともな 情報提供がないまま、国会議員が昨年夏に瓦礫特措法に 賛同。
その後、環境省がマスコミに巨額を投入し、科学的根拠がないままに「絆」、「協力」などの心情に訴える言葉で広め、まともな議論、反対が出来ない雰囲気をつ くりました。
しかし、青山先生たちが東北の現場を歩き、多面的に調査した結果、環境省の政策はきわめて杜撰であり、背後に多く の利権があったことが明らかになっています。
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