たねまきジャーナル7月5日 原発ゼロの会

7/5(木)
 永岡です、
今日、大飯3号機の発電再開で、事故以来初の再開で、国会の事故調の報告、ダイジェストが千葉さんにあり、事故は終わっていないというのです。  

原発のニュース、事故調は人災と結論付けています。歴代の規制当局と東電が先送り、自分たちに都合よくやって3・11を迎えたとしています。
対策を取れば事故は防げた、想定外ではないとしています
東電は訴訟で不利になるのを恐れていたとしています。本来は保安院が規制すべきなのにしていない。官邸が東電に介入したこと、東電も官邸の顔色を伺ったとしています。菅総理により全員撤退が阻止されたのではないとしています
 
リスナーより、自然災害でないから犯人は誰か、地震でどこまで壊れたか分からない、終息宣言の野田氏はどう責任を取るのかと言われました
二木さん、国会がどうメスを入れるのかと言われました。ダイジェストの結びに、対策は小手先、国民の目から見た安全対策が求められているとして、なら、脱原発に向かうべきと踏み込めなかったのかと言われました
それは、日本の今後のエネルギーについて、委員会では扱わなかったとあり、報告書からどちらに進むかなのです。報告書により事故が過去のものになることを懸念しています。

 大飯再稼動、事故以来初めてで、フル稼働で節電を10%に緩和です。藤村氏、安全判断は政治判断ではないと言っています。

 大飯の活断層超党派の議員が勉強会で、渡辺先生の意見を取り入れ早く調査すべきとしているものの、関電は活断層ではないとしています。関電が資料を提出せず、議論が先送りにされたのです。
リスナーより、庶民の節電意識の低下を懸念する声もありました。   
 今日の特集は、超党派で作る「原発ゼロの会」の事務局長、社民党阿部知子さんのお話です。東京のスタジオにおられます。原発危険度ランキング、6月29日の毎日に記事があり、50基の原発を点検して危険度をチェックしたものです。うち24基は即時廃炉、残りを危険度順に並べています。詳細は、
http://genpatsuzero.sblo.jp/にあります。

 阿部さん、大飯3号機の再開、政府は国民が原発ゼロに慣れないように動かしたい、政府は今まで同様事故なしと言っているのです
原発ゼロの会はこれに対して何も出来ず、政府は何が何でも動かしたかった。しかし、官邸にデモというより多数歩き、これを野田政権がどう受け止めるかなのです。原発を進めるなら、今のでは国民に不信を与えるだけなのです。

 動かす順番よりも、国民はどれが一番危ないか、どれを一番止めるか、ドイツは17基全部止めて、危険な8基は中止にすぐにしたのに、なぜ日本で再稼動するのか、政治が国民の声に応えていないと言うのです。

 社民党と小沢新党の協力は、阿部さんあり得る。消費増税反対、再生エネルギーも必要、格差もひどく、小沢氏らの政策と増税反対の統一戦線はあり得るのです
政権交代時、格差、デフレについて合意しており、口先だけでなく、実行を国民は期待し、一緒にできることはやるということです。本当に今、国民を裏切らない政治家が必要で、亀井氏もそう、民主党は沖縄で裏切り離脱した、裏切らないのが必要とのことです。     

リスナーより質問で、この会のメンバーは自民まで入り(7会派)、自民党にも入る人がいるのは意外との見解があるのですが、河野太郎さん以外にも、長谷川学さんも加わり、国会事故調に阿部さんも不満で、みんなで危険なものを止める決断のために3ヶ月でやったのです。
超党派の意味、大飯については、即廃炉を求めたのは東日本+中越沖地震活断層のものであり、大飯も問題なのに、即廃止になりえる大飯(地盤のズレが怖い)、活断層の結果では即廃炉になる
福井は活断層の危険性が高いのですが、指摘されても調査しない、資料を出さないのです。  ランキングについて、ドイツのように危険なものから廃炉であり、24基は廃炉で、関西も多く、問題は活断層、美浜は死亡事故、その他古さで危ないのです。  その他の26基は、ワーストが大飯1,2号機(古さ+事故頻度+活断層+周辺の人口)、次には廃炉を求めるのです。阿部さんは廃炉にしたら立地自治体が困り、それを支援しつつ、原発の代替の仕事のこともやる必要があり、不安なものも動かす状態から抜け出すための支援が要るのです。

 日本は地震列島で、どれも危なく、しかしどれをどうするか指針が要り、安全でないのに安全という政府と、危険を感じる国民、立地自治体の立場も含めて、この危険度を決めて、危険なものから止めようと言う訳です
即時全廃にもお金がかかり、原発減価償却する、それを廃止して大丈夫なお金がいる。
どれも早く止めたいが、お金、自治体支援でやれず、それを決めるためのプロセスが要り、国民の思いは危険で地震の活動期であり、地震大国に50基も原発があるのは他の国の人は信じられない。
地元、経済への影響もあり、それを見込んで決めないとダメで、大飯も安全配慮なし(ベント、免震棟なし+防波堤なし、オフサイトセンターは津波で一発アウト)で、お金をけちり再稼動している。安全にも、廃炉にもお金がかかる、どちらがいいか、国民に指針を示す必要があり、それを示す叩き台なのです。

 東日本で被災したものは動かせない(首の皮一枚で津波を免れたものあり)、残りも危険で、政府は安全というものの、新しい視点で見たら、人口密集、原発の集まっているのも問題で、どれも深刻な危険度であり、それを明示して、即廃炉なら10兆円いると試算され、それでもいいと国民が選ぶならやれるし、電力供給にも答えを出すものです。費用と国民負担、スピードを試算して、国民と一緒に考えたいのです。危険度ランキングで、安全度ではないのです。

 二木さん、大飯は立地自治体の経済もあり、代替エネルギーの問題もあり、具体的な対策について、7本の柱、原発ゼロ、プルトニウム取り出し中止、自然エネルギーシェールガスを出しているのです。
スタートがドイツでやったような、危険なものを止める判断を政治がすべきで、今は危険なのに動かしている。危険が明らかではない。誰かがやらないと、いろいろな意見が共有できず、これがスタートなのです。

 阿部さん、全廃はいつか?について、かかるお金と再生エネルギーの兼ね合いで、早ければ2020年、代替エネルギーは2020年に35%、これは国民がイメージできず、何を何%にするではなく、原発廃炉にして、固定価格買取制度で、比率は変わるのです。

 仲間の議員は増えるか?について、ポーズだけの反対を増やしたくない。この政策のために、仲間を増やす人が欲しい。民主党マニフェスト、言うだけでやらないのは信頼されない、本気で過半数にして、国民の意思でやめる方向にするのです。

 これで時間になりました。リスナーのメールが殺到し、大飯の活断層の資料を関電が出さないとは信じられない。日本は国に従事するものが大事で国民は2の次というメールもありました。
二木さん、まずいから関電は資料を出さないと疑われました。 今日は充実したお話でした(昨日の萩原さんのお話は腹が立って眠れなかった(泣))。