たねまきジャーナルの存続お願いに行ってこられた石井彰さんからのご報告

風まかせのかんこさんより
たね蒔きジャーナル存続お願いに小出先生達とご一緒にMBSに行かれた呼びかけ人の一人、放送作家の石井彰さんから8月27日のご報告をいただきました。
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8月27日に毎日放送に行ってきた報告です。石井彰
たね蒔きジャーナルの存続を願っている皆さんへ

 呼びかけ人にお名前を連ねていただいた51人の皆さん、 カンパにご協力いただいている多くの皆さん、 本当にありがとうございます。
さて報告です。長いですがぜひ最後までお読みください。
 8月27日月曜日に、毎日放送MBS)へ「番組存続」のお願いに行ってきました。
MBS前には、70人余り(かんこ注:100人余でした。)の番組存続を願うリスナーや10人ほどの取材マスコミ。

 この日の昼間には、番組存続署名を進めている関西のリスナーグループも、MBSにインターネットで集まった署名と、街頭などで集めた署名など5000人以上ものリスナーの熱い声(分厚いファイル二冊分)を届けていました。
 申し入れのメンバーは、この番組の出演者らによって結成された「すきすきたねまきの会」の
呼びかけ人である小出裕章京都大学原子炉実験所助教、フリージャーナリストの西谷文和さん、フりーライターの今西憲之さん、同会事務局の湯浅誠さん、そして石井の5人。

 MBSからは葛原総務部長、有貞ラジオ局編成センター副部長、松井総務部副部長の三人が対応。ただ、申し入れに応じるにあたってはMBS側から事前に
1.番組打ち切り前提の話には応じられない。
2.市民の皆さんからの番組スポンサーにというカンパは受け取れない
という要望が出されていました。

 そこで私たちからは「多くのリスナーの存続を願う声を受け止めてほしい」というお願いをしました。
小出さんからは「もし番組を打ち切るならば、その理由をきちんとリスナーの皆さんにも説明してほしい」などの要望が出されました。

 葛原総務部長は何度も「9月19日の十月編成の記者会見までは、番組がどうなるかは 一切答えられない。

 ただこれはあくまで一般論として聞いてほしいが、もし仮に番組が終了したとしても、これまで番組を作ってきたスタッフはいるので、その精神は引き継がれていくと 個人的には思っている」と繰り返していました。
 私たちからは「番組打ち切りの前提ではないことはむしろこちらも望んでいることです。
番組を続けていくために、なにか私たちにもお手伝いできることはありませんか?」という質問をしました。
もちろん具体的な回答はありませんでした。
 というよりも、相手側の顔ぶれではなにかを回答する立場にはない、のが現実でした。
総務の人たちも「大変やな」と感じました。
 そして「ナイター中継では、ライバル局の朝日放送に惨敗している毎日放送が、たね蒔きジャーナルが始まった途端に、聴取率では逆転して勝っている。こんな番組を打ち切るのは損ではないか?」と指摘しました。
もちろん彼らも「そうですね」とは言えませんでしたが。
 ともかく当日持参した皆さんからのカンパ210万円を受け取ってほしい、
「いやお気持ちはありがたいが受け取れません」という何度かのやり取りの末に
結局受け取ってはもらえませんでした。

 最後に「すきすきたねまきの会」から呼びかけ人と賛同者リストが渡され、
私からは(添付した)51人の呼びかけ人による存続を要望するアピールを、 
「もはや関西圏だけでなく、全国のラジオ・テレビ・番組制作会社やフリーのディレクター、放送作家やジャーナリスト、作家、大学教員やメディア研究者、市民運動に携わっている多くの人たちがが番組の存続を願っている」
と申し添えて、毎日放送の河内社長、豊田ラジオ担当取締役、柚山ラジオ局長に渡してほしいとお願いして、申し入れは小一時間足らずで終了しました。

 なお「すきすきたねまきの会」のホームページ  http//www.tanemakifan.net/
などで、今回の申し入れ前の集まりと、申し入れ後の報告の様子などが、動画で紹介されていますので、ぜひご覧ください。
 正直言って事態はとても難しい状況です。
表向きの番組打ち切りの理由として、さまざまな人たちの話から推測出来るのは
「経費削減のために、報道セクションが制作するたねまきをなくす」
「後番組は、ナイターオフにはこれまでは三つの番組を編成してきたが、
 これを一つにまとめて、スポーツや音楽、ニュースなどの幅広いワイド番組にしたい。 そうすれば、これまでよりスタッフの数を大幅に減らせる」というものらしい、です。
ところがこの新番組も、来年春にナイター中継が始まればあっという間になくなるのは火を見るよりも明らかです。(もしナイター中継を止めて継続するならば、それは御立派ですが)
また毎日放送は現在170億円をかけて新社屋を建設中です。
あれれ?20年前に現在の社屋を建てたばかりなのに、もう新社屋を建てるなんていう放送局がほかにあるでしょうか?
また今年の株主配当は、なんと二割!という信じられない高額配当になっています。
つまりお金はあるのです。
もちろんラジオの売り上げは長期低落傾向にあり、ラジオだけを考えると苦しい事情は理解できます。
けれど、こんなにもリスナーから支持されている番組を打ち切ることは、毎日放送にとって大変なイメージダウンになることがどうしてわからないのでしょうか?
いやイメージダウンになることはわかっているが、それでも番組を打ち切らなければならないほどの特別な事情が毎日放送にある、と私は断言せざるをえません。
ともかく9月19日に予定されいる新番組記者会見まで、あきらめることなく番組存続の声をもっともっと広げて、また資金カンパを集め(目標1000万円、現在261万円余)

郵便振替口座番号 00970-8-163854
口座名義  ジャーナリズムフェスタ実行委員会
また番組スポンサーについてくれる企業捜しを続けて行きたいと考えています。
どうか引き続き、皆さんからの応援をお願いします。
明日また大阪へ行って、さまざまな人たちに支援の要請をしてきます。
取り急ぎご報告まで。
石井彰