たねまきジャーナル8月31日 防災の日、社会的弱者を支えるには?

8/31(金)

憂鬱な気分が日本を覆っているときはじっくり考える、右へ左へ流されないことと近藤さん言われ、こういう時は断定的にものを言う人(誰だか分かりますね)が強いと近藤さん言われました。
しかし人生は複雑であり、複雑なものを複雑に考える、うだうだと言う人が貴重と水野さんも言われました。深くものを見る人が複雑、民主主義は複雑で時間がかかるのです。   

 原発のニュース、自然エネルギーの導入で原子力をゼロに出来ると言うものの、コストが問題で、外国では頓挫した例もあり、コストが大事とのことなのです。   

 8月の月間時事川柳大賞、近藤さんの選ばれたのは「絶滅危惧種 国を憂いる 政治家か」で、水野さんは「震度7 そのとき原発 どうなるの」を選ばれました(説明は不要でしょう(泣))。   
 そして、水野晶子のどないなっとるねん、明日は防災の日であり、災害時に障害者、弱者が犠牲になり、障害者は仮設住宅でも困難があります。それを、被災障害者支援NPO、ゆめ風基金の事務局長橘高(きったか)千秋さんのお話がありました。社会的弱者をどう支えるか、なのです。橘高さん、お電話での出演です。

 橘高さん、大阪で活動され、阪神・淡路の際にたくさんの障害者が地域で生活する作業所が壊れて、そういうところは補助金も少なく壊れやすいところにしか建てられなかった。大きな施設は国からの支援があるのに、小さな作業所には公費支援ゼロで、それを応援するために組織を建てたのです。支援する仕組みを作るのです。潰れた作業所の再建をして、その後も自然災害が起こり、障害者救援のために基金をもってやっているのです。

 東日本大震災で、まさかあんな災害とは思わず、基金は2億円あり、でもこの日のために皆さんから支援をもらってきたもので、この基金を東日本救済に使うことになったことになり、スタッフの派遣、どんな被害が障害者に起きているかが分からず、避難所にも障害者はいない(阪神・淡路も同じ、避難所で障害者は暮らせない)。救援の拠点が必要で、8箇所被災地障害者センターを立ち上げて、障害者がどうしているかを調べ、障害者に3・11は、たくさんの方が亡くなり、全体の割合で、障害者の亡くなった割合は2倍であり、かろうじて助かっても、避難所で暮らせず(車椅子、視覚・聴覚障害だと一般の避難所にはバリアーがあり、大きな体育館の中で入れない、生活できない)なのです。

 近藤さん、避難所で細かいところを見ないといけないと教えられたと言われました。
 障害者の方、危険を承知で壊れた家に留まる、親戚の家に行くのですが、周りに誰もいなくて、救援物資は避難所にしか来ないので、障害者、高齢者には物資は家に来ずで、SOSを発するところに、被災地障害者センターが水や食料を運び、餓死寸前の人もいたのです。避難所にいない人には配られなかったのです。今後、こういうことがないようにとしてほしいのです。家に留まる人に救援物資が要るのです。近藤さん、全体として、支援の姿を見て、ひとつの視点からたくさんの問題があると言われました。橘高さん、障害者、高齢者が最も救援の手を求めているのです。災害の時に、普段の問題が一気に出るもので、マイノリティーの問題ではなく、普遍的な共通する問題であり、支援がなく命の危機に瀕する人のことを考えて欲しいのです。
 
 海岸沿いにお住まいの方は大丈夫でしょうか
 
 水野さん、福島の方に、施設でケアを受けていた人が世話が出来なくなり、病院に行けない、狭い、津波放射能から生き残った施設に大量の人が入り、みんな体調を壊し、精神的にも不安定になったと言われました。せっかく地震津波から助かっても、その後で亡くなった人は1600~1700人とも言われ、災害関連死は障害者、高齢者が多いのです。
 国の、障害者防災対策について、阪神・淡路以降要援護者のガイドラインは出来たものの、自治体の防災計画の中に入らないと進まず、現実に避難所でニーズのある人が暮らせない。ここはあなたたちの来るところではないと言われる、安否確認の手もなく、現実には進んでいないのです。  健康保険、介護保険の問題も9月にあり、被災した人の窓口自己負担は今まで免除されていたのが、9月で打ち切りで、10月以降負担金が災害前になり、受診抑制(お金が要る、ただでさえ家、仕事をなくしている)になり、経済的な負担が増えて、負担免除、猶予を伸ばせないのかと言うことなのです。近藤さん、そういうところに政治の目が行っていないと言われました。これを解決するのに大きな予算は要らない、切実な問題なのです。  今日は、被災地の障害者のお話をお送りいたしました。   
 最後に、近藤さんの、幸せの雑学、南海トラフ地震の被害想定で、津波の死者は10分後に避難したら14万人、7割助かると言われて、近藤さん、文章表現を担当して、津波時の避難の呼びかけ、NHKの放送文化研究所の論文を参考し、宮城だと6mの津波が来ると予想されるという文章で学生に聞くと、6m以下もある、誰が予想しているのか主語が分からない。海岸「付近」の人とは誰なのか、安全な高いところと言うのもあいまいで、近藤さん、避難してくださいという表現は、要請をていねいに言っており、逃げろ出はない。避難は和語、逃げろは漢語、避難が妥当なのかと近藤さん言われて、海岸付近ももっと具体的に説明できないのか、予報に注意せよというのも何に注意するのか、10分で避難したら助かるというものは、防災無線、文章をいかに明示できるかにかかっていると言われて、水野さんも、一人でも多く避難してくれるかと情報を更新するが、逃げろという言葉の強さは大切で、伝えるプロとしては、それを聞いてパニックにならないかとも言われて、適切な避難が必要で、異常事態を知らせる言葉が大切で、文末表現が大切、
ていねいに避難してくれというものではない、絶叫で逃げろと言わないといけない。東日本でも自治体の放送でそう言ったものもある。逃げろということで、異常事態と、行動が速くなるなら、逃げろ戸の命令口調は使えるが、使うためらいもあり、結果としてどうなのか、表現、副詞(絶対に、とか)も大事と言われました。表現は刻一刻変わるものの、考えないといけないのです。

 と聞いていたら、フィリピンの地震津波注意報が出ています。災害情報で、送り手と受けての信頼関係を結ぶ必要があると水野さん最後に言われました。