【緊急署名】避難基準に福島原発事故の実態を!

【緊急署名】避難基準に福島原発事故の実態を!7日間50mSv、年20mSvは高すぎる 緊急防護準備区域(UPZ)30kmは狭すぎる
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/01/04/upz30km_2.png原子力規制委員会は、現在急ピッチで、原発事故がいざ生じたときの防災計画策定のための避難基準を検討しています。

ところが、現在の案では、事故後数時間は毎時500μSv(7日間50mSv)、その後は毎時20μSv(年20mSv)と高い避難基準が設定されています。
新聞報道は、規制委の説明をうのみにして
IAEAの異常に高い基準、すなわち毎時1000μSv、7日間100mSvと比較して、「国際基準より厳しく」などと報道していますが、これは比較する先が誤りでしょう。
 
規制委が踏まえなければならないのは、福島の実情そのものです。IAEAのとんでもない基準などではありません。

防災計画を策定する範囲のUPZ(緊急防護準備区域)は30kmのままですが、これはあまりに狭すぎます。計画的避難区域とされた飯館村福島第一原発から40~50kmでした。同村に避難指示が出されたのは、事故後一カ月以上たったときであり、その間、村民の方々は、事故後もっとも高い線量を示した期間、無用の被ばくを強いられました。

さらに、政府が定めた年20mSvという基準により、多くの方々が「自主的」判断のもとでの避難を余儀なくされています。このような実状は、今回の避難基準には何一つ反映されていません。それどころか、防災指針により、問題の多い年20mSvを正当化されてしまいます。
これは私たち自身の問題です。
まだ間に合います。多くの声で、このようなでたらめな避難基準の見直しを求めていきましょう。署名運動を行っています。ぜひご協力ください。

オンライン署名フォーム: https://fs222.formasp.jp/k282/form1/
団体署名はこちらから: https://pro.form-mailer.jp/fms/87992e8335813
一次締め切り:1月9日(水)23時
二次締め切り:1月15日(火)23時
三次締め切り:1月28日(月)朝10時

http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/images/2013/01/04/upz30km_3.png2013年1月  日
原子力規制委員会 委員長 田中俊一様      委員各位
【緊急署名】避難基準に福島原発事故の実態を!
7日間50mSv、年20mSvは高すぎる
緊急防護準備区域(UPZ)30kmは狭すぎる
 
要請事項:
  1. 30kmのUPZの範囲を拡大すること
  2. 7日間50mSv、年20mSvという緊急時避難基準、早期防護措置の一時避難基準を見直すこと。
  3. 福島原発事故後に取られた避難政策を検証すること。このため、被災住民、避難者のヒアリングを実施すること
  4. 防災指針や避難基準に関して、懸念を有する市民の声を広くきくため、公聴会を開催すること。
  5. 拡散シミュレーションをやり直すこと
【背景および要請理由】
12月27日、原子力規制委員会の「第5回原子力災害事前対策等に関する検討チーム」会合で、下記の基準が示されました。
基準包括的判断基準想定される行動
緊急防護措置500μSv/時実効線量50mSv/週数時間内を目途に区域を特定し、避難等を実施
早期防護措置20μSv/時実効線量20mSv/年1日内を目途に区域を特定し、1週間内に一時移転を実施
原子力規制委員会は緊急防護準備区域(UPZ)を30kmとしており、この範囲内の自治体は3月18日までに地域防災計画を策定することとなっています。
しかし、福島原発事故後の現実や、被ばくの影響を考えれば、この避難基準はあまりに高すぎ、30kmのUPZの範囲設定はあまりに狭すぎます。30kmで不十分なことは、原子力規制委員会による拡散シミュレーションからも明らかです※。
計画的避難区域とされた飯館村福島第一原発から40~50kmでした。
同村に避難指示が出されたのは、事故後一カ月以上たったときであり、その間、村民の方々は、事故後もっとも高い線量を示した期間、無用の被ばくを強いられました。
また、福島第一原発から60km以上の地点でも、事故後20μSv/時以上(福島市で24μSv/時)を観測しました。事務局が示した基準を前提としても30kmの外側についても「避難」の範囲が及ぶことは明らかです。
さらに、今回の防災指針や30km圏の設定には、放射性雲(プルーム)の影響は考慮されていません。
放射線管理区域の基準(実効線量が3月あたり1.3mSv)が年換算5.2mSv、毎時換算0.6μSvであること、チェルノブイリ事故後生じたさまざまな疾患を考えれば、避難基準としての20μSv/時(年20mSv)は高すぎます。
福島原発事故後、国が示した「年20mSv」という基準による避難区域の外側では、多くの人々が自主的判断のもとでの避難を強いられました。
今回の原子力規制委員会の検討はあまりに拙速です。
10月に策定された防災指針はパブリックコメントにすらかけられませんでした。
原発事故によって、最も被害を受けるのは近隣の住民であり、被害の範囲は全国民に及びます。
原子力規制委員会は、福島原発事故の実態をふまえるため、被災住民からの聴き取りを行うとともに、広く懸念を有する市民の声をきくべきです。
原子力規制委員会による拡散シミュレーションでは、100mSv/週という異常に高いIAEA基準でも30kmを超える地点が多くあります。今回採用されようとしている避難基準50mSv/週や20mSv/年の範囲が30km圏を大きく超えて広がることは明らかです。予測される空間線量率上位3%をカットする「規制庁方式(97%値)」ではなく、「100%値」で試算すれば、このような地域はさらに広範囲にわたります。このような視点から拡散シミュレーションを見直し、やり直すべきです。
以 上 

※直感的に訴えるための図⇒ぜひ広めてください!
<30kmでは狭すぎる~飯館村は40~50km、60km離れた福島でも多くの住民が自主避難
http://twitpic.com/bsf58p
原子力規制委の柏崎刈羽原発のシミュレーションでは100mSv/週(!)の地点ですら40km以遠。お手軽原発事故対応許されない>
http://twitpic.com/bsfdj6
※参考記事
これでいいのか?防災指針の避難基準
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/500sv750msv20sv.html

○呼びかけ/賛同団体
国際環境NGO FoE Japan
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
玄海原発プルサーマル裁判の会
プルサーマル佐賀県の100年を考える会
プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会
原発からいのちとふるさとを守る新潟県民の会
脱原発をめざす新潟市民フォーラム
原子力防災を考える長岡市民の会
原子力発電を考える石巻市民の会
原発を考える品川の女たち
再稼働反対!全国アクション
福島原発事故緊急会議
玄海原発プルサーマル裁判を支える会
STOP!浜岡原発
三島・原発震災を防ぐ風下の会
No Nukes Action Committee
福島の子どもたちを放射能から守ろう・関西
吹夢キャンプ実行委員会
風下の会 福島
七番めの星
暮らしの環境情報室
ぬちぐすいの会
玄米ごはんとお茶とお菓子・MOMONGA
憲法を生かす会
脱原発・滋賀☆アクション
天地の会
化学物質問題市民研究会
NUKE FREE みえ・いせ
唯足舎
脱原発とうかい塾
みどりの未来・ふくしま
アジア開発銀行福岡NGOフォーラム
美しい錦川を未来へ手渡す会
大熊町の明日を考える女性の会
ひまわりプロジェクト南相馬
アジア・フォーラム横浜
NPO法人ふれあいの森自然学校
郵政産業労働者ユニオン東京貯金支部
「平和への結集」をめざす市民の風
菜の花会
放射能防御プロジェクト近畿
ふくしまWAWAWA-環・話・和ーの会
脱原発の日実行委員会 Campaign for Nuclear-free Japan
原子力防災を考える長岡市民の会
こどもの未来をまもる会・生駒
本牧シニアITクラブ
原発八女ん会
えねみら・とっとり(エネルギーの未来を考える会)
東日本大震災圏域創生NPOセンター
御師の家「カムナビ」
※本署名の問い合わせ先/署名集約先:
国際環境NGO FoE Japan  tel: 03-6907-7217(平日10:00~18:00) fax: 03-6907-7219
E-mail:
finance@foejapan.org
満田夏花 携帯:090-6142-1807
〒171-0014東京都豊島区池袋3-30-22-203