緊急事態条項を通してしまったら9条を死守しても・・・
緊急事態条項を通してしまったら9条を死守しても・・・
緊急事態条項はナチスの全権委任法に匹敵するもので、9条改憲案以上に危険な条項なのに、メディアも政党も9条を守ることを強調するだけなのは、片手落ちというよりも間違っているという主張です。これは「緊急事態条項」の危険性に注目している人たちを大いに納得させるものです。
論客で知られる山崎雅弘氏も完全に同意のRTを寄せています。
こういう的確で真剣な論調が先ずはインターネット界で盛り上がって欲しいものです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
全権委任法に匹敵する緊急事態条項を通してしまったら、
9条なんか死守しても何の意味もない
彼らは自民の本丸は9条であり、緊急事態条項など「理解を得やすい」ものから始めるのは姑息だと批判。
全くもって危険である。
つまりやろうと思えば、政敵を牢獄に放り込んだり、新聞社やテレビ局を閉鎖することもできてしまうだろう。
こんなものを「お試し」するの?
本丸は9条じゃなくてこっちじゃないの?
自民改憲案第九十八条
内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。
自民改憲案第九十九条
緊急事態の宣言が発せられたときは、法律の定めるところにより、内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができるほか、内閣総理大臣は財政上必要な支出その他の処分を行い、地方自治体の長に対して必要な指示をすることができる。
自民改憲案第九十九条3
緊急事態の宣言が発せられた場合には、何人も、法律の定めるところにより、当該宣言に係る事態において国民の生命、身体及び財産を守るために行われる措置に関して発せられる国その他公の機関の指示に従わなければならない。
(略)自民改憲案第九十九条4
緊急事態の宣言が発せられた場合においては、法律の定めるところにより、その宣言が効力を有する期間、衆議院は解散されないものとし、両議院の議員の任期及びその選挙期日の特例を設けることができる。
僕には高度な詐欺師の手口に思える。
つまり自民が「9条には抵抗あるでしょうから、まずは緊急事態条項をやりましょうよ」と言うことによって、抵抗する側も優先順位が混乱してしまい、緊急事態条項に反対するよりも9条を守ろうとしてしまう。
でも自民の狙いは最初から緊急事態条項だという。
危ないぞ、これ。
こちらは、「明日の自由を守る若手弁護士の会」の見解。
法律の専門家も、緊急事態条項が極めて危険なものであることに警鐘を鳴らしている。
つーか、全権委任法に匹敵する緊急事態条項を通してしまったら、9条なんか死守しても何の意味もないよね、マジで。
そのことに僕は本当に驚いて恐怖に慄いたものです。
これは極めて由々しき事態だと思います。
僕は9条も大事だと思ってますけど、人権条項などの方が実ははるかに大事だと思ってます、はっきり言って。
その付随品を守ることも大事ですけど、それを守るのに必死なあまり水や空気を失ったら元も子もないでしょう。
非常に危うい状況だと思います。
>山崎雅弘 私も同感です。先日もツイートしましたが( http://bit.ly/1zV2Sn5 )、朝日新聞を含む大手メディアは最近、示し合わせたかのように「九条改正が本丸だ」等、根拠のよくわからない「解釈」を盛んに記事に盛り込み、読者の視野や判断力を狭めています。