野党側の
参考人が
違憲性を指摘すると、与党側
参考人は現実性のない国際情勢を持ち出して煙に巻く。国会同様の展開が巷に持ち込まれた。
「存立危機事態は従来の個別的
自衛権で対応できる・・・レアな事態に対応するために従来の考え方を変えるのは無理がある」。野党側の
落合洋司弁護士が追及した。
倉持麟太郎弁護士が続いた。「政府法案は切れ目のない
違憲法案である」「国民はすでに権力者のパントマイムに気づいている」・・・
その上で倉持弁護士は「議論されていない論点が40以上ある」と指摘した。
公聴会の後、記者会見が持たれた。
公聴会に臨んだ国会議員全員が出席した。
NHK記者が最初に質問した。「(
自民党)谷垣幹事長は議論が出尽くしてきたと言っているが、採決はいつか?」「15日くらいか?」
安保特委の
江渡聡徳理事(自民)は「まずは今週、皆さんの意見を聞いて、その後(採決の日程を)協議する」と答えた。来週の採決を否定しなかったのである。
強行採決に向けてやる気満々だ。
田中は「維新が対案を出し、民主と維新が共同で
領域警備法を出すようだ。15日採決で(両案の)審議ができるのか?」と質した。
江渡理事は「先ず出してもらって」と かわした。
全野党が欠席すれば
強行採決は難しくなる。維新の動向が安保法制の行方を握る。
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