山本議員「野党は一つに」 岡田代表は解党に慎重(田中龍作ジャーナル)
山本議員「野党は一つに」 岡田代表は解党に慎重
与党は今週中にも安保法案の強行採決に踏み切るものと見られる。
「乱暴狼藉を続ける安倍政権を引きずり下ろさねばならない。そのためには野党が一つにならなきゃいけない。来年夏の参議院選挙は野党一丸となって戦わなければならない、と皆さんの地元でプレッシャーをかけて欲しいのです」。
山本議員はよく通る声でよびかけた。
前々回(2012年)、前回(2014年)の総選挙で野党の票をすべて足すと、自公を上回るのだ。野党が一つになっていれば、「特定秘密保護法」も「戦争法案」もなかっただろう。
山本議員の指摘通りなのである。
野党再編の第一歩は、分裂した維新の「非大阪グループ」をどう活かすかだ。松野頼久代表はじめ非大阪グループの多くは、比例復活議員だ。
野党再編どころか、野党再分裂である。
岡田代表に近い筋は「10年ぶりに代表に復帰して、その座を簡単に手放したくないから」と見る。
岡田氏は記者会見で「起爆剤としての解党は不発に終わる。中味がしっかり変わらなければダメ」と述べて解党を否定した。
最大野党の党首は、あくまでも自主再建を目指す方針のようだ。だが一度失われた国民の信頼は簡単には戻らない。
野党間の中途半端な選挙協力で、また、また、また自公が笑うのだろうか。
~終わり~
◇
読者のご支援の御蔭で『田中龍作ジャーナル』は続いています。
読者のご支援の御蔭で『田中龍作ジャーナル』は続いています。