沖縄県 辺野古新基地取り消し効力の回復求め 国を提訴
沖縄県 辺野古新基地取り消し効力の回復求め 国を提訴
国はすでに県を相手取り、埋め立て承認取り消しを無効にする「代執行訴訟」を起こしているので、今後は二つの訴訟が並行して争われます。
県は併せて判決が出るまでの間、国交相の執行停止決定の効力を停止するよう求める「執行停止申立書」を提出しました。国は訴訟中も辺野古での工事を継続し年明けにも護岸工事に入る危険があるため、これを食い止める「緊急の必要性がある」としています。
当初は年明けに国を提訴する方針でしたが、「国地方係争処理委員会」が24日深夜に県の審査請求を却下したことを受け、急きょ提訴に踏み切りました。
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係争委却下で踏み切る
しんぶん赤旗 2015年12月26日
県はあわせて、判決が出るまでの間、国交相の執行停止決定の効力を停止するよう求める執行停止申立書を提出。国は訴訟中も辺野古での工事を継続しており、年明けにも護岸工事に入る危険があるため、これを食い止める考えです。
県は訴状で、国が行政不服審査法を用いて知事の埋め立て承認取り消しを一時停止したことについて、同法は私人の救済を目的としているものであり、国である沖縄防衛局は「私人ではないから、行審法による審査請求等の適格は認められない」と指摘。防衛局の申し出に基づく執行停止は「違法な決定」だと断定しています。