「もんじゅは廃炉に出来るのか?」小出裕章氏インタビュー
2016年4月28日木曜日
「もんじゅは廃炉に出来るのか?」小出裕章氏インタビュー
26日付のLight Upジャーナルに、小出さんが登場しましたのでここに転載します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Light Up Journal より転載
Light Upジャーナル 2016年4月26日
今西憲之:
東日本大震災から5年経ちましたね。今年の3月11日ですね、この番組の前身でありますラジオフォーラムのファンの集い。
そして、市民のための自由なラジオ“Light Up!”のお披露目のイベントを東京新宿にありますロフトプラスワンで開催致しました。
そして、この番組のMCを努めております木内みどりさんですとか、西谷文和、矢野宏さんも加わって頂きまして、みんなで一杯やりながら大いに語り合いました。
小出さん:
ただし、動かさないでいかせたとしても、既に原子炉の中に燃料入っていますので、その燃料をどうするのか?
あと、一度動かしてしまいましたので、原子炉全体が放射能を帯びていますので、それを壊すことが出来るのかどうかという大変難しい課題は残っています。
もちろんご質問下さった「ナトリウムをどうするか?」ということも、本当にどうしたらいいのかなというぐらい大変な問題だと思います。
ただし、技術的なものは、何とかできる可能性はあると思います。問題は、政治的な方です。皆さん、もんじゅという原子炉がなぜ造られたか、なぜ今でも止めることが出来ないでいるかということなんですけれども。
日本政府の公式な説明によれば、もんじゅというのは、燃料がどんどんどんどん増えていく、増殖していく特殊な原子炉で、これが出来れば、エネルギー問題解決するかのような、そんなように言われていたわけですけれども。実は、そんなことは全くどうでもいいような話なのです。
どうしても日本という国は優秀な核兵器を造りたい。その為には、もんじゅを何としても動かしたいとずーっと思ってきたわけですし、その思いというのは今も変わらずに残っていますので、もんじゅを廃炉にするなんていうことはあり得ない。
今西:
生命を脅かす環境汚染と共に、そんな恐ろしい原発の今後を大丈夫かという思われる市民の方々たくさんいらっしゃると思うんですね。
元々は原子力の平和利用に夢を抱き、東北大学に入られたのですが、1970年でしたっけ? 確か、宮城県の女川での反原発集会に参加され、原発を何とかストップしたいということで、原子力の研究を長く続けてこられました。
今も全国で精力的に講演を続けておられます小出さんにですね、市民の為の自由なラジオ“Light Up!” ですね。これからも折に触れて、小出さんのお話を伺っていきたいと思います。
と申しますかですね、市民の為の自由なラジオ“Light Up!” の一番大きな使命の一つが小出さんのお話をそのまま、何の圧力もないまま皆さんにお届けすることかなと私は思っております。
以上、Light Upジャーナルでした。