翼賛報道に慣らされると、見えなくなること

翼賛報道に慣らされると、見えなくなること

FNNの世論調査で、安倍内閣の支持率がなんと50%を突破した…という驚愕のニュースがありましたけども

その大きな要因には、きっと「サミット+オバマさんのヒロシマ訪問(+消費増税再延期?)」があるんだろう…

というふうに…ですね、思う…わけ…で、えー、ございます


そんでも「消費増税再延期」は野党だって反対してるので、

それが内閣支持の理由になる…という根拠になるというのも、実はよくわからない話で

ぼくはそんなことよりも、(誰が考えたって)「消費増税再延期」せざるを得なくなるほど景気を悪化させた、

アベノミクスの失敗こそ、内閣評価の材料にすべきではないのか…と、このように、思う…わけ…で、えー、ございます

(…って、もうええねん!)


また、サミットでは、何の成果もなかったのだから

(→だって、安倍ちんの「世界経済危機説」は、安倍ちんの脳内でしか通用しない話だったし…)

たまたま日本開催の順番が回ってきただけの「工業化国首脳が集う園遊会」みたいなイベントで

内閣を評価するのも、これまた根拠薄弱…なのではないかと思うのです

(ぼくは、あのサミットは、マスゾエくんとは比較にならない「税金の無駄使い」やと思うので
 サミットなんか、マイナス評価の対象ですわ…)


で、残った「オバマさんのヒロシマ訪問」が、ぼくはきっと、一番ウケがよかったのではないかと推測してますけど

それはまぁ、日本の(ヨイショ)メディアが揃って、「感謝感激大歓迎」という立場で報道してたので

そないなるのも無理はないか…と、半ば、諦めの境地に達しているところです

(だって、日本ではやっぱりTVの影響力が絶大だもんね…)


そんでも、安倍ちんにヨイショする理由のない海外のメディアは、遠慮なしに「思ったことを書く」ので

日本の翼賛報道では決して見られないような視点でを伝えてて

それは、「オバマさんのヒロシマ訪問を利用する安倍」「ヒバクシャの立場に寄り添わない安倍」という視点であります↓
たとえば米紙「ニューヨーク・タイムズ」(電子版)は5月26日付で、「日本のリーダーは広島の平和の教訓をほとんど活かすつもりがない」(Japan’s Leader Has Little Use for Hiroshima’s Lessons of Pacifism)という見出しで報じた

 記事では、戦後日本が憲法9条と日米同盟のもとで平和主義をとってきたと述べ、独自の軍隊をもち国際的により大きな役割を担う「普通の国」に変えようという安倍首相の路線は、原爆ドームに象徴されるメッセージ、すなわち、広島の慰霊碑の石碑に刻まれた「過ちは繰返しませぬから」の言葉に反している、と伝えられている。~

 市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」共同代表である森瀧春子氏~は、オバマ大統領の広島訪問を受け入れつつも、原爆投下は誤りだったと言ってほしいとニューヨーク・タイムズに語る。そして、最も残念なのは、オバマの訪広で安倍首相までもが脚光を浴びて、広島の物語る歴史の教訓が蝕まれてしまうことだと言う。~

 英紙「ガーディアン」もまた手厳しい。

 5月27日付電子版では、ロンドン大学SOAS・ジャパンリサーチセンターのシニアフェローであるマーティン・スミス氏が英報道局「Sky News」に語ったコメントを引用し、オバマが謝罪しなかったことは、安倍政権の右翼志向を推し進めるのに利用されるでしょう。そして、むしろ東アジアでの日本の軍事的役割を強化し、1930年代から40年代に起こったことを忘却したい、いや、否定したいと思っている支配者層を後押しすることになるのでないか」と指摘している。~

(”「NYタイムズが「安倍は広島の平和の教訓に反している」
  ガーディアンは「安倍がオバマ訪問を右翼的に利用」と本質喝破”(リテラ)より引用

そもそも安倍ちんは、「核廃絶」どころか「非核」ということにすら抵抗を示していた過去があるところ

(→詳しくは”「オバマ広島訪問で得意満面! 安倍首相が被爆者にしてきたこと…
        コピペ挨拶、非核三原則外し、国連で核兵器使用主張”(リテラ)を参照してください)

そんな人間を「オバマさんのヒロシマ訪問」を実現して「よくやった」と評価する…というのは

あまりにも短絡的に過ぎるとぼくは思います


上記参照先の記事には
核廃絶を訴えてノーベル平和賞を受賞したオバマにとって、
 広島訪問は任期中に自身の功績を残す格好のステージ。
 他方、憲法改正の物騒な本質が露呈して支持率が低下することを恐れる安倍首相は、
 そんなオバマに“あいのり”しただけ。広島のことなど歯牙にも掛けていないだろう。」
…と、今回のオバマさんの(謝罪なき)ヒロシマ訪問が日米両政府(首脳)の「ウィンウィン」の関係であったこと、

そして、安倍ちんが「ヒロシマ(≒核廃絶というヒバクシャの願い)」のことを歯牙にもかけていない…という

ありのままが解説されるとともに、

・”2014年の広島での平和記念式典と長崎での平和祈念式典における
  前年のスピーチコピペ事件”

・”被爆者団体代表から「集団的自衛権については納得していませんから」と言われて
 「見解の相違ですね」とだけ言って席を立ったシャットアウト事件”

・”広島でのスピーチで「非核三原則の堅持」に言及しなかった事件”

・”2002年安倍官房副長官早稲田大学
 「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」と語る事件”

…という度重なる安倍ちんの事件(→でも、本人はそれを「事件」だとは思ってない)が紹介されてます


このような人間が、ヒロシマ
「(核兵器廃絶は)広島、長崎の原子爆弾の犠牲となった数多の御霊の思いに応える唯一の道である。私はそう確信しています」
…とウソ八百を述べるのも、また「事件」と評価すべき…で、あろう…と、このように、ですね、

私は、あー、思う、うー、わけ、で、えー、ございます