どない考えてもマトモじゃない

どない考えてもマトモじゃない

ぼくね、こう見えても、子どもの頃は、今よりもずいぶん素直やったんです

そやから、「世界第2位の経済大国」…なんてことを言われると、

そうか、日本は世界で2番目にお金持ちの国なんか、そら、すごいな…と思ってたし

日本は民主主義国で(どこかの国と違って)自由がある…なんてことを言われると

そうか、日本は民主主義の国やから、アメリカとか西や北のヨーロッパの国々と一緒やねんな…と思ってて

日本って「進んでるやん」と思ってたんです


そんでも、国単位でお金を稼いでることと、自分の懐具合との間にそれほど…というか、

ほとんど相関関係はない…ということがだんだんわかってきてからというもの、

「世界第2位のGDP」がどないしてん、ぼくが世界で2番目のお金持ちになったわけやなし…と、

そういう経済指標にはほとんど価値をおかなくなってきたんです


そして、経済と同様に、「日本が民主主義」ってことにも、なんだか価値がないように思えてきた…というのはウソで

いかなる国であっても、民主主義国であることは

(そうでない場合と比較して明らかに)価値のあることやと今でも思ってるんですけど

そもそも「日本は民主主義」といえるのか…という出来事が自民党政権下でたくさん起きたので

(→それはもう、ずいぶん昔から…の話です)

今では「日本は民主主義」なんて呑気に考えることをやめて、

「日本は民主主義もどきの国(≒外見的民主主義国)」ぐらいの認識でいてるんです


もちろんそれは、ぼくが(メディアや政府の言うことを素直に受け入れない)天の邪鬼…というか、

ひねくれ者だから…という面もあって、多くの人々にとって日本という国は

民主主義国で(どこかの国と違って)法治が徹底し、自由もある(進んだ国)…と映ってることでしょうが

(→だって、そない考えてる人が相対多数でなければ、自民党が政権を維持し続けてる理由が思いつかないので…)

やっぱりこの国はマトモでないで…と考えざるをえない光景が、今朝もありました


そう、日曜日の朝には、この国の公共放送とされてるNHKという局で

日曜討論』という政治討論番組があるんですけど、

その番組の司会者(=NHKの政治解説委員)の顔を見ると、それはなんと

自民党総裁であり内閣総理大臣安倍晋三くんの会食友達…


そして、その司会者の司会振りたるや、安倍晋三くんを見る目のなんと暖かく、

お互いに顔を見合わせては満面の笑み…

さらには、晋三くんが不利になると、途端に議論を打ち切って話題を変えることが常態化してて

司会者がワザと議論を撹乱させてるとしか思えないような采配振り…のおかげで

およそ一国の公党のトップが会した討論会とは思えないほどの惨状でありまして、

この番組は、ぼくにはおよそ正視に耐えない(聞くに堪えない)ものでありました

(まぁ、安倍ちんが出てるときだけそうなる…んじゃなくて、この司会者のときはいっつもそないなんねんけどな…)


NHKは「視聴者の皆様からの受信料」で成り立つ「公共放送」ということになってますけども

その客観的な姿は、例えばイギリスのBBCや韓国のKBSとは違って

受信料をもらってる「視聴者の皆様」よりも「政権与党である自民党の皆様」のことを最優先で考える組織になってて

それは報道機関の幹部であるはずのこの政治解説委員が

定期的に特定の党のトップかつ内閣総理大臣から会食接待を受けてることに対してなんのお咎めもない…どころか

そんな人間をいつまでも政治討論番組の司会者に起用し続けてることからもわかります


結果、ぼくたち視聴者は、政治討論と称しながら、会食友達同士が仲良くニッコリ笑い合いながら出演する番組を

日曜たんびに見せられてるわけでありますが、こんな国は、世界にあんまりない…のでありまして

(→だって、アメリカやイギリスやドイツで政治トップが大手メディアの幹部を定期的に接待してるか?)

「日本は進んでる」のではなくて、どない考えても「日本はマトモじゃない」と、

ぼくは日曜たんびに思い知らされるのでありました





※参考資料として、ひとさまのtweetから…
安倍首相と東京・京橋の日本料理店「京都つゆしゃぶCHIRIRI」(2016年6月2日)で会食したマスコミ関係者の方々 NHKの島田さんは、公的な参加でしょうか、それとも私的な参加でしょうか。NHKは教えてくれません。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20160605/20160605165447.jpg
首相動静(6月6日)http://bit.ly/1VJeXVb 「午後6時57分、官邸発。同7時3分、東京・赤坂の中国料理店『赤坂飯店』着。内閣記者会加盟報道各社のキャップと懇談」こないだ各社幹部が首相と会食したばかりだろう。大手メディア社内では職業倫理マヒが進行しているのか。

大手メディアの幹部が特定政党のトップかつ内閣総理大臣から

その政治資金を使った会食接待を定期的に受ける…という振る舞いは

公的にも私的にも許されないことであります

だって、そんなことは「公的」にはあり得ないし、私的なものであってもそれは

「取材対象との癒着」を合理的に疑わせる行為だから本来は懲罰もの…だからです(←マトモなメディアならね)

(それにしても、こんな接待を受けてる側が「マスゾエくんの政治資金の使い方」を批判する…というのは
 ぼくの多少ひねくれた頭でも、理解のしようがありませんわ…)


だから、このような「余りにも露骨な振る舞い」がバレてもそれをやめようとしない安倍晋三くんや

その招待に答え続けるメディア幹部(とそのメディアそのもの)はどない考えてもマトモでない…のでありまして

ぼくたちは、マトモでない政治リーダーに率いられ、マトモでない大手メディアしかないマトモでない国に住んでる…

ということでよろしいかと思います

(もうええ加減に「日本はそれなりに進んだ国」という「誤った認識」は改めた方がええと思うよ…
 でないと、「マトモでない現状」を変えていかなアカン…という大切な気持ちがでてけえへんからね)