参院選挙が終わって…メディアは何をし、何をしなかったのか篇

参院選挙が終わって…メディアは何をし、何をしなかったのか篇

後出しジャンケン」と言えば、それは自民党の十八番…

と相場が決まっとるのでありますが、最近は「メディアと自民党は仲良しこよし」だからなのか

メディアも自民党に倣って「後出しジャンケン」をしとりますわ…

(以下、ひとさまのtweetから…)

NHKニュース9の冒頭で“参院選の結果や都知事選について徹底的にお伝えいたします”と力が入ったMCだったが、参院選前3日間で参院選にまったく触れなかった同じTV局とは思えない力の入りようだな。思えば、今回の参議院選挙ほど、TVが選挙報道を避けたことはなかった…ので

これは明らかに「安倍政権のメディアへの有形無形の圧力」のせい…だと思いますが

その圧力の一つに、こんなことがあるそうです↓
安倍政権下で激増するメディアへの圧力 池上彰氏らが一喝 http://news.livedoor.com/article/detail/11737156/ … 「安倍政権になってからは、自民党はおもなニュース番組をすべて録画して、細かい部分まで毎日のように抗議し、訂正を求め、注文をつけてくる。すると、テレビ局は『面倒くさい』となる…」
このtweetでは、池上彰という「電波芸人」を持ち上げとりますが

池上自身も「後出しジャンケン」の名手…でありまして、そこんトコは勘違いのなきよう、お願いします

ただ、池上が
安倍政権になってからは、自民党はおもなニュース番組をすべて録画して、細かい部分まで毎日のように抗議し、訂正を求め、注文をつけてくる
…と言うてる部分は、誠に由々しき話でありまして、

これは「検閲」(=表現の事前審査)ではありませんけど、

権力側がこのような事後検査をして、「(彼らの基準に従った)ダメ出し」をする…というのは

もはや、情報統制以外の何者でもない…と言うべきでしょう

(もう、憲法を書き換えないうちから、来るとこまで来てるやん、これ…)


そして、あれだけ選挙期間中は「選挙報道を控えてきた」TVが、

選挙運動最終日を迎えた途端に、「開票速報は是非我が局で…」と宣伝しはじめた…のは

それだけでも、「呆れてモノが言えない」話だったのに…
自公の議席に当確が出る度に、アナウンサーや解説委員の表情が嬉々としてくるのを見ていたら、与党の議席次第で、モミー会長から特別ボーナスでも出るのかと思いましたよ。
最近、NHKのキャスター?は、「顔でしゃべれ」という指令を受けてるのかどうか知らないけど,おもいっきり顔で何かを伝えようとしてますね

(それは、言外に抗議の意志をしめるための苦虫…ではなく、
 政権与党に有利に働くネタを語るときの満面の笑み…というコトです)


そして…
今朝7時のNHKのラジオのニュースを聴いていて唖然とした。参院選の結果を報じる中で、アベノミクスに触れたのは放送後10分近くになってから。それまではずっと「改憲勢力」を連呼していた。投票所が閉め切られるまでは、完全に真逆だったのだ。これが故意でなくて何だ?これが公共放送か!!
改憲が選挙の争点であることを積極的に伝えなかったNHKは

改憲与党が勝利すると、途端に「改憲勢力勝利」を伝える


(ってのは、いくらなんでも酷すぎるやんけ!)


さらに、NHKはこんな細工まで…
今、NHKの選挙前番組を見てますが、すごいな。与党の選挙戦を伝えるときは見る人見る人笑顔を抜き、反対野党の党首の演説のときは、仏頂面の聴衆を抜く。音で伝わってくる支持の熱は同じよ。その昔、新聞学を学んでいたころ、こういう手法は日本では起こりえないと先生も学生も信じていた。
ここまで来ると、もう「公共放送」ではなく、「政府与党の宣伝機関」化してますな

(NHKが「公共放送」を名乗って市民から受信料を徴収するのは「犯罪」に等しいやろ…)


選挙終わってから候補や政党や支援団体のことを特番で見せられてもどうしろと言うんですか? 遅いだろう!全く役に立たない。メディアが公職選挙法の改正を大優先にしないなら開票特番やめて全部アニメでいいです。オチはありませんm(__)m

池上彰の選挙特番でも盛大に、日本会議自民党との関係や憲法改定に関する「後出しジャンケン」や

特定の当選者に対するツッコミをやってたようですけど

こんなもんを選挙が終わってから流す…というのは「アリバイ作りのための演出」に過ぎないのでありまして

みなさん、夢にも池上彰を「ジャーナリスト」だと受け止めてその言い分を真に受けるのは止めて頂きたいと思います

(ぼくからしたら、こんな人、「自民党公認」ですがな…)


これで日本が戦争の当事国になった時、NHKや大手メディアはどんな姿勢で日々の報道をするのか。参院選に対する彼らの態度は、それを先取りして見せてくれている。安倍政権が終わり、社会が冷静さを取り戻した時、NHKはまた前回と同じように、反省する番組を作るのだろうか。本質的な反省がない。

そういえば、朝日新聞でも戦前や戦後の自社の報道の検証(あるいは反省?)記事を連載してましたけど

そんな過去を振り返らずとも、現在進行形で「反省すべき報道」を垂れ流しとるわけですから
そんな会社の「過去の反省」なんか、本気の反省ではなく

これまた「アリバイ作り」以外の何者でもない…と思いますわ

(過去は過去として、問われてるのは「今」やんけ!)


いまやってるNHKニュース。鹿児島県知事選で三反園氏が当選したニュースで、公約のうち「県政の刷新を訴えるとともに、県の特産品を知事のトップセールスで売り込み、地域の活性化を図る」ことのみ紹介して、川内原発の停止・検査については全く触れず。さすがである。
ぼく、参院選挙と同時に鹿児島県知事選挙やってたことを知らんかったんですが

なんと、あの、保守地盤が強固な、鹿児島で…、「核発電所を止める」と言うてた候補が勝ったんですか…

(う~ん、世の中、ときに奇跡的なことがホンマに起きんねんな…)

…と書きつつ、やっぱりNHKは「政権に不都合なコトは言わない」のね…


では最後に、新聞各紙はなぜ、選挙運動期間が終了したにもかかわらず、

自民党の「選挙広告」を掲載したのか…という話題を…
新聞各紙は、どう報じるのでしょうか? RT @××c: おー。自民党、投票日当日の新聞広告、本当にやってるわ。
読売、朝日、毎日で確認。どういう理屈で公選法をかいくぐったのかなー。画像は読売東京版22Pスポーツ欄より。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20160712/20160712132051.jpg
ぼくの取ってる朝日新聞にも、投票日当日にこの広告が載ったんですけど

こんなん、明らかな「選挙広告」(=選挙運動の一つ)でしょ

(言うとくけど、選挙運動は投票日前日の午後8時で終了やんけ!)


しかし、自民党とこの「選挙広告」を掲載したメディアは…
これは「選挙運動」でなく「通常の政党広告」という名目で言い逃れをした模様だが、「今日は何々する日」と、日を特定するコピーが大きく掲げられているので、投票日以外には実質的に使えない、汎用性が無い内容。「通常の政党広告」ではあり得ない。
…なんていう言い逃れをしとるけど…
卑怯・卑劣という言葉が自然と浮かんでくる程度にひどい。 / “自民党の選挙当日の新聞広告は選挙犯罪ではないのか(渡辺輝人) - 個人 - Yahoo!ニュース”http://bylines.news.yahoo.co.jp/watanabeteruhito/20160710-00059831/
リンク先の記事の核心部分を転載すると…
自民党の今日の広告が許されるのなら、投票所の前で、各政党が、例えば消費税増税に反対する署名を集めたり、残業代ゼロ法案に反対するアピールを行うことも特に問題ないことになるはず
…なんだけど、
戦後、公職選挙法の選挙運動規制を強化し、他党の運動員を逮捕・起訴し、今回の選挙でも、一般国民に対して、選挙運動のあり方についてあれこれと規制を掛けてきた側にいるのが自民党です。~そのような自民党が、「選挙の公正」も「金権選挙の防止」も目もくれず、自分だけはその規制をないもののようにする行為をやったのは卑怯・卑劣というほかない
…ということで、取り締まる側が示威的な運用をして自らを特別扱いする…というのは

もはや「ルール無用の仁義なき戦い」でありまして、

自民党はもう、暴力団とおんなじような存在になっとるやん…ということでした