年金カット法案、全世代挙げて反対すべきやないのか??

私だって、アナタとの討論なんか「何時間やっても同じ」だと思う

安倍ちんが、こともあろうに、年金カット法案の委員会審議の場において民進党の議員に対し

「私が述べたことを全くご理解頂いていないようであれば、(審議を)何時間やっても同じですよ」と

言い放ちました

立法府の審議に出席している行政府の長が

自ら提出した(=政府提案)議案の審議を立法府にしてもらっている…という基本的構図をすっかり忘れて

「アンタたち(=立法府の人)と何時間話を話をしようが同じだ(≒無駄だ)」と言い放つ…というのは

行政府の長が「立法府での審議なんか無駄」と言うてるわけでありまして

安倍ちんはもう、どこから見ても「裸の王様」…

(ぼくも、別の意味でこんな人と何時間審議をやっても無駄だと思わないでもない…)


「ブタもおだてりゃ、木に登る…」という言葉が昔、流行ったことがありますけど

いったい、安倍ちんは、何をもって、ここまでのぼせ上がってるのか、

ぼくにはさっぱりわからんのですが、その一因として、

世論調査での支持率が高止まりしてる」というコトがあるんでしょう

共同通信による最新の世論調査では、支持率なんと60%やで…)


オレが何を言っても、何をやっても、有権者は(野党がだらしないと)オレを支持してくれる…

安倍ちんがそう思い込んでるとしても、それは決して、安倍ちんだけのせい…ではなく

悲しいかな、客観的に示される世論がそないなってるし…というのは

誠に哀しい限りであります


そんでも、ここで、みなさんには思い返してほしいんです

第二次安倍ちん内閣になって、なんかエエコトありましたか…?

そやかて…
安倍首相のだまし討ちの数々

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20161129/20161129151132.jpg
(↑ひとさまのtweetより)

安倍ちんは今まで、ぼくたちに「ウソばっかりついてきた」だけやないですか

第二次安倍ちん内閣になってから、今までに起きたコトはすべて

「選挙前、あるいは選挙中の話」とはまったく別のコト…で

ぼくは今までこの国で生きてきて、こんな「だまし討ち」を連発する政治家(総理大臣)を初めて見ましたよ

(まぁ、「だまし討ち」は「強行採決」と並ぶ、自民党の伝統芸と言えば、それまでの話やねんけど…)


そんでも、こんなに短期間に連続して騙される…というのは、

騙される側にも問題があるとしか思えないのでありまして、

こんな内閣を過半数の人が未だ支持してる…というのは、誠に情けない話やないですか


例えば、現在進行形のだまし討ちとして、

衆院の委員会で強行採決して、昨日、衆院本会議でも採決した「年金カット法案」がありますけど

あの法案、議案提出者の政府が「年金制度改革法案」って言うてるからって、

ホンマに「年金制度を改革してくれる法案」やって、思ってます?


この課題については、まず安倍ちんが…
【悲報】安倍首相「年金額が減るなどということは、ありえません。このことを明確に申し上げたいと思います。」→わずか4ヶ月で減額 - マネー速報 http://money-soku.blog.jp/archives/1062014091.html
つい4ヶ月前に「年金額が減るなどということは、ありえません」…と言うてたのが
これまで政府は、購買力維持のために物価に合わせ年金も改定すると説明していきました。 しかし、今回の「年金カット法案」は、賃金の下げ幅に合わせて年金額も削減する内容で、これまでの説明を大きく転換。審議も19時間のみで、尽くされていないのに審議を打ち切り、採決など絶対に許されません!

(↑ひとさまのtweetより)

年金給付が物価と連動するだけ…ではなくて、賃金とも連動する…というルールだと

物価上昇に賃金上昇が追いつかない場合には(…って、それが通常やねんけど)

年金給付額での購買力が下がることになるし(→実質的な年金減額になる)

物価は上がってるのに、賃金が下がってる…という場合でも、

物価に合わせて年金給付を上げる…ではなく、賃金に合わせて年金給付を下げる…と言うてるので、その結果

年金給付額そのものが減る…ということで、これはどない考えても

「年金給付抑制法案(端的に言うたら年金カット法案)」にしかなってへん…

というのが実情でありまして、こんな法案を力づくで通そうとしてる内閣を呑気に支持してて

年金受給者及びもうすぐ年金もらう世代の人たちは、ホンマによろしいんでっか?


いや、これは年金受給者や近い将来年金をもらう予定の人たちだけの問題やないんです

安倍ちんは、この「年金カット法案」について

「現役世代の負担力に応じた給付にすることで世代間の公平を図る」ため…だと言うてますけど

結局、若い世代がリタイヤして年金をもらう段になったら、もらえる年金が「今の仕組みより減る」という話やから

これは、「若年世代の将来年金削減法」にもなってるんですよ

(…ってことは、全世代挙げて反対すべきやないのかね?)



そんなん知らんかった、そんなん困る…と思った方は、どうか、今からでも

安倍内閣を支持するのを止めてほしいと、強く思います




※お隣の国、韓国を見てもわかると思いますが

選挙でなくても、為政者を変えることはできるんです

(→日本で言うと、選挙でなくても内閣を倒すことはできる)

また、内閣支持率を低下させるだけでも内閣(の政治姿勢)を変えることだってできる…のですから

こんな「何でもアリ内閣」をこれ以上、のさばらせないためにも

「野党のことはいったんおいといて」内閣のやってることだけを考えてほしいと思うところです


ちなみに、今、自民党が「JA(農協)改革」とやらをやろうとしてますが

『TPP反対』を唱えて選挙を戦ったくせに、選挙に勝ったら途端に『TPP推進』に化けた自らの行動を顧みず

「JAこそ日本農業の敵」キャンペーンを始める…という自民党の姿を見るだけでも

こんな政党、信用して(支持して)たらエラいことになる…ということがわかったと思うので

農業関係者のみなさんも、どうか、もう騙されないで、今後の政治行動を考えてほしいと思います

(でないと、アメリカのトランプ政権との間で、TPP合意内容より遥かに酷い「農産物輸入自由化」を迫られまっせ…)





※言うても無駄だとは思いつつ…

今日のお昼のニュースを見てたら、このたびの「年金カット法案」について、自民党公明党の代表がホテルで面談し、

「今国会での成立を期す」と再確認しあってました

公明党と言えば、自称「平和と福祉の党」であったはず…なんですが

戦争法にも賛成し、「年金カット法」にもたいそう熱心…なところを見ると

その「自称平和と福祉の党」という看板が、安倍ちんの「ウソ」とええ勝負してるみたいで

さすがに連立与党は似たもの同士…ということでよろしいかと思います


で、やっぱり、このたびの「年金カット法案」に対しても、

平和と福祉を大切に考えてる」はずのソウカガッカイの皆様方は、

何の疑問も持たずに(上の指示通りに)黙々と公明党のやることを支持するだけ…なんでしょうかね?


ちなみに、日本維新の会はTPP法案にも賛成、年金カット法案にも賛成…ということで

政府提出の重要法案にはことごとく賛成
してはりますので

あんな政党を「野党」と考えて「何か改革をやってくれそうだ」…と錯覚するのは

もう、ええ加減に止めて欲しいと思います

(維新の会の支持者は、最低限、自分たちが「自民党の応援団」であることくらいは認識してくれ…)