「日本出身」という言葉の便宜的使用について思うこと…
「日本出身」という言葉の便宜的使用について思うこと…
「日本出身」という言葉は、たしか、大相撲で外国人力士の優勝が長い間続いた後に
「日本国籍を取得して日本人になった元モンゴル人力士の優勝」をスルーして
「日本出身力士の優勝は~年ぶり」と言い出したことから広まったメディア用語でしたね
(鈍感なボクは、最初、このヘンテコリンな言葉に気がつかへんかったやん…)
で、この奇っ怪なメディア用語は、アカデミー賞…じゃなかった、ノーベル賞においても使用されることとなり
アメリカ人になった人も含めて(日本人受賞者として)数えたい…という強引な動機から始まって
今回のイギリス人の文学賞受賞の際も日本のメディアは「日本出身で3人目のノーベル賞受賞」とやったようです
(メディアによっては、過去の「アメリカ人受賞者」さえ「日本人」と表記してるトコがあったくらいやし…)
前者の「日本出身」という言葉は「日本人になった元外国人を含めたくない気持ち」から、そして
後者の「日本出身」という言葉は「外国人になった元日本人を含めたい気持ち」から発するものなので
おなじ言葉でも意味するものは違う…
つまり、前者は「排外」感情から出発するものであり、
後者は「包含」感情から出発するものでありますが、
仮に、日本人であった人をいつまでも(心情的に)日本人に含めたい…と思うのならば
端的に「二重国籍を認めたらええだけやんか」と、ボクは思うんです
そやかて、今年のノーベル文学賞を受賞したイギリス人は、こんなコトゆうてるで…↓
「日本国籍を取得して日本人になった元モンゴル人力士の優勝」をスルーして
「日本出身力士の優勝は~年ぶり」と言い出したことから広まったメディア用語でしたね
(鈍感なボクは、最初、このヘンテコリンな言葉に気がつかへんかったやん…)
で、この奇っ怪なメディア用語は、アカデミー賞…じゃなかった、ノーベル賞においても使用されることとなり
アメリカ人になった人も含めて(日本人受賞者として)数えたい…という強引な動機から始まって
今回のイギリス人の文学賞受賞の際も日本のメディアは「日本出身で3人目のノーベル賞受賞」とやったようです
(メディアによっては、過去の「アメリカ人受賞者」さえ「日本人」と表記してるトコがあったくらいやし…)
前者の「日本出身」という言葉は「日本人になった元外国人を含めたくない気持ち」から、そして
後者の「日本出身」という言葉は「外国人になった元日本人を含めたい気持ち」から発するものなので
おなじ言葉でも意味するものは違う…
つまり、前者は「排外」感情から出発するものであり、
後者は「包含」感情から出発するものでありますが、
仮に、日本人であった人をいつまでも(心情的に)日本人に含めたい…と思うのならば
端的に「二重国籍を認めたらええだけやんか」と、ボクは思うんです
そやかて、今年のノーベル文学賞を受賞したイギリス人は、こんなコトゆうてるで…↓
二重国籍をいつまでたっても認めないで国籍の選択を迫り、
結果、「日本人(=日本国籍保有者)」の範囲を狭めてきたのは、
他ならぬ日本政府であり、その政府を構成してきた自民党です
そんな人たちが、(ノーベル賞をはじめとする)「称賛」だけは
できるだけ(自身のこととして)受けたい…と考えて
「日本出身」という言葉を使っているのは、なんだか、とっても自己都合に過ぎると思うので
ええ加減に、こういう奇っ怪なメディア用語とはサヨナラせんとあきません
さらに、前者の「日本出身」という言葉は
日本国籍を取得して日本人となった人をずっと仲間(=日本人)とは扱わない…という、
極めて危険な「排外」感情が動機になってる点で、
やはり、こういう差別排外表現はなくしていかなくてはならないと思います
結果、「日本人(=日本国籍保有者)」の範囲を狭めてきたのは、
他ならぬ日本政府であり、その政府を構成してきた自民党です
そんな人たちが、(ノーベル賞をはじめとする)「称賛」だけは
できるだけ(自身のこととして)受けたい…と考えて
「日本出身」という言葉を使っているのは、なんだか、とっても自己都合に過ぎると思うので
ええ加減に、こういう奇っ怪なメディア用語とはサヨナラせんとあきません
さらに、前者の「日本出身」という言葉は
日本国籍を取得して日本人となった人をずっと仲間(=日本人)とは扱わない…という、
極めて危険な「排外」感情が動機になってる点で、
やはり、こういう差別排外表現はなくしていかなくてはならないと思います
この件に関してのtweetで最も呆れたのは「今の国籍を問題にする人の方がどうかしている」というものですね。よく言いますよね。その一方で、大相撲の外国籍力士や、日本で生まれ育ち、日本の学校で学んだ為に母国語も話せず、日本で働いて日本で税金納めているような人達を、ただ日本国籍じゃないという一点だけを問題にして差別しまくっているのはどこのどいつだって話ですよね。そしてその人達が日本国籍を取得したところで完全に日本人扱いするのかと言えばそんなこともない訳で…
ホントにご都合主義もいいとこですよね。
その一方で、日本国籍を取得した人のなかで自分たちが気に入らない人たちをいつまでたっても日本人とみなさない…というのは、あまりにも便宜的かつ差別的態度であり、こういう動機は決して容認できるものではありません。
ちなみに、日本人というのは「日本国籍を有する者」以上でも以下でもないので、(→それは一部の国や地域を除いては世界の普遍的認識だと思います)、たとえ母語が話せなくても、あるいは、日本国内に思い入れのある故郷がなくても、それは関係のない事情であると考えます。(さらに言えば、このイギリス人受賞者が日本に対していろんな思いを抱いていることも、周りがとやかく言うようなことでもないと思っています)