京都を歩けば・・絵になる建築「五龍閣」

京都を歩くと、思わぬ名建築に出会うことが・・。
友人と京都を散策、清水寺を参詣した帰り道
あら??西欧の看板みたい・・
イメージ 7
看板に誘われて足を運ぶと・・思いがけないこのような建物に出会いました。
風見鶏の付いた屋根
イメージ 8

一階のガラス扉はステンドグラスとおしゃれなアーチ型
武田五一氏設計の五龍閣でした。
イメージ 9

五龍
(ごりゅうかく)は京都市東山区清水坂の傍らにある建築家武田五一が設計したセセッションスタイルの西洋館。
大正3年(1914年)、清水焼窯元で実業家の松風嘉定(しょうふうかじょう)[1]の邸宅として竣工した。別称は旧松風嘉定邸。平成11年(1999年)に国の登録有形文化財に登録された。 現在は株式会社順正のカフェレストラン夢二カフェ五龍閣として活用されている

外側も立派ですが、内装もすばらしい。
おしゃれなガラス扉、モザイクタイルのテーブルが豪華です。
イメージ 1

イメージ 2
どこかで見たことがあるようなデザイン・・・ヴォーリズ思い出しました。

イメージ 3
ステンドグラスが美しい
イメージ 4
2面の大きな明るいガラス窓
イメージ 5

人間の掌に合うように膨らみをもたせた階段の手すり
イメージ 6
備え付けのソファーとソファー下部利用の収納庫
イメージ 16


これはヴォーリズ建築?と思うような似た箇所がいっぱい。
********************************
ヴォーリズ建築の写真から・・
イメージ 10
  (駒井邸のドアの上の飾り窓)
イメージ 11
二面大きなガラス窓の六甲山荘
イメージ 12
(軽井沢朝吹山荘の階段)ふくらみを持たせている手すり
イメージ 13

備え付けのソファーと下部の収納庫(駒井邸)
******************
似てますね~。でも、この建物五龍閣は1914年施工ですから
ヴォーリズ建築駒井邸(1927年)朝吹山荘(1931年)六甲山荘(1934年)は、それよりもずっと後のことになります。

2面の明るい大きなガラス窓や、掌に合わせた階段の手すり、ゆったりした階段
備え付け家具や隙間利用の合理的設計などは、ヴォーリズ建築の特徴と聞きますが、ヴォーリズは、それ以前にあったこのような設計も学んでいたのでしょうか。
当時のヴォーリズ設計事務所には、たくさんの設計見本があったそうです。
武田五一はヨーロッパやアメリカに留学し多くの建築様式を学んでいます。
彼がどのようにして、このような設計を学んだのかも気になります。
ヴォーリズ建築だけを見て、ヴォーリズ建築の特徴を語るのは早計のような気がしました。もっと視野を広げて建築全体の歴史を観ないといけないですね。
************************

さて、五龍閣についてHPより(HPの写真が素晴らしいです)
設計は、京都帝国大学建築学科の創設者である"武田五一"によるもので、当時の進取の気風あふれた佇まいは京都を代表する貴重な住宅遺構として重要視されています。付近の景観に溶け込む和洋折衷様式の建物で、幾重にも重なる瓦屋根や鴟尾が特徴的。
また、木のあたたかみを感じさせる室内では、緻密な細工が施された建具やアンティークなステンドグラスが目を楽しませてくれます。
この貴重で美しい建築物が誰でも気軽に楽しんでいただけるよう、カフェレストランとして生まれ変わりました。
清水散策の合間やランチ・ティータイムに、ぜひおこしください。
全体はこんな感じです。
イメージ 17


壁には竹久夢二の絵画が・・
大正ロマンあふれる美人画で一世を風靡した竹久夢二は、大正6年に清水二年坂高台寺南門と移り住み、短い間でしたが生涯最愛の彦乃と幸せな日々を過ごしました。
楽譜の表紙に佳品を遺した竹久夢二と、当店店主祖父の音楽家近藤義次とは親交があり、生前に交わされた書簡や竹久夢二楽譜は当店に残され、その一部を店内に展示しています。
イメージ 18



美しい建築と内装、夢二の絵画も楽しみながらのお茶や食事は良いものでしょうイメージ 14
イメージ 15




夢二カフェ 五龍で使用している豆腐や豆乳は、隣接しているおかべ家豆腐製造所
で作られた自家製。できたての豆腐や絞りたての豆乳、京野菜、和の素材を
活かしたヘルシーで優しいメニューだそうです。
メニューの数が少ないですが、いつか食事もしてみたいです
京都、清水寺詣での際、覗いてみてください。
こんばんは。

清水寺のお参りの帰り
素敵な場所に気が付かれたんですね。
外見からも格調あるモダンな家ですね。
そして室内は落ち着いた色調の良さを存分に取り入れた
住み心地の良い建築ですね。
みみさんがおっしゃるようにヴォーリズ建築に
類似した建築になっています。
私は有る時期お二人が何らかの接点があったんでは
ないかと思います。たとえば資料を参考にされたとか?

明るいお庭の見える窓辺でゆっくりお茶して
過ごしたくなりました。
機会を作っていきたいです。

ナイス削除
2017/10/26(木) 午後 10:23きーちゃん返信する
顔アイコン
テーブルが特に素晴らしいですね!!
こういう暮らしがしたかったなぁ(^^;削除
2017/10/27(金) 午前 4:11聡美姐返信する
顔アイコン
京都といえば寺院・・というイメージですが、こんな素敵な洋館もあるのですね
落ち着いていて、お茶しながら長い時間くつろげそうです

豆腐や豆乳、女子力高めるには大事よね(笑)
絞りたての豆乳飲みたい~削除
2017/10/27(金) 午後 1:30ベベ返信する
こんにちは。

五龍閣ですか、京都に行くと必ず清水寺には寄りますけど、近くにこのような立派な洋館があるとは、知りませんでしたよ~~
この頃の洋館の雰囲気が好きですよ。

清水寺に行った際、寄ってみたいですね!削除
2017/10/27(金) 午後 2:58ori*e47*7返信する
顔アイコン
こんばんは

これは偶然見つけたのですよね?
京都ってそういう町ですよね。さすがに千二百年の古都です。
しかし、偶然にしても見つけることができたのはヴォーリズに興味を持っていればこそだと思います。もしヴォーリズを知らなければ、素敵な建物と思うだけで、すぐ忘れてしまいます。
こうして、自分の中で興味のあることがつながっていくのはうれしいことですね。削除
2017/10/27(金) 午後 5:35[ 雁来紅 ]返信する
アバター
ああ、まだ武田五一五龍閣に行けていませんでした。思い出させてくださりありがとうございます素晴らしいですね。
東山はよく散歩していた所です。
今年の春家人の都合で京都キャンセルしてしまいましたが。急に正倉院展がどうのこうのといい出した家人、京都に泊まりたくなったようです、京都は割安の行きつけのホテルがあるから。
私が蒲郡クラッシックホテルに泊まりたいと前から言ってるのにそれは無言!
今日知多の湯本館に行ったらその付近で蒲郡クラッシックホテルで結婚式挙げたと言う方に遭遇しました。その方は海岸のコンクリートなどの劣化を調べてる方たちでした。津波怖いですから。削除
2017/10/27(金) 午後 5:43hitomi返信する
アバター
高校生から孝玉コンビご覧になっていたとはメチャ羨ましいです。
大学時代に観たのか「お染久松早変わり」の南座のチケットは残っていますが全然記憶がないのです。
学生時代、寮には門限があり短大の人は南座の観劇も途中で帰寮し、理不尽だと思ったことしか覚えてません。
私は3年になった時退寮しました。短大以外の人はほとんどそうでした。削除
2017/10/27(金) 午後 6:06hitomi返信する
顔アイコン
> きーちゃん こんばんは
そうなんです。
思いがけずに出会った・・という感じで、ちょっと感動しました。
入ってみて、内装の素晴らしさにまたびっくり。
建築に興味を持ったのも、ヴォーリズから・・、ついヴォーリズ建築と比べてしまいます。
とても似ていたのですが・・作られた時代が14,5年ほど早かったというくらいなので、ヴォーリズとも8歳違い、同時代の建築家ということもできると思います。きーちゃんの仰るように同じような資料を見て設計したのかもしれませんね。
武田五一は国会議事堂の設計にも加わった方ですが、活躍は関西で、同志社大学の校舎も一部作っていますから、ヴォーリズとは面識があったかもしれませんね。調べられるといいのですが、想像してみるのも楽しいです。
京都にいらっしゃる機会があれば、芸術作品のようなお部屋でお茶してみてくださいね!モザイクタイルのテーブルがお勧めです。

早々のコメントをありがとうございます。嬉しく思いました。削除
2017/10/28(土) 午前 0:12mimi返信する
顔アイコン
聡美姐さん おはようございます
そうですね。住まうなら、こんな美しい内装の家に住みたいものです。
ヴォーリズ建築が好きになって、そこから建物にも興味を持つようになりました。彼の設計する家は、美しいだけでなく、衛生的で、掃除も収納もしやすく、住む人たちがくつろげることを大事に考えて作られています。いわゆる人に優しい家です。
このように、「人のために・・」という目線で仕事をされた人だったので、聡美さんもヴォーリズさんを知ってくださると嬉しいです。

このモザイクタイルのテーブル、ほんとにゴージャスで素敵でした~。削除
2017/10/28(土) 午前 9:18mimi返信する
顔アイコン
> ベベさん
おはようございます。京都というとお寺というイメージですが、しゃれた洋館もたくさんあるんですよ。近代建築と歴史的な建物が混在しています。都市計画がしっかりしていたのでしょうね、このあたり調べてみると面白いのですが・・。
お茶しながら、竹久夢二の絵も鑑賞できますし、建物の中も美しくてリッチな気分になれます。
向かいが湯豆腐で有名なお豆腐屋さんです。二階で湯豆腐も食べられるようです。寒くなったら私も女子力高めに行ってきます(笑)削除
2017/10/28(土) 午前 9:25mimi返信する
顔アイコン
> ori*e47*7さん おはようござます

私も何度も清水寺に行ってるのですが、全く気づきませんでした。
参道から少し入ったところにあるのです。
お茶するためのお店を探していたら、偶然見つけて、私たちもびっくりでした。
建築に興味のある方、竹久夢二の絵が好きな方にはお勧めです。
明治末期から昭和初めにかけて建てられた建築物は美しいですね。
そんな建物を観てまわるのも楽しみの一つになりました。削除
2017/10/28(土) 午前 9:47mimi返信する
アバター
今日はヴォーリズの生誕日ですね、頂いたカレンダーでわかりました。ありがとう♪削除
2017/10/28(土) 午前 11:15hitomi返信する内緒
顔アイコン
> 雁来紅さん こんにちは
そうなんです。清水寺の参道をあちこち眺めながら下って…どこかでお茶できるといいねぇ~なんて、ふと左手を見たらこの看板、思わずどんなお店なんだろうと行ってみました。
京都を歩けば…ホント何かに当たります。無鄰菴も偶然入ってみて、おぉ~~!というところでした。歴史ある地域は歩いた方がいろんな発見があって面白いですね。
ヴォーリズをテーマにしてから、建物の設計にも興味を持つようになり、モリスの館に行っても、モリスとヴォーリズの接点を知りました。いろんな物事が繋がっていき、とても面白くなってきました。
雁来紅さんの陶芸が、茶道と繋がっていくのもそんな感じでしょうね。嬉しいコメントありがとうございます。削除
2017/10/28(土) 午前 11:31mimi返信する
顔アイコン
> hitomiさん
今日、ヴォーリズさんの誕生日でしたね。
先に気がつかれて、教えてくださってありがとうございます。ヴォーリズもhitomiさんから教えていただいたのですよね。彼の人生に、建築に、布教に、仕事に…たくさんの感動をもらいました。今もヴォーリズ建築と共にファンを増やしていますね。
来年は満喜子さんと出会って100年目、さ来年は満喜子さんが亡くなって50年。近江八幡でも何かイベントありそうですね。その時はぜひお越しくださいね。削除
2017/10/28(土) 午前 11:46mimi返信する
顔アイコン
> hitomiさん
建築にはお詳しいですね。
武田五一の建築もよくご存じのことと思います。私はこの建物で初めて知りましたが、偉大な建築家だったのですね。同志社大学の構内にも立派な建物がありました。
京都にある彼の他の建築物も見てみたいです。
この五龍閣はセセッション様式の建物だそうで、アールデコアールヌーボーなども彼が積極的に伝えたとか。色々教えて頂けると嬉しいです。
正倉院展来られるのですか。奈良には名物が少ないので、こんな機会にお立ち寄りいただけるとなんだか嬉しいです。でも、泊まるならやはり京都が良いですね。お気に入りのホテルがあるなんて、自宅のようにくつろげるところなのでしょう。
お元気になられて、京都の街もゆっくり散策できると良いですね。こちらは清水寺参道下って左手にあります。美しい内装とモザイクのテーブル、夢二の絵などもご覧になってくださいね。削除
2017/10/28(土) 午後 0:20mimi返信する
顔アイコン
> hitomiさん
知多まで車で行かれましたか。知多半島は良いところですね。また訪れたいところです。
孝玉コンビの記事も見せていただきました。
高校生の時、播州皿屋敷見ています。
でも、お染久松の方が良いですね。素敵なコンビでした。今も活躍されているのですから、お二人とも素晴らしいですね。また若き日の二人を思い出す記事に出会えるとは思ってもいませんでした。ありがとうございます。削除
2017/10/28(土) 午後 0:32mimi返信する
こんにちは♪

京都、清水寺には何回も訪れているのに、こんな素敵な建築の五龍閣が存在していたとは知らなかったです。
mimiさんはヴォーリズ建築にお詳しいから、常にいろんな建築に出合うたびに比較できる眼をお持ちできるんですね。
それにしても室内もいいですね。
テーブルや、家具なども素敵です。
竹久夢二の世界にも浸ることができるんですね、岡山にあった少年山荘を思い出しました。
そこも大正ロマンを感じさせる蓄音機や洋風な建築、室内だったので別世界にいるようでした。

最後の2枚のギターやフルートを弾く絵がいいですね。
ナイス☆削除
2017/10/29(日) 午後 1:17絵描きのたあ返信する
顔アイコン
> 絵描きのたあさん こんにちは♪
私も何度も清水寺には行ってるものの、今回初めて気が付きました。
こんな素敵な近代建築を、上手に利用しているところ、さすが京都ですよね。
優れた近代建築物は、このようにして工夫して残していってほしいです。心斎橋大丸は、デパートという形態ではありましたが・・経営者の文化理解度が低く、爆買いの中国人のための売り場拡張のために・・ヴォーリズの宝石箱のようなデパートの内装を破壊してしまいました。本当に悲しくなります。グチ・・スミマセン。
たぁちゃんも建築をよくごらんになっているので、セセッションとかスパニッシュ様式とかアールヌーヴォーとか・・ごぞんじなのではありませんか?こちらの内装はたぁちゃんもきっと満足されると思います。京都に出てこられる機会がありましたら清水の参道で探してみてください。
岡山の少年荘、大正ロマンを感じるところなのですね。岡山はまだ行ったこともないので一度計画してみます。
夢二の絵はたくさんあったのですが、自分のお気に入りを掲載しました。たあちゃんも気に入ってくださって嬉しいです。削除
2017/10/29(日) 午後 2:16mimi返信する
アバター