大和な雛祭り

今日は3月3日お雛祭り。地域では「大和な雛祭り」と称して、市内142か所でお雛様の展示がありました。
今日は、地図を片手に街角のお雛様を見学に・・。
先ず、葉本邸に・・お邪魔します♪
建物が登録有形文化財130年前の家です。
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虫籠窓(むしこまど)には分銅(=お金を計るときに使う天秤のおもり)をかたどった模様が↓
これは江戸時代両替商だったことを表します
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こちらのお雛様はめずらしい御殿雛(屋形雛)と言って明治初期の作品。
京都御所をまねて作っているそうです。

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御殿を守る武士が控えているので、江戸時代末期を想定しています
ひな人形の豆知識によると・・
中にいるお雛様は天皇と皇后様、
実は雛祭りは天皇と皇后の結婚式を模したお飾りなのだそうです。
内裏とは天皇が住む宮殿のことなので、天皇陛下をお内裏様と呼ぶことは間違いです)
昔ながらの左に男雛を飾るのは伝統を重んじる京風で、
右に男雛は西洋風な並び方で関東風。
関東は目が大きめで、ふっくらした可愛いお顔、
京風は、切れ長の目に鼻筋の通った高貴なお顔、細面の京美人。
関東雛か京風雛か見比べて見るのも面白い。

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お雛様めぐりをしているようで・・実はそのお家の歴史を訪ねることでもありました。なんと、かまどが保存されていました。

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ご主人の説明によると・昔は両替屋で裕福でしたとのこと、おばあ様はお駕籠に乗ってお嫁にこられたそう・・
婚礼の時に使われたお駕籠・…、私も乗れそうでした^^
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籠の中の説明
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手あぶり懐炉とは・・中に灰が入ってます。
籠の中が寒い時、これに手をかざして暖を取るためのもの

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その他、葉本邸のお宝色々
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これはおはぐろの道具だそうです。
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なぜか捕り物の道具まで・・
からめどりは、ギザギザを衣服にからめて,賊を退治する道具
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油を引く道具
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お家が博物館のようでした。

もう一つ足を運んだのは箱本館「紺屋」
吊るし雛が壮観でした

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こちらは昔ながらの藍染めのお店
藍染大和郡山の金魚が楽しめる空間になっていました。
吊るし雛は一個一個も手作りでかわいい^^

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雛のつるし飾りは、桃の節句の雛段の両側に端切れで作ったぬいぐるみを吊るす風習で、江戸時代から伝えられているもの。
わが子の成長を願う親の深い愛情が伺える郷土文化だそうです。

箱本館でも昔の金魚鉢などが展示されています。
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中もきれいです。
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金魚の絵皿
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金魚の藍染

・・ということで、街中のお雛様めぐりは、実はそのお家の歴史も知ることになりました。
こんな機会にお雛様を見せていただきながら、地域の歴史を知るのは良い試みだと思います。

お雛祭りにあちこち足を運びながら・・大和郡山の偉人と言われる水木十五堂や、陶芸の尾西さんのことも知ることができました。ドイツ住宅手本の洋館、ステンドグラスの杉山医院のことなどはまた後の記事に・・。