温泉学「天平の香りのする宝来温泉と赤膚焼窯元の見学」

6月の温泉学は、天平時代の雰囲気が味わえるという宝来温泉と赤膚焼窯元の見学でした。男性4名女性5名、年齢も30代から70代という異業種交流の場になっています。

昔、陶芸クラブに入っていた次男も誘って親子で参加。
遠方から来る次男に、遅れないようにね…とメールしながら、自分の方が電車
に乗り間違えて遅刻するという大失態。なんと恥ずかしいこと。(^_^;)

赤膚焼は、予約すれば工房の見学や体験教室に参加することができる大塩昭山の窯元にお伺いしました。
大塩昭山ホームページ
http://www.akahadayaki.com/

まずは、赤膚焼のお茶碗でお抹茶と上品な葛菓子をいただきました。

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赤膚焼は、古代の須恵器作りを起源として発展した焼き物の1種で、
戦国時代の茶人・小堀遠州が指定した七窯の一つであり、今も茶道具の名門として、茶道をたしなむ方に人気があります。

それで、お抹茶を出してくださったのですね。
このようなお茶碗、ご覧になったことありませんか。
奈良ホテルでも見かけました。


赤膚焼とは………
古来大和国の五条山は、その土質により赤く見えることから、「赤膚山」と通称されていました。その土が焼き物に適していたため、麓の五条村では焼き物が盛んであったとされています。
当初は古墳に納める埴輪、須恵器といったものがメインでしたが、次第に土器や火器づくりを生業とするようになり、桃山時代には、茶道具を生産する産業へと拡大していきます。
その名の通り、鉄分を多く含み赤みを帯びた土を使って成型し、その上に釉を塗って焼き固めて色や艶をつけていきます。
特に、白い萩釉を塗った表面に、仏典をもとにした奈良絵を焼き付けているデザインが有名

奈良絵
江戸末期になると、陶工・奥田木白が赤膚焼の装飾に奈良絵を用いはじめ、陶器としての有用性も相まって、「芸術性の高い名陶」として広く知られるようになります。
この奈良絵、もともとは釈迦の生涯を描く「過去現在因果経」の内容を絵にして編集しなおした「絵因果経」がルーツとされています。これが、次第に東大寺や鹿といった奈良のモチーフを描くスタイル、要するに「奈良絵で奈良の物を奈良で描く」ように発展していきました。
(一緒に行ったK君の「赤膚焼き」のまとめを参考にさせていただきました)

工房の様子です。
筒状にした粘土の塊を、器の大きさに合わせてカット、丸めて、轆轤で成形。
写真入りません❗

こちらは、奈良絵の絵付けです。絵筆を色ごとに使って細かい絵に色付けしていきます。


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たくさん写真を撮ったのですが、写真が入りきれないのが残念‼
これは灯籠。

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お酒のお好きな男性方は、こちらの工房で作られた素敵な盃を購入。
晩酌が楽しみになるとご満悦でした。
盃はこれを小さくしたようなデザインで、中にも可愛い絵付けがされていました。

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お値段は半分以下でした。

続きます