映画「主戦場」感想会&平井さんの本「慰安婦問題をどう教えるか」
昨日は納涼会を兼ねて、「主戦場」の感想を語り合う会だった。
慰安婦問題に迫る「主戦場」は3ヶ月以上のロングラン上映。
映画の会の友人たちに勧められて私も2回観に行った。
一回目は、全員、右派の人たちの不勉強とでたらめぶりに驚き!
曰く「政府は謝ってはいけないんですよ。謝ったらお終いです…」
慰安婦問題を30年間、生徒に教えている平井さんはこの映画をどうご覧になったか?
専門家の彼女にも参加していただきたかったのだが、会議と重なって無理とのこと、
そこで、平井さんの本を読んで参加。
右翼や政治的圧力に屈せず、歴史の真実を伝え、生徒に考えさせる授業を続けられた平井さんに改めて敬意を表したい。
「学校に右翼が来たらどうするんです?止めた方がいいですよ」という声はあった。
先日のパターンと似ているが、校長が守られた。
教師の教育課程の編成権を守っていくのが管理職としての本来の責務だと。
平井先生の熱い授業で、生徒の考え方も鍛えられる
今の政権よりずっと立派な感想文が載せられていた
「本当に和解するためには、非がある日本が被害者の要求にできるだけ誠意をもって国力を尽くして解決すべきだと思います。韓国は大切な隣国で、これからも長くつきあっていく国だからです。」
「元慰安婦に会って、話を聴き、正式な謝罪をすべき。ドイツなどを見習って二度と繰り返さないよう国民にも伝えていく必要がある」
多くの生徒が、被害者である「慰安婦が置き去りにされている」と気がついていた。建前だけの賠償金で解決などありえない・・と。
これは今の福島の問題にも通じていると思った。
平井先生に教わった生徒達は、社会にも政治にも目を向け、常に自分の頭で考え、他人事にせず寄り添って考えることができる大人になるだろう。
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さて、「主戦場」
慰安婦問題は実際に証拠はたくさんあるのに、真実を見ず、本も読まない右派は、
初めはから結論ありきの主張だと思った。
醜い日本軍のやった行為はなかったことにしたい。
醜いから見たくない。それで紙袋を被せる・・という心理にも通じる。
歴史の真実を見ず、学ばず・・自分の主張だけ。
デザキ監督も「右派はあまり勉強していないようだ」と字幕でコメントを入れている
それを右派が怒っているのだろうとYさん。
2回以上見ると「監督は慰安婦問題のもっとその先を見ているように思う」
という意見も出てきた。
日本会議を利用して、ある人は利権を、
ある人は小さい自己満足を得、
安倍政権の手厚い守りを実感して、心地よいのではないか??
日本会議の目的は
*憲法を変えて戦争できる国にしたい?
「もうそろそろ、戦争でもしてくれないと日本の経済も立ち行かなくなりますなぁ」
*また、「大東亜戦争」を賛美し、権力の中で国民も支配したいという望みもあるのだろう。
歴史修正主義者が、今の安倍政権の下で跋扈しているが、その先にあるものは何か?
最後の場面で
岸が9条を改憲したがっていたことも暴露、
そして…字幕で
「日本はアメリカのために命をかけて戦うつもりか?」という問いかけがあった。
これがデザキ監督が最も懸念していることではないのか??
という結論で3人一致。
映画も語り合える仲間がいるのはうれしいこと。
「太陽がほしい」これもおすすめだそうです。
評価(評価: 4)評価:4-3件のレビュー
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