たねまきジャーナル原発関係特別番組に、6月17日小出先生が出られました。

友人から、たねまきジャーナルが携帯で送られるようになりました。
6月17日の分ですが掲載します。
 
今日20日(月)のたねまきジャーナルは2時間。
政治家と小出先生の対決(いいすぎかなぁ)になりそう。楽しみです
 
FM797 原発関係特別番組に、6月17日小出先生が出られました。

http://www.ustream.tv/recorded/15435561

 例により書き起こしてお知らせいたします。

小出先生のお話より

(汚染水の処理はその前段階でとどまっている?)
高濃度汚染水の処理は、今は前段階であり、敷地内にものすごい高濃度(法令濃度より桁違いに高い)から、それほどでもないものまで、11万トンもある。原子炉を冷やすため水を入れているが、あふれてくる。外から水を入れるのを避けたいので、今ある汚染水を循環させたいが、汚染された水をまわすと、被曝するため、少しでもきれいな水にして原子炉に入れたい。
汚染の少ないものから汚染度を低くして回したいのですが、装置が動くかテストに取り掛かったところでつまづいたわけです。
(このつまづきは予想できた?)
まともには動かないだろうと思っていた。バルブの不備であり、よくあること。ポンプを動かしても水が送れない場合安全弁を開くが、そこには猛烈な放射能があり、原子力の本質的困難さがある。修理のために被曝が起こるのです。

 最初に出た工程表は無理と小出先生も言われましたが、汚染水を再利用し、新たな水を使わず冷やすシステム、出来るかは、分からない。
 
小出先生には、正確なデータ(信頼できる)がいるのに、東電が公表したデータは覆され、当初全体のメルトダウンは無いと思っていたのに、全体メルトダウンであった(これも本当か疑っている)。
100トン、2800℃の代物が落ちてしまい、圧力容器(鋼鉄製)は融けてしまい、これも壊れる、そうなればまた下に落ちて、格納容器(鋼鉄製)に落ちて、コンクリートが厚くおいてある場所に落ち、融けたものが鋼鉄を融かし、いくら水をかけても冷やせない。

(1号機は格納容器を溶かして、燃料が、外へ出ているとすると、建屋の地面の下に出てしまう?)

冷やすことができなければ、コンクリートも融かして地下へ行く(チャイナシンドローム)と推察される。これ、新聞、テレビでは言っていないのです。最悪の事態を新聞、テレビは伝えるべきなのです。
 1号機は水をかけても仕方ないが、冷やすのが大切で、水を入れ続けている。効果は不明。
2,3号機の状態も同じです。詳細は小出先生にも分からない。東電データでは水位から全体はメルトダウンしていないのですが。

 冷温停止を1月にするということ、新聞にも載っていますが、冷温停止は、圧力容器が健全で、炉心が圧力容器にある場合の話。
今は圧力容器が抜けて、炉心もつぶれて、冷温停止はあり得ない。発表が正確に出ていない、事故を小さく見せたいという意図のもとに発表されている。

 夜中に東電のライヴカメラ、白いガスが吹き上げていた、ネットでも話題になりましたが、小出先生もご覧になり、何だか分からない。
不思議、劇的に蒸気が噴出し、光っている、何かの反応が起きているはずで、線量もあがっていて、放射能に結びつく現象かも知れないのに、マスコミがなぜ東電に聞かないのか不思議だ。
しかし、放射能が出ているのは確実。光る現象は何か、小出先生すら不明なのです。東電は把握しているはずなのに、発表もしない。ヨウ素131だけでなく、セシウムストロンチウムの検出は問題で、別の影響がある。
さらに、状況が悪くなっており、ヨウ素は8日で半減しますが、セシウム137は半減期が30年、ストロンチウム90も29年かかり、寿命の長い放射能で、これで一度汚染されたら取り返しのつかない汚染。
(こういう、怖いものが出続けることになると考えるべき?)
作業員の努力で、劇的な悪化を防げた場合、セシウムストロンチウムの汚染が問題になります。半減期が長くて問題で、土の中に落ちたらもう減らないのです。海の中でも同じで、水源に落ちたらアウトです。食べ物、水の汚染を覚悟しないといけないのです。出荷停止、農産物を捨てる選択もあるが゜、日本の農業は崩壊します。


 2、3号機の融けた燃料、東電は底にたまっていないと言うのですが、一部が格納容器に落ちたと言うことで、1号機と同じになる可能性はある。


フライデーの増刊号に、原発事故特集があります。門真の戸田ひさよしさんの情報をお知らせいたします。

http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=6379;id=#6379

 原発事故情報では講談社週刊金曜日並みの活躍をやっています。