毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」7月12日(小出先生のお話も)

今日も永岡さんがまとめてくださいました。

7/12(火)

 永岡です、毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。


 原発関係のニュース、菅総理原発の国有化とか言っており、平野さんから「この前までベトナム原発売込みを図っていた人であり、延命のためのこと、菅総理は何も成し遂げていない」というコメントがありました。


 原発の利用率が38%と、1年前より29%低下し、これはスリーマイル事故以来32年ぶり、各地で定期検査に入り、原発利用率は低下します。


 福島の汚染水浄化施設、また水漏れ。ホースのつなぎ目から水漏れであり、一昨日の水漏れの近くです。
循環注水冷却は続けていると言うことです。


 南相馬市の肉のセシウム問題、農水省、えさの管理の徹底を要請しました。3月19日に屋外のえさを与えないよう通達したのに、徹底されていなかったのです。全頭検査も検討されています。大阪府は残っていた肉を回収しました。


 そして、小出先生のお話、食品の放射性物質の基準値で、牛肉で基準の7倍のセシウム、牛のえさに基準値の60倍のセシウムがあり、この「基準値」に科学的な客観性は、「全く意味なし」です。
もともと間違いであり、放射線被曝はどんな意味でも危険で、微量でも危険であり、どこまで安全なのかと言う線を引くのはサイエンスでは出来ず、「社会的にどこまで我慢するかを決めるだけ」ということです


基準値は3月17日に決めたもので、平野さんは作為的なものと言い、日本の基準は飲料水ではウクライナより100倍緩い。野菜は7倍、肉は2.5倍緩く、メルトダウンした時期に、分かっていて決めたものであり、政府は状況を見て決めた。
小出先生も、こういう基準で行くしかないとした。100倍が緩いかは不明だが、どうしようもない状況で決めた、ウクライナは2ベクレル/kg、日本はセシウム200ベクレル/kgであり、小出先生、3月11日で世界が変わってしまった、どうしようもない、日本で生きるには、こうしないと福島県がなくなるのです。ウクライナと同じ基準にすると、原発に近いところの産業が崩壊する、それを日本の国が恐れて、小出先生も日本が耐えられないという見解でした。


 基準値を決めざるを得ず、ウクライナより緩いのは良くない、責任のない人たちを守らないといけない。
世界の基準はない。放射線はどんな微量でも危険、どこまで受け入れるかは、自分たちで決めないといけない。しかし、福島周囲以外は危機感を持っておらず、3~6月の放射線被曝、25%増加し、食事での被曝は今までなかった、これを受け入れるしかない。子供は被曝を減らさないといけない、制度を我々が選択しないといけない。


 牛肉で専門家があちこちで喋っており、1日何g食べて、1年でどれだけになり、心配がないという人が多いのですが、「もしそう思われるなら、その人が食べてほしい」、東電の社員食堂、国会議員も汚染されたものを食べて欲しい。牛肉だけでなく、魚、野菜などたくさんあり、数値がどうのこうの以前に、
放射能汚染物質を食べることが安全というなら、その人や国会議員、東電社員が食べるべき。


 ストロンチウムの規制値は今はなく、飲料水の基準はあるので、それを厳密に適用したらいいとの小出先生の見解でした。今の法令を守るべきであり、しかし、福島で取れるものは食べられない、そして、福島の農家などを守らないといけない。

 
 毎回、汚染の現状を聞きました。今日のお話は以上でした。


永岡です、たね蒔きジャーナル、続いて、自然エネルギーの可能性、上田崇順アナウンサーの報告がありました。


 不安定なエネルギーで、初期投資、場所に問題があります。工夫しないと難しいのです。場所、コストの問題があり、風力発電青山高原三重県津市)、51基の風車のある西日本最大であり、国定公園、風車に伊勢湾が見えるのです。大きな風車で、20基がまとまっているエリア、風力発電の風車はオランダのようなものではなく、大きいもので100mの高さ、中型で50~60m、観覧車であり、750kw、神戸のハーバーランドの観覧車のサイズで、羽根は3枚、4秒で1回転、大きいので速いものです。風車の回りでは、音も大きいのです。また、風車は扇風機同様首が回るのです。音に対するクレームはあり、夜間は運転停止のものもあります。風車から1km離れたら音は大丈夫です。


 三重県の津市、景観、音の問題もあるものの、エコなエネルギーであり、評価はさまざまです。原発に比べたら、という声も地元にありました。


 風車を管理しているところで、津市、伊賀市の出資するもので、2000年スタート、順調に収益を上げており、うまくやれたのは、3つの要素があり、風の道、電気の道、道路があり、電力会社の送電線が遠いと不利になるのです。青山高原中部電力の送電線がありよかった。道路は、風車は大きく、主柱60m、これをトレーラーで運ばないといけない、運べる道がないと不利。道が青山高原にあり、良かったです。


国定公園で環境アセスが必要であり、今後について、今は事業者は家庭に電力を送れないが、この規制がなくなると、送電線を使い、遠距離の客、地元の津市、伊賀市に送れます。今は中部電力に売っている、それを、家庭に売りたい、総量買取制度があり、風力発電の電気の単価が上がり、メリットが大きくなります。どこへ送るか、送電線は電気事業者のものであり、中部電力から電気を買うしかないが、発送電分離で、電気を作る会社と送る会社が別になると、ユーザーが風力発電の会社から買えるようになり、一社独占がなくなります。


 今、独占体制で、電力会社は原発に遮二無二やる、それを変えるべきと、平野さんのコメントもありました。スマートグリッド、蓄電技術に改良の余地があります。家庭間で電力の融通が可能になる、ここで日本は世界の最先端を走っています。来年にかけて新しい商品が出ると言うのです。


 自然エネルギー、この40年間進歩していない原発とは、エライ違いです、以上、お知らせいたしました。


(ー永岡さんのまとめよりー)