種まきジャーナル8月18日小出先生のお話子どもの甲状腺被曝、放射能の放出量について

8/18(木)

 永岡です、毎日放送ラジオニュース「たね蒔きジャーナル」、今夜は毎日放送アナウンサー千葉猛さんの司会、毎日新聞本社論説委員の藤田悟さんの案内で放送されました。

 原発関係のニュース、放射能検査で、徳島が生しいたけ用に福島から仕入れたおがくずに放射能があり、検査します。セシウム検出で、国は暫定規制値を示していませんが、徳島で独自の検査です。

 そして、小出先生のお話、福島県の子供の甲状腺内部被曝、45%で被曝が検出され、最高0.1マイクロシーベルト/時間であり、この数値、報告を見ていないので正確なコメントは出来ないが、0.1マイクロは時間当たりで、事故後積算して何ミリになるかは難しく、いつの時点でヨウ素を吸い込んだのか、仮定をしないと評価できない。事故の当初、3/11~16にヨウ素が出ており、3/24~30に調べたら、当初出たものは減っており、全体の被曝評価は誤差の多いものです。45%も意味がない、検出できたものが45%であり、「厳密にやったら100%になる」のです。時期、検査ともにクリアになっていないのです。

 事故対応が後手後手になり、ヨード剤も飲ませられず、判断基準にはなっていないのです。

 政府と東電の発表で、この2週間の放射能放出は毎時2億ベクレルであり、事故当初より少ないのですが、これが本当なら減っている(事故当初はこれの100万倍!が出ていた)のですが、空気中に出たものだけで、汚染水のこともあるし、空気中に出たものも評価しにくい(原発がボロボロで、あちこちから出ていて、測定は困難、仮定を経てデータにしている)ものなのです。放出量が減っているのは本当で、増やさないことが大切、数値に重きは置けないのです。

 政府は、大量に放射能の出る可能性は少なくなり、緊急時避難区域の解除を始めていますが、緊急時避難区域は20ミリシーベルト/年に至らないところで、しかし、通常は1ミリ/年であり、「そこへ人を帰すのは法律違反」であり、政府がどういう責任を取るのか、それが先なのです。人々に法律の規制以上の被曝をさせることで帰すのです。


 子供の被曝に関して、政府の対策本部は問題ではないと断定していますが、「政府の捕らえ方を一貫して信用してはいけない」のです。ただちに影響は出ないと言うものの、問題は後々のがんであり、どんな微量でも危険であり、それを無視して問題ないというのは論外なのです。危険性は、子供にとって、どれだけ危険なのか言わないといけないのです。

 放射能除去をすると言っているものの、学校は校庭の土を取り除けるが、森林の除染は出来ない(福島は山が多い)、出来る道理がない、あたかも除染できるように言うことが間違いなのです。除染できないなら、被曝覚悟で戻るか、その場所を捨てるかしかない、子供の被爆をなくさないといけない、子供のいるところは徹底的に除染しないとダメ、しかし、森林等、除染できない場所はたくさん残のです。


 除染後の土の処理、放射能がなくなるわけではない、別のところに移すだけであり、郡山市で土を市の処分場に捨てられず、校庭に持ち帰ったのですが、汚染された土は人の触れないところで管理しないといけない、どこへ持っていけばいいか、小出先生も思いつかないのです。学校の土は剥ぎ取らないといけない、取った土にも大問題が残るのです。

今日のお話は以上です。