小出先生 テレビ朝日のモーニングバード 8月18日 (日本の核武装志向)

すでに本日の原発情報ではご紹介済みですが・・・・
友人からも書き起こしのメールが届きましたので、記事としてご紹介します。
永岡さんがテレビ朝日モーニングバードでの発言(2011/8/18)と文化放送 ソコダイジナコト 小出先生のお話(2011/8/22)(日本の核武装志向をまとめてくださいました。

※小出先生他 テレビ朝日モーニングバードでの発言(2011/8/18)

 永岡です、小出先生が、テレビ朝日モーニングバードに8月18日ビデオ出演され、その模様が動画サイトに集められていました。

http://ggtms.com/p/koide.html

 この日の内容、例により書き起こしします。

 もうすぐ現政権が終わり、この政権の対応が正しかったのか、そもそも政府は放射能を甘く見ているのではないかというテーマで、まず小出先生のお話です。
 
彼らは、こんな事故が起きるとは思っておらず、どんな対応も出来ず、何とか事故が小さくなるようにと願っていただけで、後手後手に回った。
3月12日の段階で原子炉爆発を想定したが、政府も、専門家も分かっていたのか?
爆発したら3km、20kmでは済まず、福島全体の避難をなぜしなかったか、理解できない。防災は悪い方の想定をしてやるべきなのに、楽観的な見通しをして、対策を少なくしたいと思っていたのか。


 アメリカは東京にいる9万人のアメリカ人の避難を検討したが、日米同盟を重視してやめた、しかし、日本政府は、検討したのか?
被曝した人が大勢いても、避難させずに、被曝した人がたくさんいる。
 
日本では、チェルノブイリ以後、事故は起きるかも知れないと思い、事故対策のために、SPEEDIというシステムに100億円、20年をかけた。SPEEDIを開発した人は徹夜で計算して対処したのに、日本政府は隠した。半月後に出して、南西、北西方向に放射能が流れて子供も含めて被曝させた。それがわかっていたなら、せめて子供にヨード財を飲ませるのに、隠して、子供の被曝をさせてしまった。


 事故の調査で、SPEEDIを役に立てようと、政府は考えていなかった模様であり、この日の新聞で45%の子供の被曝が分かった。
これについて、健康が目的で基準を作るのではなく、健康より別のものを優先している
それをしないと国家が崩壊する法律なら、福島全域を放射線管理区域にして人を追い出さないといけない。
放射能は目に見えず、危険であり、信じられない広大な面積を放棄しないといけない、それは日本という国家に選択できず、住民に被爆させる選択を国家は取った。
・・・と、小出先生言われました。
 

 チェルノブイリではどうだったか、今度は小出先生の同僚、今中哲二先生のお話があり、旧ソ連は人々の避難をどうさせるか、チェルノブイリのそばのプリピャチから避難させるため、バスを1200台動員してあっという間に避難させた。30km圏内は今も立ち入り禁止で、除染を試みたものの、そんなに落ちない、広大な面積でとてもやり切れず(経済的にも物理的にも不可能)、除染していない。

 こうなる可能性が分かっているのに、福島の人を逃がさなかった理由、この番組担当者も分からないのです。チェルノブイリでは、当時のソ連は移住希望者を移住させました。
福島で、支援活動をしている日本大学の小澤祥司先生、ヨウ素は消えて、セシウムが汚染の主体であり、半減期が長く、これからなくならない、毎時80マイクロシーベルト/時間(年間700ミリ)もの汚染なのです。これは住める線量ではなく、除染について、ある程度市街地なら除染は有効(道路、建物、側溝を洗う)だが、取ったものをどこへ持っていくか決まっていない、水で流すと下流に汚染が起こるのです。
 
計画的避難区域は森林に囲まれており、農地は森林に囲まれて、農地を除染しても回りからまた汚染されるのです。森林+農地全体を除染しないといけない、森林は木を切り草を抜き、腐葉土も全て取らないといけないのです。


 ソ連の取った避難区域、強制避難区域は飯館村のレベルであり、義務的移住区域、移住権利区域にすると、宮城県の一部まで入るのです。番組の方は、日本政府はソ連以下であると言っています。


 いつ帰れるか、小澤先生のお話は、汚染度ははっきりしており、ここは30年帰れない、ここは10年後に帰れるとして、長く帰れない人に、代替地を用意する必要があると語られました。


 
チェルノブイリは20~30年経っても汚染されている、土地の買い上げではない、30年後に帰れるので、その間国が土地代を支払うことが必要とのことが、番組担当者から話されました。しかし、政府は買い上げなど検討しているか、不明なのです。これは、人権問題だと、スタジオで話されました。


 これ、東京から放送されているとは思われないくらいのものでした。この番組、関西では高校野球のため放映されず、このサイトで初めて知りました。以上、お伝えいたしました。


文化放送 ソコダイジナコト 小出先生のお話(2011/8/22)(日本の核武装志向、

 永岡です、小出先生非公式まとめに、文化放送の、吉田照美のソコダイジナコトに小出先生が出演された記録があり、

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/08/22/terumi-aug22/

 例により聞いて書き起しました。


 1週間前の取材で、小出先生、正確なところは分からないと言われ、政府、東電の出すデータに基づいて判断しているものの、一番大事なのはデータがどこまで正確かであり、データが覆されることもあるのです。


 1号機の水素爆発、2号機もサプレッションチェンバー爆発、しかしメルトダウンかは不明、3号機は水素爆発(核爆発との推測もある)、4号機に燃料はなく、使用済みプールにあり、3号機から水素が来て爆発したと思われます。使用済みプールの階だけでなく、それを支えているところも破壊され、使用済みプールの崩壊の危険性があり、下の階の補強を東電もすると言うものの、あれだけの地震であり、使用済みプールの崩壊する余震のないことを願っています。


 連日テレビではやっていないが、原発は収束しておらず、まだまだ問題なのです。


 汚染水のこと、地下に染みるのを防ぐため、地下ダムを小出先生発言したのに、東電は株主総会で、1000億円かかるので総会の前に発表したくないというのですが、冗談を言わないで欲しい、事故収束、賠償に何十兆円かかるのです。総会後も東電はやっていません。工程表改定でいずれやると言うものの、今も汚染水は海にもれている、一刻も早くやらないといけないのです。


 北海道で原発の再稼動、吉田さんもとんでもないと思い、小出先生、原発はいつか事故を起こすので止めたかった、ここまで来て、日本の原発は全て止まると思ったのに、政府、産業界も止めない、止めたら電気代が上がるとか言っている。ドイツとか止めているのに、当事国が止めないのです
産業界は原発に利益を求めて、経済原則でも原発は成り立たないとわかっているのに止めない。
メディアも追求せず、世界のメディアが小出先生に、なぜ日本のメディアはダメかと聞き、「日本はお上意識が強い」と答えると、海外のメディアは「信じられない」と言うのです。


 各国のメディア、世界が原子力を止めようとしているのに、日本がなぜ止めないのかと質問し、小出先生、産業界の欲求は崩れ、問題は「核」、核兵器であり、去年の秋にNHKが核を求めた日本を放映し、日本は戦争に負けて二等国になった、それで、原子力の平和利用を標榜して、核兵器開発をやっていた、それを小出先生、政府の外交文書で知っており、NHKがなぜ言い出したか、日本が強国になるには、核兵器もいると、政府も覚悟を決めたと(そのためにNHKがこれを放映したと)小出先生判断されたのです。


 核兵器のために原発を続けたと言うのです。
放出放射能は事故直後の1/1000万になったと言ったものの、チェルノブイリで広島原爆800発の放射能が出た、福島では80発分でたわけです。


 明日の放送でもこれが報じられるそうです。