東電がやるべき除染作業を、住民がやらされて被曝/おすすめ映画

 
 
関西テレビのニュースアンカーの特集アンカーズアイで、東日本大震災被災地の廃棄物問題が取り上げられました。
 宮城県で膨大な瓦礫が出ています。国は8000ベクレル/kg以下なら埋め立て可と言っていますが、受け入れるのは東北4県と東京のみで、宮城県はこの放射能測定に1000万円使っています。
 そして、福島、原発から60kmの大波地区で除染が始まっていますが、庭の木を引き抜き、ほとんど更地にする状態なのです。それで、1軒当たり、20トンの廃棄物が出ます。これを大波地区の中で保存しているのですが、その保存場所は非公開です。これを公開すると、他の場所の廃棄物もそこに置いてくれとなるからで、除染、廃棄物を巡って住民同士の争いになるのです。
 
神戸大の山内知也先生、本来なら東電がやるべきことを住民がやらされて、そして住民の中の争いになることを懸念し、また山内先生、除染には限界があり、何度もやらないときれいにはならないことを指摘していました。
 そして、福島の中でも、住宅密集地では、廃棄物の置き場がなく、除染できないのです。その中で自主的に除染している人もいます。
 また、福島で、結局子供や家族を避難させられなかった人もいます。家を建ててローンを抱えており、子供だけの避難も無理で、除染をしっかりしてほしいのですが、東電はやっていません。
 この瓦礫、廃棄物、除染は被災地で大変な問題であり、東電は、裁判で、放出されたセシウムは無主物と、弁護士に言わせているのです。本来、苦労しないでいい住民に負担がかかっています
 この状況を、お知らせいたしました。
******************************************************************************************
 
ぜひ見ていただきたい映画のオススメです。(アップが遅れて、終わってしまっているのもあります)
「アンダーコントロール」「沈黙の春を生きて」、公開中の「カリーナの林檎チェルノブイリの森~」の3作品です。

◆「カリーナの林檎チェルノブイリの森~」梅田ガーデンシネマで12月2日まで公開。
http://wpcp.jp/gardencinema/umeda/

◆「アンダーコトロール」シネリーブル梅田で11月26日から http://www.ttcg.jp/m/cinelibre_umeda/

◆「沈黙の春を生きて」ナナゲイで11月26日から http://www.nanagei.com/
*「カリーナの林檎チェルノブイリの森」>チェルノブイリ原発事故後の少女カリーナの一家の物語。おばあちゃんは今も、居住禁止区域のすぐ隣の村で住んでいる。カリーナたちもかってはここに住んでいたがママの発病、入院、パパは出稼ぎ。カリーナは叔母さんの家に預けられ家族はバラバラ…どこまでも美しいベラルーシの風景。ファンタジックな映像。今関あきよし監督、2003年にベラルーシ、ロシアのスタッフ、キャストとともに製作、2004年に完成。劇場公開のメドがたたず、2011年チェルノブイリ事故25年目で公開を決意。作年再度撮影にチェルノブイリへ。完成。2011年チラシ、ポスター準備。直後3月11日…

*「アンダー・コントロール
映画でみる原発解体マニュアル。今年、原発廃止を決めたドイツ映画。「原子力のゆくえ」を3年もの歳月をかけて描いた見学・体験型ドキュメンタリー。原発関連施設はじめ原発で働く人の日常、原発の全てを映像に。なんとも素晴らしい映像美。ナレーションは無し。この映像をみていたらとてもじゃないが人間がコントロールできる代物でないことがわかりゾッとする。原発(無機)人間(有機)ウーンこれは相容れない。

*「沈黙の春を生きて」ベトナムアメリカ両国の枯れ葉剤被害者の第ニ世代の実情を描く。自身も障害を負うアメリカ帰還兵の娘が大人になり結婚して初めて、かっての戦地ベトナムを訪れる。
アメリカ帰還兵の子供たちにも枯れ葉剤の被害者が多いのだがこれまでバラバラだった。ようやく5年くらい前からフェイスブックなどで連絡をとりあうことができるようになった。アメリカでは枯れ葉剤のことはまったく知られていなかったことにびっくり。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」が有名なハズなのに…