MBSたねまきジャーナル(小出先生/東電の話にならない報告&ロンドン条約も知らない無知な学者

12/5(月)

   原発のニュース、高濃度汚染水を処理する施設の漏れ、海に漏れたと東電が発表です。
少なくとも45トンの水が漏れ、上流の側溝と比べて下流セシウムが高く、海に漏れた可能性を認めました。
海洋生物に蓄積しやすいストロンチウムの漏れがあり、全漁連は怒っています。
国と東電に原因究明を求めています。
 福島市渡の米からセシウムが規制値以上出たこと、出荷停止措置であり、大波地区、他に続いて3例目であり、3軒より出ています。
 
2011年12月5日(月)、小出裕章氏が毎日放送たね蒔きジャーナル」に出演。
冷却水が45トン漏れたことを分析。セシウムストロンチウム海洋汚染の違いについて説明。
また、汚染水漏れは今回見つかったことを報告したに過ぎず、これまでも漏れてきたことを指摘する。
 
 小出先生のお話
 
東電が中間報告を出したこと、これを小出先生読んでおらず、マスコミの報道は見たものの、「いい加減にしてほしい。事故をどうやって小さく見せるか、どうやって収束に向かっているかということを見せたいのか?」と受け止められました。
 海の汚染、高濃度の汚染水、処理施設から45トン漏れたこと、小出先生は前から汚染水は海に漏れていると指摘し、遮水壁をと言っていたのですが、コンクリートの構造物に水が溜まれば漏れる、タンカーに移せと言っていたわけです。コンクリートで止められないからです。
 
政治家にも言ったのに、タンカーなし。
汚染水はコンクリートの中で、ひび割れがあり(たまたま見えたから発表、東電が今まで知らん顔、何をいまさら・・と小出先生思う)。10万㌧を超す汚染水がピット、トレンチにあり、どれだけ漏れたか到底わからないもので、東電は最大220トン漏れたと言っているものの、循環処理施設からの漏れだけで、10万トンたまっているところから漏れており、平野さん、国際的に非難されても仕方ないと言われました。アメリカ西海岸に届いており、海に汚染したものは必ず届くのです。
 
汚染されたセシウム、45000ベクレル/kgであり、セシウム浄化装置を通ってこの数値で、その前はもっとすごい、ゼオライトを通して、しかしストロンチウムゼオライトに付かない、出てしまうのです。ストロンチウム、1リットル1億ベクレル、基準の100万倍!であり、それだけの汚染物が流れて、これまでそのままトレンチ、ピットから漏れていて、ストロンチウムを薄めたら量が増える、捕まえられない、早いのはタンカーに移すことなのです。

 ストロンチウムは、比重が重く、海草に吸収されやすい。
セシウムは水に溶けやすく、ストロンチウムは溶けにくく、海底にたまりやすい。セシウムは広範囲に広がり、ストロンチウムは近傍の土、生き物を汚すのです。海底なら、魚、貝に濃縮されるのです。

以下、文字起こし「ざまあみやがれい」さんより
水野「これ、持って行くとこないから、海へ、捨てよう、特にまあ海の底、深海、深いところに投棄しようという提案がなされたんだそうです。さすがにそのままで、ではなく、容器にいれてはどうかと、いう話らしいんですね」
小出「はい(苦笑)」
水野「でその、まあ、条件は海水で腐食しないで、そして高い水圧にも耐えられるよう気に、汚染された土を入れて、日本近海の推進2000メートル以下に沈める方法がいいんじゃないかと、いう提案をなさった先生方が居らっしゃるそうです。小出先生いかがでしょうか、ご意見は」
 
小出「はあ、なんかまるで、漫画でも読んでるような気分ですね。その方たちは一体この日本という国の責任をどういうふうに思っているんだろうかなと私は思います。自分たちがやってきた、こと、まあ、電気が欲しいと言ってやってきたツケが今、あるわけで。えーそのツケを海に落としてしまうというようなやり方は、私は(笑)、想像すらできません。
私が提案してよければ、もしそんなことをするなら腐食しない容器に入れて東京電力の社内に積み上げて欲しいと思いますし。えー国会議事堂に積み上げるべきだと思います」
 
水野「このー研究者の方はこうもおっしゃってるんですね。汚染された土をそのまま海に捨てたとしても、すでに原発事故で海に放出された放射能の、5%程度であると。だから海の汚染がこの捨て方で、著しく増えるわけではないんだ、という、ご意見だそうです」
 
小出「はい。それは、今現在、福島県を中心として汚染している……放射性物質、まあ地表の表面を汚染しているわけで。それを剥ぎとって海へ捨てたとしても、5パーセントだと言ってるわけですね。つまり、もうすでに20倍ものものを海に流したと、言ってるわけで(苦笑)」
 
水野「そういう意味ですよね」
小出「はい。そんなことを、胸をはって言えるようなことではないし、まずは謝らなければいけない。その上でまた汚染を捨てても構わないなんてことをどうして言えるのか、私には不思議で仕方がありません」
平野「先生そもそも、あのー、まあ海洋投棄というものは国際条約でこう禁止されてるんですね」
小出「禁止されてる。そうです」
平野「ロンドン条約でですね」
小出「そうです。おっしゃる通りです」
平野「でそれで70年代80年代、そういう論議ありましたけれども。これはもうできないと、いうことになってるはずなんですねえ」
小出「はい。もう、こ、今、平野さん正しくおっしゃってくださったけど。ロンドン条約という国際条約で放射性物質を海に捨ててはいけないということになっていますので、実際上はできる道理がありません」
水野「それでも捨てたいと思う学者がいらっしゃるようなぐらい、ほかに考えつかないってことですかね、逆に言うと」
小出「まあ、よほど無知な学者だと言っていいと思います」
水野「京都大学原子炉実験所助教小出裕章先生にうかがいました
 
 放射能の研究をしている人より、放射能に汚染された土をどこに持っていくか、海へ捨てる(深海)という提案があり、さすがにそのままではなく、容器に入れてなのですが、海水に腐食しない、水圧に耐えられるものに入れて海底2000m以下に捨てる、「漫画を読んでいる気分、日本の責任をどう思っているのか」、電気が欲しいとしたつけが来ており、そんなツケを海になどとはとんでもないことで、「腐食しない容器に入れて、東電本社、国会議事堂に積み上げてほしい」のです。この研究者、漏れるのは一部と言っているものの、福島の汚染物質、それをはぎ取って捨てても5%ある、20倍のものを海に捨てる、「まずは謝らないといけない」、その上に捨てていいとどうしたらいいのか分からないのです。さらに、これはロンドン条約で禁止されると平野さん言われて、その通りで、出来るわけはない、それでも捨てたい学者がいて、「よほど無知な学者」なのです。