たね蒔きジャーナル、スペシャル(おしどり、矢ヶ崎先生、小出先生が出演)

12/30(金)
 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナルスペシャル版
このコーナーは毎日放送アナウンサーの水野晶子さんの司会、毎日新聞近藤勝重さんの案内で放送されました。今日はスペシャルで、様々なゲストが出て、7時20分より原発問題で東京電力の会見に出ている夫婦漫才師、おしどりのお話がありました。
 おしどりのケンさんとマコさんのコンビで、スタジオに登場。
その後の活躍は、闘いはどうなっているか?について
おしどりさんは吉本の所属で、東電、国の会見に出られた。
そのため仕事はなくなっていないか?
「バリバリなくなっている」
マコさん、神戸の出身で、阪神・淡路を経験。慰問に来た芸人さんに感化されて芸人になったのです。今年から東京に行き、そして震災、避難所に慰問に行ったのは、阪神・淡路の体験からです。
福島の30kmのお客さんは様子が異なり、笑わせるだけでなく、取材、会見に出たのです。記者クラブ制度で大変であり、しかし、おしどり対応シフトが出来たのです。
 
マコさんは医学部におられて、放射線をよく知っていた。
冷温停止「状態」の会見は、「言葉遊び」で、細野氏、海外特派員協会で、保安院がNRCと論議してやったら、冷温停止は英語でどうなるかといい、コールドショツドダウンエクイヴァレントではなく、疑似(スクイーズシャットダウン)冷温停止と言うことを認めた。つまり、「疑似」がないと、外国では通じない。言葉遊びになっている。
 収入は減り、6月にマネージャーから、原発をやると売れないと言われたが、舞台はある。この番組に10月に出て、応援してくれる社員もいて、おしどりに仕事をくれたりしているのです。

芸人の危機ではあるものの、ケンさんは原発抜きで舞台に立つことがお客さんのためか?横山ホットブラザーズの弟子で、こいし師匠が1月に亡くなられ、第2次大戦のお話をこいし師匠がして、漫才師も戦争協力があり、芸人は国のためではなく、お客さんのために漫才をしろと言われた。
漫才師は誰のために仕事をするのか間違えるな!と言われて、原発を言うと仕事は減るものの、国のためでなくお客さんのためにしている。
 
お客さんに子供が多く、子供さん、妊婦さんに逃げてくれと言い、きちんと話をしないといけないとなり、収入は1/6~1/10になったものの、お金が続くならやりたい、芸人で御祝儀もあり、金銭でも応援してくれる人もいるのです。福島の人からのご祝儀が多く、切ないのです。

リスナーで、福島の人とのやり取りも聞きたいとあり、週に何度も福島に行き、年末はあきらめと失望、声が届いていない、負けたよという声があり、一番虐げられている人に大声を出せと言うのが大変なのです。
福島のお母さんが寒い中、文科省に座り込み、除染をすれば住めると言うものの、それを望まない人も多く、住民のアンケートを取れと、5,6月から言っているのに、どこの役所もアンケートを取っていないのです
役所の協力がないと住所が分からず出来ない。除染は放置しても2年後に40%減る、除染しても10%しか下がらない人もいるのです。

 芸人は国のためではなく、お客さんのためと言う言葉に感銘を受けました

続いて、内部被曝の専門家、琉球大学名誉教授の矢ケ崎克馬さんのお話がありました。おしどりも同席です。電話での出演です。
 矢ケ崎さん、夏に3回出ていただき、
(1)内部被曝は外部より怖い、体内に入ると放射線を出して分子を切断し、細胞破壊、生命の機能破壊がある、
(2)免疫力の低下
(3)細胞が生き延びても、DNAが異常になり子孫に影響がある
(4)核の被害は広島・長崎で経験しているのに、アメリカが核の恐ろしさを小さく見せようとしていた。
 具体的ケースが出ており、各地で様々な症状が出ており、東京・町田で被曝から子供を守る会、子供に鼻血が出る(3月以前なし)、医者の診方により、ICRPの見方になり、放射線が鼻の粘膜に留まるとひどい被曝をして、傷もないのに鼻血になる(一般には傷から出る)、被曝範囲が小さいところに集中すると下痢・血便があるのです。東京でこの症例があるのです。
 CRPの見方だと、大線量でないと出るはずはないとなり、放射線の影響ではないと医者に考えが多く、子供たちが見捨てられているのですCRP=国際放射線防護委員会のやり方で国もやっている。
 
 ホールボディーカウンターでの検査、何をやっていいか分からない国が、原爆投下以来犠牲者を隠す政策をやっており、ホールボディーカウンターでの雑な測定で、検出限界を高くしていることもあり、被曝している人なしとの結果も出せるのです。設定は、1時間測定しないと出ないものを5分でやる、そういうこともあり、出てくるものも出ないのです。体内の放射能の証拠なしとされる恐れもあるのです。
 おしどりさんの質問で、ホールボディーカウンター、追及しているが、内部被曝を測定しても経口被曝しか分からず、爆発によるものは分からない、飯館村より、3月15日に放射能が降り注ぎ線量が上がった(プルーム)、汚染のひどいところで、口の中で金属の味がすると100人単位で訴え、後から放射能の味と4月に気付き、しかし検査してもらえなかった、この内部被曝の評価は出来るかについて、放射線プルームはどうかとの質問で、金属の味は矢ケ崎さんも味わった、ヨウ素セシウムの原子が入ると唾液の作用で電気を帯びて、金属の味になるのです。金属の味=大量の内部被曝放射性物質なのです。
子供にヨウ素131がどれだけ吸収されたか
半減期が8日で、過ぎると測定不能(測定は8月)、しかしヨウ素の被害はベラルーシウクライナで子供の甲状腺被害がひどく、ポーランドは国民にヨウ素剤を飲ませていた。ベラルーシで亡くなった人の体内の放射能、バンダジェフスキー博士が死体解剖で調査して、甲状腺セシウム137が大量にあり、初期にヨウ素セシウムが出て、ヨウ素とともにセシウム甲状腺に入るのです。

 矢ケ崎さん、ヨウ素がないから調べられないのではない。セシウムを調べて、丁寧に測定すれば調べられるのです。
 矢ケ崎さん、内部被曝の研究会を立ち上げました。
今の学会は内部被曝隠されている。
犠牲者を隠すためで、隠し続けないといけない政治支配がある。
政治支配=命を軽視
政治に支配されないまともな科学を立ち上げて、命を大切にしたいのです
 
そして、小出先生の登場です。
リスナーより、たね蒔きは政府の情報が正しいかを確認する場との声もありました。小出先生は電話出演で、データのそばにいたいとの意図からです。自分にしか出来ないことをするため現場にいたいのです。

 小出先生、戦争中声を上げたら殺された、しかし、小出先生は声を上げても殺されない、声を上げ続けたい、やり続けたいと言われました。
 矢ケ崎先生の政治に支配されない科学について、小出先生、矢ケ崎さんはまじめ、しかし学問の世界はそれを許さない。科学は、無色透明、中立と思われるが、実態はそうではなく、社会の中でしか発展の方向はない。しかし、反対するものとして、存在したい。中立で真実を求めるものではない歴史です。
 おしどりさんが来られて、小出先生うれしいと言われて、おしどりが事故前から小出先生のことを知りつつ、何もしなかったのが恥ずかしいと言うと、そんなことはないと小出先生言われて、おしどりの活動で、デイズジャパンで見て、うれしく思うと言われました。おしどり、原子力の資格をとろうと言われました。
経産省自治体を分断させて仲たがいさせようとしている、弱者が虐げられ、福島に目を向けないと、福島が原発ノーと言わないと言われて、「弱者が虐げられる」ことに、我々がどう向かうかなのです。
 リスナーより、小出先生が講演会の会場に入れない人に、事故を防げなくてすみませんと言われたことの意味を国、東電が理解すべきと言い、
さらに原発報道が減っているが、たね蒔きは追及してほしいというリスナーもありました。小出先生のことで、生き方の変わった人もいるのです。
 最後に、RCサクセションの反原発歌を流して、このコーナーは終わり。
小出先生、この選曲にうれしいと言われました。
 2011年、100何回かこの番組で小出先生のお話を追及しました(その他、自分でも小出先生のお話を何回お伝えしたか、覚えていません(笑))。
2012年も、この爆後の続く限りフォローします。それが反核運動を30何年続けている私の闘いです。(永岡)