朝日放送「キャスト」「ヤクザと原発」の著者鈴木智彦さんの話・原発はやくざが支えている

1/18(水)
朝日放送「キャスト」と続いて毎日放送「VOICE」です。
 永岡です、朝日放送のニュース「キャスト」に、ジャーナリストの二木啓考さんが出て、やくざライターの鈴木智彦さんの著書「ヤクザと原発」に関して1時間インタビューしたものが放映されました。
 
鈴木さんは実話誌に書いておられる方で、やくざに詳しく、その鈴木さんに、震災・原発事故直後から、ヤクザが人材を集めていると言う情報を知り、鈴木さん、実際に作業員となって、腕時計型!のカメラなどで取材したものの、1カ月で正体がばれてクビになり、しかし、体験を本にしたものです。
鈴木さんが入ったのは7~8月でともかく熱く、熱中症も出る、その中、Jビレッジの模様も公表され、作業員やそれを集める中には、刺青の入った人もたくさんいる(もちろん、堅気の人もたくさんいる)のです。鈴木さんの撮った映像が本邦初公開されました。
 作業後、浴びた放射線量を2度チェックしないといけないのに、面倒なので1回しかしない人もたくさんいるのです。さらに、Jビレッジには使い終わった防護服の山で、処分のしようもありません。その写真もありました。
 そして、東電が元請けとなり、下請け、孫請け…と、6次までは東電が把握しているものの、さらに7~10次下請けがあり、そこに暴力団が入り、人材を集めて、ピンハネしているのです。そして、こういう作業が最もダーティーで、こういう方法で集めた人間しか働けないのです。
そして、東電は作業員の被ばく量を追跡調査すると言っているものの、こういう7次以降の追跡は出来ません。
 ヤクザは、原発は儲かるし、やくざがいないと原発は動かないと言って
います。
 鈴木さん、結論として、東電があこぎなのか、ヤクザがあこぎなのか分からないと言われて、二木さんも同意されました。
 原発とやくざの関係は聞いていたものの、テレビで紹介されるのは初めてで、衝撃的でした。これを、お伝えいたしました。
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続いて毎日放送テレビのニュース「VOICE」にて、滋賀県原発対策とSPEEDIの話がありました。
 
滋賀県では、福井で福島事故級の放射能漏れが起こった際の被曝状態を独自に検証しました。その結果、福井に隣接する長浜市湖南市などで、50~100ミリシーベルトの被曝になり、事故時には、ヨウ素剤を飲ないといけなくなります。ま
 滋賀の市民も、リスクに関する情報を開示してほしいと言う声が多く、滋賀県の嘉田知事、国にSPEEDIの情報を利用させてくれと昨年6月以来言っているのに、対応してくれません。
 
なぜなのか、毎日放送のスタッフが文科省を訪ねて聞いたら、担当の役人は、SPEEDIは緊急時避難区域(EPZ)の、原発から10km圏内に使うものであり、賀県は最も近い美浜原発から13km離れており、EPZでないので、開示できないと言うのです
毎日放送のスタッフは、都合の悪いことを隠しているのではと突っ込むも、納得いく回答は得られませんでした。
 しかし、この件、同志社の中谷内先生は、リスクの情報は住民に積極的に開示した方が、パニックを起こさなくていいとの指摘もありました。
 番組では、SPEEDIは、国は誰を、何を守るのか!という指摘もありました。
 国は、SPEEDIの情報を、日本国民より先に米軍に開示したことも昨日明らかになり、国もやっとSPEEDIの情報を出す方向になっているのですが、これは、重要なお話でした。これを、お伝えいたしました。