たねまきジャーナル(水口先生の海洋汚染のお話)

たね蒔きジャーナル、続いて、海の放射能汚染に関して、東京海洋大水口憲哉名誉教授のお話がありました。
食品セシウムの新規制値に関してのお話で、水口さん電話出演です。
 水口さん、海洋汚染の権威で、事故から1年、海の中について、世界に例のない原発からの放射能が海に出て、汚染が続いていて、何も良くなっていないのです。
 海は、放射能が見えないので困っているのです。

 食べ物の基準値が変わり、陸のものだと、セシウムの基準が500ベクレル/kgだったのが100ベクレルまで厳しくなり、千葉の木更津他のタケノコがアウトになり(120ベクレル)、新基準値を初めて超えて、たけのこは山にあり、しかし、それでセシウムがたまりやすいのではないのです。水口さんも千葉で、この話、水口さん外房ですが、降ったセシウムは少なくても心配なのです。
 100ベクレル、魚で見たら、であり、水口さん、500、100ともに高い、小さな子供には10ベクレル以下のものを食べさせないといけないと言われるのです。それでも、今まで500をOKとしていたものは、法外であり、近藤さん、チェルノブイリでも、内部被曝の影響が分からないと言われて、水口さん、外部+内部被曝で大変に厳しいと言われました。
 年齢的に、子供なら10なら、年寄りはどうかと聞かれて、低レベルの影響は10~20年後に1~10万人に一人ががんになる、若い人のガンと、年寄りのガンとは意味が違うと言うことで、小さな子供には汚染物は食べさせてはいけないのです
 10ベクレルまでのもの、水産物なら、いくらでも食べるものはあるのです。この魚は築地を通して大丈夫なものが70%であり、西日本のものは100%大丈夫、兵庫から西なら安全なのです。地元でおいしいものが食べられる、地産地消で地元のものを食べたら大丈夫なのです。魚の分布、行動範囲で、限られたものが心配なのです。
 魚の行動範囲、活動範囲は、一つの種類でも地域ごとに別れて、ひらめ、スズキは太平洋北部が活動範囲で、その外(日本海、九州)は大丈夫、それが伝わらず、みんな心配しているわけです。
 しかし、東日本では、ひらめ、カレイ、スズキに警戒すべきで、それに100ベクレルの値が出ており(水口さんの本による)、東京で築地を通して不安のあるものが本になっており、西日本の注意すべき魚はブリ、日本の太平洋側を広く泳ぎ、測定値も青森から10ベクレル出ているのです。
国、都道府県がぶりを調べはっきりしないといけないのです。
カツオは赤道から来るので大丈夫なのですが、東北の沖を通ると10ベクレルを超える(時期にもよる、汚染域にどれだけいるかによる)のです。
どの魚がどうか、しょっちゅう調べて発表しないと、子供たちに不安なのです。
ひらめ、スズキはカツオ、ブリと違い泳ぐ範囲が限られて、本州の東北を泳ぐのです。
 近藤さんヒラメ、ぶりがお好きで、細かい検査値を発表しないと、子供が危ないのです。
 福島については計測器が多いが、神奈川より西、青森、北海道は多くなく、そこを計測すべきで、福島は汚染がひどく食べない方がいい、漁業者も自主規制していて、それ以外に測るべきなのです。
 宮城の漁協が魚を調べて、、宮城は津波でやられており、セシウムが100ベクレルになったら水揚げを自粛しないといけないとなり、厳しい話なのです。
100ベクレルと言う値は、厚労省は50を中心に測り、50~100も用心となり、消費者は100でも不安、低い値のものとなり、消費者に合わせて漁業が獲らないといけないのです。獲っても流通を通して売れないので心配で、生産者みんな測ってくれとなるのです
 測る道具は、低い値ほど時間、費用もかかり、しんどいのです。今まで牛肉を測り、これは一頭ずつ、しかし魚はそうは行かず、大変で難しいのです。
 群馬の湖のワカサギからセシウム(420ベクレル)が出ており淡水魚の汚染は、チェルノブイリではヨーロッパで大変(日本では淡水魚の検出例は過去になし)、海は薄まるが、湖では高くなる、長く続く(外へ出ない)のです。釣って食べなければいとしている県と、釣りを禁止する県があるのです
 今日は、水口さんのお話、約4カ月ぶりにお伝えいたしました。