㊤マスゴミと東電広告料

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ウヨ新聞・ウヨ雑誌は東電の応援団である!
 
3・11以降、マスゴミの広告料は減る一方である。新聞は-(マイナス)18%、TVは-10%、出版は-25%、ラジオは-11%。ひどい落ち込みである。“フクシマ原発インフェルノ”以前は、東電だけで約500億円のCM(広告宣伝)料と販売促進費マスゴミに流されていたのだから、原発事故は大打撃であったのはまちがいない。
 
独占企業の東電が、競争相手がいるわけでもないのに巨額のCM料を使うのは、もちろん「反・原発」「脱原発」の報道を封じるためだ。つまり広告(料)という札びらで、原発批判の口を封じ込めるのだ。広告イコール圧力ということ。
 
だからフリージャーナリストの上杉隆氏が事故後の会見で「事故当日マスコミの人たちと中国ツアーへ行っていたんですよね」とか「ストロンチウムは測らないのですか?」とか「なぜTV局には輪番停電を要請しないのか?」と質問した時、東電の勝俣会長はあの冷徹不遜な表情で「新聞に一面広告を打ちます。
TVもスポットCMを流します」と、にらみつけて言い放った。どうやら上杉をマスゴミの一人と勘違いしたらしく「広告を出してやってるんだから、そういう質問をするんじゃない!」と、暗に恫喝を加えたわけだ。“ナニサマ?!”のゴーマンぶり。まあそれだけマスゴミがナメられているということでしょう。広告料の力は絶大なのだ。
 
広告だけじゃない。東電は記者個人を的にした接待でも懐柔を図る。科学部だけでなく経済部記者も「原発見学ツアー」に誘い、親しくなると高給クラブやゴルフ接待が始まる。広告費にくらべれば飲食代やお車代など安いもの。もちろん「原発批判はしないでください」などとヤボなことは一切言わないが、接待されて「反原発」を主張するのは人情としてムズカシイだろう。ま、ようするに「接待はコストパフォーマンスの良い広告費」というわけだ。
 
さらに東電や電事連のツケで飲みまくり遊びまくり、極秘資料をこっそり見せてくれたり幹部にインタビューさせてくれたりするので、気がついた時は「ワナにはまったウサギ」状態。そしてこの接待は「原発不祥事」や事故が起こるとど~んと豪勢になるらしい。海外出張の時は現ナマを渡され、異動の時は送別会を開いてくれるというのだから、至れり尽くせりである。『週刊ポスト』『SAPIO』の編集長が定年になった時は、東電の支社長が慰労会の幹事役だったとか。道理でねぇ…。
 
さらに天下り先も用意してくれる。「電気事業分科会」「総合エネルギー調査会」「海外電力調査会」「電力中央研究所」などの委員にあっせんしてくれるのだ。もちろん一番多いのは読売新聞・日経・産経といった保守右派のOBだが、木場弘子といった女子アナの名もある。
 
東電にとって、雑誌はメディアではなく“総会屋”と同じなので、広報ではなく総務の担当という。なるほど総会屋か…確かになあ(笑)。それで『月刊WiLL』は、アンビリーバブルな記事がバカバカ出る ━━ 「放射能恐るに足らず」「歪んだ東電バッシング」━━ なるほどね。ウヨは金をくれるなら何でもOKというわけだ。御立派!!
 
右派の雑誌は、どれもこれも『月刊WiLL』と似たりよったり。接待という鼻薬を嗅がされて理性も良心も溶けてしまった?のか、「3・11福島」以前でもトラブルがあるたびに東電擁護を声高に叫んできた。「大仰ではないか 東電・原発トラブル報道」(週刊新潮/02年東電による大量の検査不正、トラブル隠蔽)、「原子力発電・日本が世界に後れをとる」(中央公論/02年)、「原発反対運動に子供を巻き込む三重県教組」(正論/02年)、「原発辞めろ!は馬鹿の合唱」(Voice/07年)、「それでも原発必要が78%」(日経ビジネス/07年)などなど。
 
参考までに週刊誌の「東電広告」ワースト10をあげておこう。
1位:ソトコト ━ 「地球と仲良くし楽しく生きていくためのライフスタイルを探り提案していく」のがコンセプトとか。ロハスクラブという社団法人の連載を載せていたが、このロハスクラブというのは東電のダミーみたいなもの。そのPRである。だから「オール電化」(おやまあ、やっぱり電力は余っているのね)をススメてるわけか。
2位:Will  ━ 編集長の花田紀凱は、3・11当日、東電の接待で中国ツアーに勝俣会長と同行していた。年間(2010~2011)50ページも広告を掲載。
3位:潮 ━ 創価学会の雑誌である。ちなみに公明党原発推進政党である。
 
以下4位『週刊新潮』、5位『婦人公論』、6位『プレジデント』、7位『中央公論』、8位『WEDGE』、9位『文芸春秋』、10位『Voice』『テーミス』と続く。
 
                                                           -  つづく  -