農水省 たった3日で撤回の自業自得
【政治・経済】
23日鹿野農相が「食品メーカーなどの独自の規制を否定するものではない」と釈明し、事実上、たった3日で撤回に追い込まれた。
しかし、より安全な食品を求める消費者のニーズに応えるために、食品メーカーやスーパーは、国の基準より厳しい「独自の基準」を設け、販売している。商売としては当然のこと。なのに、農水省は外食産業など270団体に一方的に「国の甘い基準に合わせろ」と命じたのだから、ムチャクチャ。
「恐らく、声の大きい一部の生産者から『基準の厳しいスーパーが買ってくれない』と文句を言われ、通知を出したのでしょう。しかし、本末転倒です。
スーパーなどが独自基準を設けるのは、国の基準が信用されていないからです。
まずは信頼回復が先でしょう。強引に基準を押しつけたら、さらに不信感をもたれるだけです。それよりなにより、国民はお上に従っていればいい、という発想がありありです」
どうしても生産者を守りたいなら、数値の高い食品は、日本中の公務員や国会議員、地方議員に強制的に買わせるようにしたらどうだ。