放射能を防ぐ食材  クコ

放射能を防ぐ食材 クコ - 薬膳料理家 阪口珠未の漢方キッチン

 
クコの実ってご存じですか?
中華料理ののチャーハンに入っていたり、杏仁豆腐に乗っている赤い実です。
薬膳では、目のあらゆる病気に効き目があり、老化を防ぐ食材として知られています
 
多糖類、ビタミン類を含み、抗老化、抗疲労、抗腫瘍、降血糖、コレステロールを下げるなどの働きがあります。
中国で行われている研究では、クコの実に比較的強い、抗放射線効果があるということがわかっています。
①生存率の実験
8.5Gyの高い放射線とコバルト60を照射
枸杞を摂取した組は、生存率が20%から30%も伸び
②白血球数とリンパ細胞に与える影響の実験
3.0Gyの低線量放射線とコバルト60を照射した
枸杞を摂取した組は、白血球、リンパ細胞ともに対象群より、40%近く減少を防げた。
③肝臓と脾臓の過酸化脂質の実験
3.0Gyの低線量放射線とコバルト60を照射
枸杞を摂取した組は、肝臓と脾臓の過酸化脂質のレベルは低く抑えられた。
④骨髄の小核試験と精子奇形率の実験
3.0Gyの低線量放射線とコバルト60を照射
枸杞を摂取した組は骨髄の小核率(染色体異常を表す)が、対象群より65%低く
精子の奇形率が40%低かった
枸杞の実を「食べる」ことによって

生存率が伸びる
免疫機能を守る
脂質の酸化を防ぐ
染色体異常と精子の奇形を抑制する

クコの実はおいしくて、食べやすい食材。スーパーでも売っているし。。。
なのに、こんなに薬効の高いえらい子だったんですね!
クコは簡単に毎日の食事に取り入れられます。
その上、副作用の心配がないのもうれしいです。
我が家の娘も、クコの実は、レーズンと一緒に混ぜてよく食べています。
ちいさいお子さんのいるお母さん、ぜひ食べさせてあげてくださいね
蒸しパンに入れるのもおすすめです。

放射線を防ぐ食材「クコの実」

2011.12.16
クコの実の放射線を防ぐ効果についての実験を紹介します。

「枸杞の放射線による損傷を防ぐ作用についての実験」

1.吉林大学公共衛生学院衛生部放射生物学重点実験室
2.吉林大学中日聯誼医院放療科
于雷,王剑锋,刘丽波,鞠桂芝
【方法】
寧夏産のクコを10倍の水に浸して、すりつぶし、ろ過し、10.0 g/Lの溶液を作る。
体重1具gあたり、0.01 mlの換算でネズミに経口投与する。
1日に1回投与後、全身に2.0 Gy放射線の照射を1回行う。
7日間継続して実験を行う。
【結果】
クコの経口投与により、放射線による白血球の減少と、骨髄の小核率(染色体異常を表す)が顕著に低くなる。
骨髓细胞の増殖を活性化させる働きがある。
【考察】
放射線の照射によって、体内に大量のフリーラジカルを産み、脂質の過酸化が進む。
クコは、組織の抗酸化力を高め、放射線によって生まれる組織内のフリーラジカルを除くと考えられる

クコの実

実は、私の薬膳料理教室でも、継続して食べることで、効果を実感している方が、かなりいます。
「肌にうるおいが出た」
「爪がわれにくくなった」
白内障の進行がとまった」
「生理の周期が整った」
などなど。。。。
クコは、薬膳では「補腎(ほじん)」といわれる薬効があります。体の老化を防ぎ、アンチエイジング効果の高い食材です、
特に目の酸化を防ぎ、白内障などにも効果があります。
漢方といっても、食べ過ぎると副作用があるものがあります。
クコの実は、長期に食べても副作用がほとんどなく、子供から年配の方まで、食べることができるのが、いいところです。
放射能対策」。。。。って、かまえて考えなくても、「普段の体調管理のために」食べるだけでも、おすすめできる食材です。

放射能を防ぐ食材を使ったレシピ  クコの甘酢漬け

2011.12.09
「クコの実、どのくらい食べたらいいの?」
という、ご質問がありました。
クコの実って、デザートの飾り程度にしか、使われないことが多いですね。
私の薬膳料理教室では、クコを1日一握りぐらいの量を食べるようにお勧めしています。
大人なら大人の手ひとにぎり
子供なら子供の手ひとにぎり
大人だと20gぐらい、子供だと10gぐらい。
すると、体調がよくなる方がすごく多かったのです。
たとえば、眼の不調。ドライアイ、飛蚊症、近眼、眼のかすみ、充血。
クコをとるようになったら、こんな症状が改善した方がたくさんいました。
白内障が治ったワンちゃんもいました。
それから、体のだるさや、肌のハリなど。
クコは、薬膳でいうと、「補腎(ほじん)」の食材と言われ、生命エネルギーを活性化させ、老化を防ぎます。現代栄養学的に見ても、抗酸化物質が多く、体の酸化を食い止めます。
毎日、少しづつ食べられるレシピを紹介します。

枸杞の甘酢漬け

 
枸杞      80g
水       100cc
酢       30cc
*このみではちみつを加えてもOK
①鍋に熱湯をわかし、クコをざるに入れてさっと湯通しする
②密閉容器に①を入れて、水と酢を加え、このみではちみつを混ぜる
③しばらく置いておくと、水分をクコが吸って、ふっくらします。
④冷蔵庫で保管。10日ぐらい持ちます。サラダに入れたり、そのまま食べたり。
酢が苦手な人は、りんご酢バルサミコ酢がおすすめです。
放射能を防ぐレシピとしても、美容レシピとしても使えて、ママも子供も一緒に食べられるのが薬膳のいいところ。