たねまきジャーナル「福島や首都圏の除染の実態」山内知也さんのお話

 
 永岡です..
たね蒔きジャーナル、今日は放射能計測の専門家である神戸大学の山内知也さんのお話がありました

 原発のニュース、食品のセシウムの規制値変更から1カ月、9つの県の51品目が相当し、厚労省は数値の高くなりやすいものを調べています。

 そして、山内さん、スタジオでの出演です。
除染の現状、1年間走り回られた山内さん、たね蒔きの電話出演は何度かあり、スタジオは初めてです。
 
リスナーより、妻子を兵庫に避難させている東京の方で、自分は仕事で線量の高いところでやっており、除染は必要だが、どこまで効果があるのか?ということで、
東京でも避難させる人もいて、東京も地域に依存しており、東(江戸川区葛飾区)に汚染の高いところがあり、避難は個々の判断だが、粘土、菌類が成長するとセシウムを取り込み(だからきのこはセシウムを取り込む)、東京でも山内さんの予想より1ケタ高いところがあり、除染の必要があるのです

 葛飾水元公園で、設計した人と計測したら、芝生、池があるところ、2月に行き、葦焼は今年は中止、東京の葦も燃やしたらいけない(空間線量は0.8マイクロシーベルト/時、福島市のレベル、0.23マイクロで管理区域に指定されるレベル)、山内さん、立ち入り禁止を進言したのに、その後の具体例は分からない。
子供さんに近づくなと言ったのに、行政は周知徹底していないのです

 東京は除染をしない方針であり、環境省の基準で0.23マイクロ/時なら除染するのに、東京はしないのです。それなのに東京は瓦礫を引き受け、それ以前に東京が汚染されているのです。除染の主体は自治体でやらないといけないのです。

 この公園、埼玉・三郷市にも隣接しており、東京の方が高い、三郷市は除染をしています。しかし、東京が除染をしないときれいにならないのです。ガンマー線は100m離れても飛んでくる(光である)。

 東京にセシウムが飛んできている(200km離れている)こと、一番濃いガスが昨年3月15日に来て、東京は快晴であり、その後雨が降り、地上にセシウムが降り、このレベルで済んだ(15日に東京で雨なら福島レベルの汚染であったのです)。

 水野さん、大飯再稼働の話で、大飯-大阪は100km、200kmとは和歌山レベルで、汚染は近いところに来るものの、雲が来て雨が降ったらおしまい、風下なら汚染される。地元という言葉、天気まかせであり、再稼働にはこういう話を想定しないといけない、平野さんも言われました。
雨、雲がどう来ているかにより、汚染は大きく変わるのです。福島も、チェルノブイリもです。

 山内さん、人の住んでいる地域の除染をして、小学校、幼稚園の計測をしてくれと言われるのに、行政がアカンとなり、その中郡山で測定できて、2cmの高さで測定し、2か所の学校で測ると、0.23マイクロ未満のところがなく、しかし、運動場は子供の使用は時間制限で、それも外されるのです。グランドが0.3マイクロ(除染して)、汚染したものは深いところに埋めたのに、グランドの土はきれいなのに、外から飛んできて、学校の外、山などから飛んでくるので、そこを除染しないとダメで、山の除染は出来るものの、どこもしようとしていない。先生も、山がどこの管轄下といい、のんびりしているのです。除染を徹底する意思がなく、学校の外だと何も言わない。子供の20ミリシーベルトは、生きている基準なのです。

 国は20ミリ未満は帰ってくれと言い、普通に事故前は子供は大人の1/10であったのに(大人1ミリなら子供0.1ミリ)、ICRPもそうしていたのに、反故にしているのです。

 今、0.8マイクロ/時のところに子供がいると、校舎の中は線量は低い(汚染された家より低い、家の屋根が汚染されている)のですが、高圧洗浄で屋根を洗っても落ちない、屋根は葺き替えないと下がらない(300万円かかる)。莫大なお金が必要で、協力のあるところで、どこをどうしたら下がるか分かるところでこの模様で、しかし責められない。全体的なプランが出来ていないのです。

 それでも、再稼働の話は進んでいるのです。

 平野さん、行政、国と市町村の判断が何かを隠し、統一的な基準を住民に伝えていないと言われ、意識の高い人は山内さんを呼んで自衛するものの、政権は正直でない、やがて帰れないと細野氏言うものの、今言うべきと言うことでした。
子供は1/10の基準を今も守らないといけないと言われました。

 今日は、山内さんのお話をお届けいたしました。

なお、明日のたね蒔きは水野さん、平野さんが京都の町屋から生中継と言うことです。平野さん、外の生中継は震災・原発事故以降初めてのことらしいです。