たね蒔きジャーナル2012/6/11 金子勝さん 脱原発で豊かな社会

6/11(月)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。今週はスペシャルウィーク、金曜日には若松孝二監督が出られます。

 原発のニュース
大飯再稼動、福井の安全委員会は安全と西川知事に報告し、西川氏、今週にも再稼動を認めます傍聴に反対の住民が来て、会合を1時間遅らせ、傍聴者抜きで会合を行ったのです福島と同じ地震津波でも大丈夫として、西川氏は明日原発を視察です。

 JNNの世論調査反対が51%、賛成は40%でした。
平野さん、形の上ではお墨付きで、科学的な根拠なし。野田氏が30項目を作ったのにその半分も満たしていないのです避難ルートが定まっておらず、原発のあるところに逃げるので、地元も不安とのことです。
こういうデタラメを国民は見抜き、それが数字に出ているとのことです

 また、野田氏が増税成立しないと解散と言うものの、平野さん、海部氏が解散しようとして止めたのが小沢氏で、民主党の中でも反対、解散したら大半の新人は落選で、15日に野田氏と谷垣氏が会談したいと言うものの(谷垣氏も追い込まれている)、国の将来を自分の思惑だけで出来ないと言うことで、言えば言うほど追い込まれていると言うことです。

 オスプレイ、先に岩国に配備するため、防衛省関係者(政務官)が岩国に行き、安全確認して(分解したものを組み立てて岩国に持ってきて試験飛行)やると言うのです。岩国は容認しないという態度です。水野さん安全なら国会議事堂で飛ばせろと言われて、平野さん、アメリカは普天間に持って行きたいが、那覇軍港では反対で揚げられず、一旦岩国にもって行き、組み立てて空から普天間にもって行くのが目的と言われました。姑息な、沖縄県民を欺く戦略で、そんなことだから昨日の沖縄県議選も知事与党が負けているのです。

今週の特集「ちょっと待った」で、1回目は経済評論家の金子勝さん、たね蒔き初登場です。
脱原発で豊かになろうと野田氏とは反対で絶望してはいけないとツイッターで発信しておられます。金子さん、お電話での出演です。
 金子さん、たね蒔きのスタッフが打診したら番組のことをよくご存知で、「神様の小出先生も出ておられる」と有名であり、ネットのyoutubeでたね蒔きをお聞きです。
多くのリスナーからの質問で、野田氏の会見に関する金子さんの意見は?
支離滅裂」、暫定基準と言いつつ、9月以降も動かすと言い、万全の安全なら規制庁はいらない。聴いて、何を言っているのか国語からやり直せ、言いくるめるだけで、なし崩し稼動のために、安全神話そのもので、3・11以前の絶対安全であり、過去も安全委(不安委員会?)事故隠しがたくさんあり、保安院が邪魔して、事故を隠す体質が、利益優先の再稼動により行われ、小さな事故隠しの末に大事故、懲りていないのです。

 2005年は東電の取締役が退任し、原発も止めた。中越沖地震でも海底活断層が分からず、柏崎・刈羽の半分の強度しか大飯はないのです。
 平野さん、日本が立ち行かなくなると言われ、他の再稼動も画策しているか?について、その通り。日本の国民は即時撤退が2割、いずれ止めるが4割で、ちゃんとしたルールでやらないのが危険であり、それを繰り返すと同じことが起こるのです。

 金子さん、原子力委員会に入り、大綱を決めるのに、秘密で勉強し(23回、金子さん呼ばれず(泣))、この委員会の記録はないのかリスナーの質問があり、電力会社、その他30~40名が技術的正確さのチェックのために集まり、国策で仕方なくやったというものの、国策を電力会社が作っているのです電源喪失が事故の原因で、その対策は不要と、電力会社に作文させていたのです。

 想定外の自然災害だと免責されるので、その次の言い訳が国策なのです(泣)。安全委員会も、自分が書いている(電力会社と原子炉メーカー=利害関係者が議事を決めている)のです。その他、研究費をもらっている研究者仲間内であり、秘密会合が暴露されてみんな怒り、しかし本気で起こっているのは4名のみ、中間派は2名のみでした(泣)
ちゃんと委員を入れ替えろとか、利害関係者を除外しろと言ったら、会合が吹っ飛んで、第3者に検討させろと言ったら、内閣府が検証することになり、やらせ報道で放送局が倫理委員会を作るのと同じなのです。

 大飯再稼動もみんな仲間内でやっており、12名の委員のうち5名は原子力で金をもらっており(泣)、一般の傍聴を排除して、ベントとか論議していないのです。
 この体質を変えるには政治が機能しないといけないと平野さん言われて、日本の原子力政策を変えるには、政治がしっかりしないとダメ、自治体ががんばっていたのに関西・大阪が腰砕け民主党に反対者が117名いるのに強行し、財界のことばかり聞いている。
野田氏は自民党にいるべき人であり、自治体が踏ん張り、要求しないと、次々なし崩しで元に戻るのです。事故の反省がなく、もう一回事故になるのです
 リスナーより、金子さん、原発不良債権と本を書かれて、原発に国の補助金が入り、それにより原発で日本が破綻しないかについて、原発は事故コストが高く、シミュレーションは本当ではなく、原発のコストは推進のためにやっており、止めているだけでコストがかかる=借金をしている、止めていても安全ではない=メンテコストが無限にかかる。原発の経済破綻もある模様です。
関電が再稼動を急ぐのは、11基の大半が老朽化し、儲かる原発で、民間企業だと危ない電源で、関電は5割原発に依存し、このまま止まると赤字で、だから古くても動かしたい。新しい規正法が通ると、40年で廃炉=美浜1号機アウト、他の6基も次々廃炉=コストがかかるので、新しい規制庁の前になし崩しで前の基準でやりたいわけです。事故になったら日本経済破綻。安全対策をしたらコストがかかり、そのために危険なままやっているのです。
 
 世界の流行は再生エネルギーのことで、スマートグリッド、インターネットで制御できるもので、節電も出来る、新しい家の需要があり、自動車も省エネになり、新しい投資、需要が起こり、しかし原発に戻ったらアウト。
関西は電機メーカーがたくさんあったのに、衰退している。不良債権のうちに海外に追いつかれ、残るのはスマート化、システムを作るところで電機メーカーは動かないといけないのに、原発だと逆なのです。野田氏の言うのは頭が古い。時代の流れについて行けない。金子さん、野田氏、どこの生保かと思った(笑)、後戻り、後ろ向きに走ってもオリンピックには出られないのです(泣)。

 金子さんのお話、面白くて、私も久々に書き起こしをして楽しかったです。
平野さん霞ヶ関のしがらみから抜けられない政権の末路を指摘されました。今週もたね蒔きをお届けいたします(明日は民主党の川内さん、再稼動&増税反対をお伝えいたします。
たね蒔きで今の民主党政権に言いたいことを募集です)。