たねまきジャーナル小出先生のお話原発は高く止めた方が株は上がる、走電線のトラブル

6/27(水)

 永岡です。毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんの案内で放送されました。   

 原発のニュース、全国の電力会社9社の株主総会が開かれ、関電では橋下氏の提案反対、京都市、神戸市の議案も否決されました。
総会に5時間32分。東電は国有化への定款変更が認められ、東京都の事案は否決です。自治体は物言わぬ株主であったのに、異例なことです。

 能登半島志賀原発の株主、原発のない沖縄電力の株価が高いと指摘しています

 大飯原発、また警報で、電気を外部から受ける送電線で、23日にも送電線の異常の警報が26回鳴っています。   

 小出先生のお話
北陸電力の総会で、株価低迷、原発のない沖縄電力の株価が高く、原発なしがいいと言うことについて、小出先生株のことは知らないが、原子力の発電単価は事故なしでも他より高いのが分かっており+事故=国有化、会社が潰れる危険があり、原子力を止めたほうが株が上がると小出先生言われます

 火力のための燃料代でかさむというのは、愚かな選択をしてきた経営者の責任、原発不良債権になれば経営危機は当たり前、経営者の愚かさのツケなのです。

 大飯の警報、今日も鳴り、中央制御室、特別高圧送電線開閉所で作動、これは、原子炉本体とは違うが発電所に重要で、電気の高圧受け入れをして、トラブルも多いのです。
 ここで漏電の模様で、火災、ショートはなく、結露の影響と言われて、たかが結露で原発の警報が鳴るのかについて、小出先生のところにも大量の電気を流す施設があり、設置していると、漏電は重要で、毎日調べているのです。小出先生のところでも漏電に近いものはあり、原因を究明はあり、原発は大量の電気の授受があり、漏電はあるのです。警報は一度鳴ったら原因が分かるまで止めてはいけない、結露の判断まで時間がかかったのです。
 警報が一晩で26回鳴っており、それは送電線の異常チェックの無線トラブルであり、いまどきたびたび起こるのか?意外。と小出先生思われるのです。
 19日の警報、公表が半日遅れて、しかし保安員、しょっちゅう鳴るなら警報を公表しないと言い、
近藤さん、それはおかしいと言われ、水野さん、どれが重大なのか分からない、今までの判断を間違えた保安員の判断で、小出先生、保安院が重要か判断するのは認められないのです。
 これまで間違えた責任を明らかにして欲しいのです。特別な監視をしている大飯でもこの始末で、送電線は他の原発でもあり得るのです。大丈夫ではなく、事故は小さなトラブルが集まり中規模事故→大事故になるのです。警報に慣れるのも危惧されます。

 今日の小出先生のお話をお送りいたしました。         
たね蒔きジャーナル、続いて、今日の5時間半の関電株主総会、おなじみ上田崇順(たかゆき)さんが取材されました。  梅田芸術劇場で行われ、舞台に取締役が並び、客席に株主が並び、朝の8時台から株主も来て、原発の運動家も外に200~300人来ていたのです。収容人員の多い場所が必要で、第2開場にモニターして対応していたのです。関電の総会、震災前は1200人くらい、去年は2242人、今年は3842人も来ていたのです。去年の1.6倍です。出席者も初めて、久々(20年ぶり)という人がいたのです。

 提案された議案は30以上、最高であり、貴重な議論が行われたと思い、株主の声を聞いたら、茶番、会社のほうはサクラがいた模様なのです
 「提案を聞く気もないのに 茶番劇」というリスナーの一句もありました。
来レースの模様で、経営側のシナリオどおり進み、具体的な答えはなく、質問する株主は3分しか出来ず、言いたいことを言えず(次の人に行ってしまう)、議論は白熱しない。株主の提案は具体的で、しかし却下されたのです。関電OB、社員による進行もあった模様です。

 橋下氏、筆頭株主で質問して、2階のテラスで質問、橋下劇場で、核燃料サイクルと、株主の質問を行い、しかし3分を超えてアウトになり、関電もはぐらかせていて、社長がメモを読んでおり、予定調和の模様です。

 一般株主より、大飯の活断層について質問があり(一般の株主の方)、原発止めろと言うのに、関電はこの質問を退け、活断層でないとしているのです。改めて調査はしないと言うのです。

 河合弁護士も大阪市から提案し、取締役を半減、報酬カットを提案したのに、身を切れと言ったのに否決です。
20年ぶりに総会に来た女性、株主の提案は勉強になったのに、経営側は福島事故の教訓なしなのです。関電の姿勢はチェルノブイリ以降と同じで、関電は原発を扱ってはいけないと言うのです。

 近藤さん、原発は民間企業にはリスクが多すぎる、賠償も除染費用も足りない(除染に55兆円)、橋下氏の姿勢が貫かれたものの、大阪市が大株主とは安全神話の時代のものであり、意味合いが違うと宣言すべき(企業が儲かるから株主になる)、橋下氏も経営リスクから言っており、大阪市原子力村に入っており、利益共同体の一部であり、違うのだと宣言しないと、一株株主と同じだと近藤さん言われました。公のチェック役としての株主の姿勢が要るのです。大阪市の主張は関電にいて欲しい、誰がブレーキをかけるのか。原子力村の一部の大阪市をどう扱うのかであり、原発を持つ電力会社が本当に生き残れるのか、その前哨戦が今日であったのです。

 原発は経営のリスクと捉えないといけないのです大阪市も、利益の意味合いがあったのです。
東京都も同じで、石原氏は反原発ではなく、原発で東西両首長が手を握れないのです。
 
 上田さん、関電は大阪、神戸、京都、さらに金融機関も多く、一般の株主の意見を届けるのも大変なのです。こんな会社に原発を預けるのはいけないという意見もあり、競合する別会社が要るという声もありました。  個人株主が勉強して提案するのは意味があるのです。

 リスナー(高校生)より、原発の問題で、大飯再稼動に反対、福島の問題も解決していないのになぜ再稼動するのか、いつ関西に地震が来るのか分からないのにとの声もあり、野田氏の責任という言葉は無責任と近藤さん言われ、40年後に責任をどうするのか(野田総理はあと数ヶ月の任期?)と水野さんも突っ込まれました。

 原発や電力会社の話、泣きたくなります。今日は、上田さんの株主総会報告をお送りいたしました。