フリージャズライブ
沖至(トランペット)&チャンゴダイ(ピアノ)に吉田公一(尺八)&小川理子(ジャズピアノ)さんも・・
7月25日 ムーザサロンにて、フリージャズを楽しんできました。
演奏はフランスから、帰国した沖 至(おき いたる)(トランペット)とパリを中心に活躍しているジャズピアニストのチャンゴダイ
そこに、日本から、飛び入りで尺八の吉田公一さんとジャズピアニストの小川理子さんも加わり、とてもすばらしいセッションとなりました。
この日は、夕方6時からの開演でしたので、ムーザサロンでは、軽く夕食。
家庭菜園で採れたての野菜たちを水を一滴も加えずに煮込んだという夏野菜カレー
それにお酒のあてにもなりそうな色々盛り合わせが嬉しいです^^
まずは沖さんのトランペットとチャンゴダイさんのピアノで・・・
お二人ともいかにもジャズミュージシャンという雰囲気・・・・
ホームコンサートですので、2メートルも離れていない場所で、音楽を楽しみ、写真も撮れました。
チャンゴダイさんは、西アフリカ出身で、音楽教育を受けたことのない全くの独学ピアニストです。
ティーンエイジャーの頃、町の青年会館に忍び込んで、毎晩夢中でピアノを弾き、次々良い出会いがあって、ミュージシャンとして成功していく・・・ミュージシャンになるために生まれてきたような方です。
ちなみにチャンゴダイとは「雷鳴」と言う意味だそうです。
ブログでは音楽を聞いていただけないので・・おすすめはこちら
沖さんは、何とも言えない良いオーラを持った方・・素敵でしょう?
彼の演奏は通常の音楽の概念を超えていると言われてます。
沖さんが珍しい手作り楽器を吹いているところだそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=_sDBmRRg9Tc&feature=relmfu
久々のジャズライブ・・学生時代以来でしたが、心地よいリズムや楽器の音色を心ゆくまで楽しませて頂きました。
聴力が落ちてしまった私は、ピアノのメロディがわかりにくくなりましたが、そうなると、まさにピアノは打楽器なのです。
リズムが心地良く、低音はベースに、高音は金管楽器の響きにも聞こえて・・何とジャズ向きな聴力!(笑)
昔、聴いたジャズは、山下洋輔、キースジャレットなど・・ピアノが主体のものが多かったので、
トランペットや尺八などが入ったジャズは初めて・・
トランペットも尺八もこんなに幅広い音を奏でる事ができるのか・・と感嘆しました。
皆さんも演奏を楽しまれていて、その楽しさがこちらにも、どんどん伝わってきました♪
小川理子さん、ピアノを弾きながら歌っていらっしゃるところ・・・
やはり・・・ジャズとビールは生が良いですね !!!
聴力は落ちているのですが、まだ音楽のリズムや楽器の音色を楽しむことが出来るのは、
ありがたいです。
そう思うとこの日は耳への何よりのご馳走でした。
友人が急に行けなくなってしまったのですが、一緒にテーブルを囲んだ方々が、
細やかな心遣いをしてくださり・・・見ず知らずの方達ばかりでしたが、どのテーブルも和気藹々
・・・楽しい二時間半でした。
参加できなかった友人のためにCDを買って、お二人にサインしていただきました。
私の耳の事情を説明して、まだ聞こえるうちにすばらしいジャズ演奏が聴けて良かったです・・とお話ししたら、沖さんには握手を・・。
チャンゴダイさんには・・手にKISSを・・。(^^ゞ フランス流でしょうか・・・(笑)。
お近くで拝見しても、沖さんの温かい笑顔や、チャンゴダイさんの親しみやすい人柄は好印象。
吉田さんも若いながら気迫のある演奏を見せてくれました。
ロシア人の奥様と結婚されて、お名前にナザロフが入ったそうです。
この方も、お若いながら注目されて、国際的にも活躍されているのですが、まだユーチューブが少ないのが残念。
尺八の通常のイメージを破ってしまうすごい演奏でした。虚無僧の尺八のイメージが完全に払拭されてしまいました。こちらの竹田の子守歌の演奏をぜひ・・
吉田さんも小川さんも、まだ若いので,
これからの活躍を期待したい人たちです^^
参考までに・・・
Tchangodei(チャンゴダイ)さん:
1975年アフリカのbenin (ベニン)に生まれる。現在フランス国籍、6歳の時にフランスのLyonに家族と移るが、彼は一人単身で住むためにあちこちを転々とする。町の公民館に夜中に忍び込んではピアノのの弾き方を独身で学ぶ。
Lyon在住の偉大な詩人Charles Juillet と知り合い彼の子供同然に育てられポエティックなセンスを身につけ、やがて絵も描くようになる。
ブルースのレコードを朝から晩まで聴いて、やがて自身で弾ける様になる。その後、Lyonに現れたMal Wordronと知り合いピアノのテクニックを学ぶ。また80年代前半にLyonに移住した沖至からJazzハーモニーなども教わりStanderd Jazzも弾ける様になる。
沖 至 さん:
フリーJAZZ・トランぺッター. 30年前,故富樫雅彦等と共に前衛ジャズの真っ只中に居たトランぺッター沖至は突然単身パリに渡った.その一年後沖はパリでも次第に頭角を現し,現在もパリ在住の日本人即興演奏者として第一線で活躍するジャズ界の巨匠である.
彼のセンシティブに揺れ動く音は心の息遣いそのものであり,音の粒子の中を放浪する詩人のようでもある.即興演奏家の中でも彼のように詩や情景を感じさせる演奏者はなかなかいない.現在もアヴァンギャルドミュージックを中心に演奏する沖であるが,ほんの時折思いついたように歌心溢れるバラードを聴かせてくれる時がある.
幼少よりリコーダー、ギター、ベースなど様々な楽器、ロック、ブルースなど様々な音楽に触れる中、尺八の音色に衝撃を受け、数人の尺八演奏家の師事を受けた後、琴古流尺八を倉橋容堂氏に師事。伝統を踏まえながら、ジャズ、ロック、民族音楽、即興など様々なジャンルでのセッションを重ね、尺八という日本伝統の和楽器の枠にとらわれない活動をしている。
10年間の古典修養、高井博章氏(ジュスカグランペール)とのデュオ等の活動を経て、現在尺八、チェロ、ピアノ、タブラ編成バンド「夕顔」(http://yugao-music.com)において作曲、演奏活動をする一方、ソロなどの形で、京都の細見美術館等文化施設での演奏やライブハウスで活動を行っている。また2011年秋に「夕顔」でスペイン、フランス、イギリス、2012年春にソロでフランス,スイス,ドイツにおける演奏ツアーを行い、新たな日本音楽の伝道者として称賛を博した。
プロフィール
小川理子 (おがわ"RIKO"みちこ) (ピアノ、ボーカル、アレンジ)
大阪市西区に生まれる。
大阪府立大手前高校、慶応義塾大学理工学部を卒業後、松下電器産業(株)音響研究所入社。一昨年、同社音響研究所からインターネット事業部門に異動。
3歳でクラシックピアノを始め、相愛学園「子供の音楽教室」にて音楽基礎教育を学ぶ。幼い頃から父親の影響でジャズに親しみ、大学時代にスタンダードジャズのピアノ、ボーカルを始める。
1993年からハーレムストライドピアノスタイルを中心としたクラシックジャズのソロ、トリオ活動を開始。
1998年 ガーシュイン生誕100年を記念して「My First Recital」を開催。
2000年には大阪フィルハーモニー管弦楽団と大阪シンフォニーホールにてガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」を共演。
海外公演は1997年から開始し、2000年から毎年続けてフロリダでのジャズフェスティバル「The March of Jazz」にピアノトリオで出演し、好評を博す。
2003年3月、ジャズフェスティバル出演と同時に、フェスティバル主催のクラシックジャズレコードレーベルArborsRecordsにて、日本人として初めて、また初リーダーアルバムとしてレコーディングを行い、ArborsRecordsから2003年7月に全米リリースされた。
2003年7月大阪(中ノ島・中央公会堂)、10月東京(東京オペラシティ・リサイタルホール)で、ソロ活動10周年記念リサイタルを開催。
2006年1月、ビクターエインタテインメントから ピアノ・ソロ?ホーンを迎えたシクステットまで様々な編成でジャズ黎明期(1920年代?)のノスタルジックなクラシック・ジャズを披露するアルバム「 スウィンギン・ストライド」をリリースした。