たねまきジャーナル8月27日原発に替わる小水力発電/福島の子ども1/3に甲状腺のしこり

永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞ほっと兵庫編集長の平野幸夫さんの案内で放送されました。
重要な情報があり、録音を聴きなおしてお知らせいたします。
原発のニュース、最も心配していたことが起きていると平野さん言われました。メディアのやるべき仕事がたくさんあるのです。   

 原発のニュース、事故は終わったのではなく、福島で18歳以下に行った甲状腺検査、福島以外の4800人にも行います。福島で検査を行い、36%の子供の甲状腺にしこりが残っているのです。
福島県は、3月までの検査の3.8万人のうち、13600人にしこりであり、特に186人を2次検査の対象とし、他は経過観察です。それ以降の検査、治療はしません。  これらの症状が事故のためか、データのために全国3箇所で検査をします。今から検査することであり、チェルノブイリでは数年後から子供たちに甲状腺がん(5年以降)があり、被爆すると21倍の危険性で甲状腺がんになるのです。
福島県は36万人を対象に検査しているものの、福島以外の検査は来年3月まで、遠くでも行います。

 福島の広野町、小中学校が本来の校舎で授業を再開です。通学路の除染を行い、440人の生徒がいたのに、96人だけ戻り2/3はいわき市からバスで通うのです。

 平野さん、3人に一人のしこり、想像以上の影響で、こんなすぐに出たデータはチェルノブイリでもなく、福島県外で同じ検査をするというものの、今出ている子供たちにどういう手当てをするかが必要で、親御さんは自分の子供の症状を医者に聞けない(情報開示請求が必要)、子供の情報は子供のものなのに、県がおかしい基準を出して、現時点では放射線の影響は出ないと、福島医大のデータから、外に出しておらず、親御さんも治療のやり方がない。
日弁連も問題視し、本人確認の後で開示せよと言っており、県外の調査より、子供たちの追跡調査、医療対応を急げと言われました。
情報のあり方、子供の命第一ではないのです。

 さらに広野町の授業、本当にこんな場所で再開していいのか!放射線量を測っているのか!と平野さんの疑問があり、甲状腺異常の子供を増やす可能性があると言われました。
リスナーも恐れていたしこりの話に驚き、また東京から家族を関西に避難させている方、妻子と離れるのはつらいが、小さいわが子を遊ばせるには危険、しかし関西で誰も気にしていないが、流通で拡散し、大飯の事故があれば関西も同じ目になる、過去でも、よそでもないというメールが来ているのです。
たね蒔きの小出先生のお話で、福島でも聞いている人がいて、ここに確かな情報があったというメールもあり、子供をどこに行かせたらいいのか、助けて欲しいとのメールが番組にたくさん来ているのです。
これが心配で、福島でチェルノブイリの再現、3人に一人のしこり+手当てなし、これを変えないといけないと、平野さん念を押されました。  

 リスナーより怒りのメールが殺到しており、ひどい話、自分の子供も守れないことを考えると胸が痛む、お母さんたち立ち上がれといい、弁護士も立ち上がり、福島医大の基準ではなく、県外に行っている人も要るので、国が明確な基準を出すべきなのです。   

 静岡の浜岡再稼動を問う県民投票、有権者の1/50を越える16万人の署名が集まり、原発立地県で始めて、しかも、静岡知事、住民投票に賛成(!)です。
条例が可決されたら住民投票で、今まで否定的であった川勝氏、姿勢を変えています。
しかし議員の態度は未定です。

 今日の特集は、原発に代わる自然エネルギーとしての小水力発電について、環境フォトジャーナリストの古谷桂信(ふるや・かつのぶ)さんのお話がありました。脱原発の集まりの話を水野さん取材して、火力だとCO2がある、地熱も難しい中、水力でどうかと、ダムは作れない中、小水力が注目を集めているのです。古谷さん、スタジオでのお話です。

 古谷さん、環境で各地の写真を撮っておられて、西日本の小水力、西は適地が少なく遅れていたのに、原発が多い中、脱原発の中で、小水力の敵地の中部に比べて少ない。ダムを作ってやるのと同じで、推量と落差を求めるもので、ダムは作らず、環境破壊が少ない。滝は観光地でダメ、関西だと琵琶湖の出口、勢田の洗い関で家1000軒の水力発電が出来るのです。
 原発に代わるエネルギーの検証で、水野さん小さいといわれるものの、古谷さん数が作れて、ドイツの4倍大水力があるのに、小水力は1/10、ドイツより条件がいいのに少ないのは、ドイツは堰から水を引くときに必ず落差を作り、そこに作るのが常識、入れないと恥ずかしいのです。
フライブルクという環境都市は小水力だらけ、洗い関に小水力があり、山→平地の堰に必ず小水力を入れているのに、日本はまったくされていない。
 初期投資は1kwあたり100~150万円、100kwだと1億で、しかし市民の力で限界集落に堰が多く、それを投資し、ペイするための制度が全量固定価格買取で、行政の補助金を使うと大手企業しか入れられず、しかし小さいメーカーにいいところがあり、市民がお金を借りるか、市民ファンドを立ち上げる必要があります。自分でやるのです。
 具体的なものを、上田崇順アナウンサーが中継に出ており、嵐山の渡月橋桂川のそばにこの小水力があり、照明も付いており(2005年)、明るくしたい、歩道に60個の照明があり、景観を損なわないようにしています。街灯設置は出来ず、この渡月橋の照明が小水力で賄われ、その発電機のすぐそばに上田さんいらして、車1台分の大きさの発電機、川の端にそっと置かれて、知らないと分からないもので、ダクトが伸びており、発電機と言われないと分からないものです。
この発電について、地元の人は自然のエネルギーに肯定的で、嵐山の活性化になるのです。嵐山保証会が作り、橋に明かりを付けるなら、自然を大切にと導入し、理事の吉田さん、渡月橋の喫茶店を経
営し、発電機を管理されている方、1.2kwの消費で、余剰電気は関電に売り、照明をつけない時は半分関電に売る。
稼働率80%、太陽光、風力より稼働率がよく、これをやれば原発は要らないと吉田さん言われました。増水しすぎると発電できず、台風が来る、大雨だと発電は出来ないが、年間80%は発電できる、余分を関電に売る(昼間は全部売る)。初期投資3500万円、地元の寄付などで作り、地域の出資で出来て、チェコの製品を輸入しているが、吉田さん、日本の技術ならもっといいものを安く出来ると言われました。
買取制度で単価が上がり、他のところでも設置の可能性が増えていると言われるのです。
 デメリット、設置の苦労、水利権、川に人が作ったものを置くのに国交省に申請が要り、黒四ダム級の書類が要るので、国が努力したらいい。メンテナンスが大変、掃除も1日2回取水口のゴミを取らないといけない+もみじの掃除がいるのが大変との事です。しかし、川の隅にあるだけでこれだけ貴重で、4人家族3軒分の発電が可能なのです。
 古谷さん、申請に手間がかかること、積みあがった書類(
何百ページ)が必要で、今少なくなったものの、一級河川でやるのは奇跡なのです。小水力利用協議会も協力し、役人は無理と言っていたのに、実現したのです。
再生エネルギー、国交省は河川の管理をしており、市民の熱意もあり、しかしダムの作れない時代に小水力をという意図もあり、小水力は地元の人が参加できる。小さいから市民の人で作れる。館山アルプスは11億円、1000kwの発電所も成功しており、原発に比べたら小さいが、数を稼げる。日本で2万箇所適地があり、トータルで原発4~6基分。日本の風土を守ってきたのは地方の人で、この人たちを助けられる。日本は小水力の超後進国(力を入れていない)、チェコベトナムが先進国でマーケットがなく高い。頑張り、コミュニティで100~200kwのものを作り、四万十の源流は6mの水車で発電する。災害にもコミュニティ電源になるのです。規模が増えたら安くなるのです。

 日本は制度もなく、固定価格買取も中国地方には戦後あり、100箇所出来て、ここで頑張らないといつ頑張るのか、なのです。

 今日は福島の子供たちの深刻な状態と、小水力のお話でした。