たねまきジャーナル/小出先生「なぜ福島2号基から出た放射能が最も多かったのか?」/緑の党長谷川さんのお話

9/6(木)

 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の藤田悟さんの案内で放送されました。

民主党、細野氏を出す動きについて、藤田さん、「選挙の顔としての、選挙で勝つための顔であり、政策では細野氏、野田氏と差異がなく、国の将来に重要な政策本位の党首選をしてほしい。」と言われました。

また、維新の会、竹中氏を閣僚にすると言っています。
藤田さん、「先走りで、橋下氏は市長になり1年にもならず、既成政党がだらしなく橋下氏に注目が集まるが、本来なら大阪で目に見える実績を唱えて大阪再生が先である。それもなく中央に出るのはおかしい。」と言われました。橋下氏、府知事も途中で止めて転進し、市長もなら、浮ついた印象になると言われました。
 原発のニュース
石原知事、もんじゅを視察し、エネルギー政策を検討です。制御室等を視察し、石原知事、参考にすると言うのです。しかしもんじゅ、再開のめどなし+活断層があるのです。
石原氏、「もんじゅは画期的。廃炉にするな!」と言うのです。

小出先生のお話
リスナーからの質問
「福島事故で、2号機の放射能の放出は、爆発した3号機よりなぜ多いか」について
 
放射能を閉じ込める最後の防壁は格納容器であり、建屋はどうでもいい。福島では、1,2,3号機が融けてしまい、放射能を閉じ込める格納容器に溢れ、1,3号機は格納容器が健全性があり、漏れてもベントをやり、水で放射能を捕まえた後のものをベントで出した。が、2号機はベントに手間取ったときにサプレッションチェンバーで爆発、格納容器の圧力も大気圧になり、2号機は格納容器が人間の制御を離れて破壊されたというのが日本政府の見解(本当に知るまで10年はかかる)。
「数万年以上半減期のある物質に中性子を当てて処理する、Jパークセンターについて」
昔、中世の錬金術の様々な試みから、今日の化学の基礎を作った。
錬金術で元素は変えられないが、錬金術は出来て、ウランを核分裂させるとセシウムストロンチウム、金、銀も出来る(量は少ないが)。
原発を動かして、長い寿命の物質も、錬金術で寿命の短いものに出来るのですが、人類は70年苦闘して、何とかできないかやっても、未だにできていない。70年間やってダメ。長い寿命のものを短いものに変えるのは、原理的には出来ても、実際は厚い壁があり乗り越えられないのです。
 
藤田さん、70年間の研究の過程について問われて、実際に適用すると、それをやるのは膨大なエネルギーが要り、原発で出たエネルギーすべてをつかったらダメ+放射能でないものを放射能にしてしまう。
小出先生、実現したものの、簡単にはいかないのです。

大阪のリスナーより、放射線は悪者なのか?輸入食品はガンマ線で殺菌しており、これの安全性について、長い議論があり、ガンマ線を当てて新しい放射能は出ないが、別の物質が生まれて、それが生物に悪影響を与えるという情報もあり、それについては、論争が続いています。

 
 7月に発足した緑の党共同代表、長谷川羽衣子(ういこ)さんのお話
 
ヨーロッパでの緑の党を見本にしたもので、長谷川さん、スタジオでの出演です。

 長谷川さん、3・11は日本の歴史を変えると、立ち上がったのです。脱原発の運動をしていて、デモの経験のない人があれだけ参加するほどのインパクトがあり、普通の人がデモを起こす状況になったのです。

 リスナーの質問が殺到。 脱原発を今すぐ実現できるか?について
 
長谷川さん、原発廃炉は可能、日本ではまだなものの、節電所という概念があり、これを活用したら生活を変えずに電気を減らせて、アメリカだと節電所で原発50基!もの節電が可能。
消費量の少ないものに変える、適切な時間帯別料金でピークを減らして、電気が足りるのです。
十分に可能で、カリフォルニアでは昼5分だけクーラーを止めるとか出来て、節電できるのです。
 
企業では、需給調整契約(いざとなったら電気を止めさせてくれ)は日本では機能せず、アメリカではお金を払って止めさせてもらえる、電力会社にとっても、節電するとお金は浮き、損失にはならず、制度を作ればピークを減らして電気も減らして、電気代で経費を企業が減らせる(スーパーなど)のです。
 
藤田さん、「多くの人は脱原発を望みつつ、すぐにやったら日本が成り立たないと思っている。」と言われて、長谷川さん、「いろいろなプログラムを示して再稼動不要としている。再生可能エネルギー+節電所で十分に足りる」のです。  
 
さらに、緑の党発足の経緯は、今まで動きはあったものの、緑の党は世界90カ国にあり脱原発の先陣を切ってきた、それで日本でも建てたのです。
 
官邸前にデモであれだけ集まることは過去なく、数万人の背後に何百倍の人がいて、その受け皿になろう。ドイツの緑の党脱原発は夢物語と最初は言われていたのに、緑の党が保守勢力に影響を与えて、全体が脱原発になったのです。それを日本でも目指すのです。
 脱原発を支持するが、それで国政進出の支持が得られるかについて、緑の党は理念がはっきりしていて、他の環境問題もあり、新自由主義反対、男女平等(共同運営で男女が同数)を実施し、今までの政党と違うのです。

 維新も脱原発と言っており、維新とどう違うかについて、廃炉緑の党のみ、弱者に優しい政治をするので、弱い立場の人にも補償するのが違うのです
他の政党、2030年までのゼロというものもあるが、考えの近い政党に歩み寄るかについて、連携もあるが、同じ理念の平等の社会を実現するならであり、即廃炉など、話し合いの過程で実現したいのです。

 選挙の準備、お金等は、そこが一番しんどくて、日本は選挙の供託金が世界一高く、300~600万円かかる、ヨーロッパならその1/100(一番高いイギリスで10万円)、日本は後進国で、これを改革しないといけないが、その制度上で戦うため、募金を募りあっという間に1000万は集まり、しかしまだまだ力は必要で、参加型民主主義で、自分たちが立ち上がるもので、いろいろ参加して欲しいのです。

 総選挙でどう戦うかについて、東京では脱原発連合型選挙、脱原発を訴える候補を連合で立てるのです。様々な可能性を探り、大阪では準備が整っていない、これからの動きなのです。

 目標は、国政に議席を獲得したいが、チャレンジして、政策を話して既成政党も変わる。緑の党知名度を広めて行きたい。
 長谷川さん、適切な候補がいないと選挙にでる形になり、しかし地方の選挙にも関るのは、日本の政治を変えるのです。  緑の党、環境問題、市民運動の人が多いものの、福島事故以前は投票すらしなかった人も緑の党に入り、期待を集めているのです。敷居を低く、市民が政治に関れるように、参加しやすい、自分たちも政治をやっていく、学生も入っていて、若い人も集まっているのです。
 外国の緑の党も支援しており、国際的なグローバルグリーンズを持ち、ネットワークがある。ドイツの緑の党が支援してくれて、ドイツの副代表が京都市長、滋賀知事と会談もしているのです。
 今日のお話は希望のある魅力的なものでした。藤田さん、民主党も菅政権で脱原発といい後退した。
国民の大半が脱原発を望み、その中、即廃炉が可能という主張は魅力的で、市民の支援を受けられるというコメントもあり、政治により大きく状況が変わり、可能と国民に目に見える形で示すのは大事と言われました。これをお伝えいたしました