たねまきジャーナル小出先生最後のお話1000万Bq/時放出されている放射性物質、数十年で枯渇するウラン燃料

たね蒔きジャーナル、今日が最終日です。
《みんなで聴こう!「たね蒔きジャーナル」最終回》
◆9月28日(金)21:00
◆梅田茶屋町MBS前に集合!ラジオを持って、もちろん持っていない方も。
ぜひぜひいってくださいね。
www.tanemakifan.net

9/27(木)
 
 永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日は千葉猛さんの司会、毎日新聞大阪本社論説委員の二木一夫さんの案内で放送されました。
 
 オスプレイ、台風を理由に沖縄への配備を延期(新たな日程は未定)です。地元が反対し、二木さん、竹島尖閣問題に目を奪われている間にオスプレイが来て、政府は気づいているのか?日米同盟があるとは言え、住民は置き去り、日本国民が何を望んでいるのか?安全性もなし崩しと言われました。住民のことを考えて欲しいとのことです。

 原発のニュース、福島事故による放射性廃棄物、横光氏は茨城の高萩市を選び、地元は拒否です。橋本知事、大きな問題といいます。1kgあたり8000ベクレルを越えるもので、東北のそれぞれで処理をして、5つの県は最終処分場に同意です。    
 そして、小出先生の、たね蒔きジャーナルでの最後のお話です。
 
今日は、時間の許す限りのリスナーの質問特集です。ファックスで、9/25の新聞で、原発から大気中に出るセシウムが1000万ベクレル出ているとあり、これについて、1000万と聞くと膨大と思われると思うが、事故直後はその10億倍!の放射能(2週間のトータル)、事故直後の1/100万なのです。
それでもこの値で、これは大気中に放出してはいけない。通常はあり得ないことで、今は原発がボロボロでこの程度の放射能が出るのはやむを得ない。
これを止めるすべはなく、これ以上劇的に出るのを防ぐしかないのです。

 人体への影響はあり、しかし事故直後には猛烈な放射能が出て大地を汚し、その被爆に比べたら今出ているのはずいぶん少なく、すでに汚染しているものを心配すべきなのです。それくらいたくさん出ているのです。  
ウランの原料の算出寿命は17~70年、平均で30年と聞き、ウランがあと30年でなくなるなら、原発は止めないといけない。
ゼロは必然か?聞かれて、「ゼロは必然」、日本は70年と出し、いずれにせよ数十年でウランはなくなり、地球上のウランは貴重な資源で、石油石炭の代替にはならない。
その後放射性廃棄物が残り、何十年か原発を利用した後の何十万年はごみを押し付けられる、倫理的な問題で、それでいいのか?
今の世代が考えるべきなのです。

 小出先生、原子力規制委員会に入れといわれたら、「絶対に受けない」、政府も議会も信用していない、議会が原子力基本法を作り、原子力を推進した。その中で様々な組織が作られて、原子力基本法の元になり、推進には逆らえず手助けになるので、やらないのです。
二木さん、2030年代ゼロについては、政府は2030年の数値を国民に求めて、ゼロが圧倒的に多く、それも即刻であり、政府は思惑が外れて、2030年代と言い始め、つまり2039年まで、2040年と同じ、言葉の詐術であり、それも閣議決定なし。アメリカと財界の横槍で出来ずで、次の選挙で自民が返り咲けばまた推進なのです。

 放射線測定器を購入して、測定器を見てそこで何シーベルトと騒ぐのはいけないと小出先生言われたことについての説明を求めて、言葉足らずで、小出先生放射線測定は自分の仕事で、測定するのは大変難しく、知識と測る放射線の種類にあわせて測定器も必要。
皆さんの買われるものは測定した値はあまり正しくなく、10台の測定器を並べたら違う数値を示す。大きな誤差があり、出てきた数値の絶対値は気にしないで欲しい。測定器を別の場所で測り、どちらが高い低いはOKなのです。どこが高いか比べるのは良いのです。

 最後に、不幸な出来事との引き換えで、原発の知識が増えた。小出先生の解説は分かりやすかった。知った以上は責任を持って行動したいというメールもありました。小出先生、こういうリスナーとめぐり合えてよかった、長い間良い番組を守ってきたスタッフ、リスナーに感謝します、とのことでした。   

 昨年3月14日に小出先生初めてたね蒔きに出られて、3月21日より書き起こしを始め、1年半。たね蒔きでの最後のお話をお送りいたしました。
 
以上永岡さんの書き起こしです。
小出先生、永岡さんありがとうございました。 
詳しい書き起こしはこちらへ ↓
9月27日【内容起こし】小出裕章氏:1000万Bq/時放出されている放射性物質、数十年で枯渇するウラン燃料、『原子力規制員会には絶対に入らない』、測定器の使い方など@たね蒔きJ
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3566551.html