ウソに嘘を重ねる大間原発 きょう建設再開手続き
ウソに嘘を重ねる大間原発 きょう建設再開手続き
「子供だまし」などと言うと、子供が怒るだろう。
政府の“解禁”を受けて、建設工事の再開をいち早く表明したのが、電源開発株式会社の大間原発(青森県下北半島)だ。北村雅良社長がきょう地元を訪ね、工事の再開手続きに着手することを表明した。大間原発は2008年に建設が始まっていたが、福島原発の事故(2011年)以降、工事が中断されていた。
環境団体や市民たちはきょう昼休み、電源開発本社(銀座)の前で「建設反対」を訴えた。
ウランとプルトニウムを合成したMOX燃料は、近くの「六ヶ所村再処理施設」で製造する計画だ。ところが再処理施設はトラブル続きで稼働していない。電力会社幹部でさえ「当分動かない」と国会議員に話した、という。
最初のウソを誤魔化すために、新たなウソをつく。いい加減で場当たり的な原発政策を象徴するような話だ。壮大な虚構である。
庶民にとって「これだけはイヤ」ということを最後に言っておこう。
放射能漏れなどのトラブルが起きれば大間のマグロは食えなくなる。