福島原発停電について。小出先生「現場は過酷な被曝環境。自民は原発を作った責任を取れ!」

報道するラジオより (永岡さんの書き起こしで・・)
原発の停電、29時間冷却なし(泣)。   
福島原発の停電事故
今回のことを東電は「事故」と言わずに「事象」と言い、
平野さんも事の重大さを矮小化しようとしていると言われました。
この福島停電事故について、小出先生のお話です。
 
まず、上田崇順さんが福島県いわき市に行かれて、現地の模様を報じられました。
原発から40km停電は地元FM局で取り上げたが、「ローカルの方が取り上げ方が小さい」。情報はテレビで知った人が多く、公表も3時間遅れ自治体、東電の緊急連絡はなく、放射能は見えず、情報の伝わり方がマンネリ化している。憤る人もあり、温度が規定以上なら逃げないといけない、福島の人を馬鹿にしている、原因はねずみか、それも怪しいとの声もありました。

 原発内の作業員、配管、タンクも仮設のまま(泣)、整備しないといけない設備が放射線で放置、保安設備は全部仮設(泣)です。
今日も中で仕事をした人、汚染粋タンク、鉄をボルトで止めて、溶接なし、漏れるタンクもあると言うのです。それほど急いだ仮設だというのです。

 停電は、冷却システムに影響したので大騒ぎだが、停電は今までもたくさんあり、配管もタダの耐圧ホース=仮設ホースであり、何人か、急遽土日出勤、何が中であるか分からないのです。
 昨日震度3の地震があり、ちゃんと情報を出して欲しいというのです。   
 
 小出先生、これを聞いて、「現地の人のことが目に見えるようだ」と言われ、仮設だらけについて、2年経っても無理、「こんな事故を誰も想定しない」+4つの原子炉か融けることは過去にないことで、これを収束させないといけない、現場は下請けの人が苦闘し、大変な被曝環境、すぐに本格的なものは出来ない、仮設仮設で対処するしかないのです
 
リスナーより、バックアップは出来ないのか、3・11は停電がアカンとわかったのに、その教訓は?
 
小出先生
仮設の配電盤、これもトラックの荷台で現場は被曝(300マイクロシーベルト/時間、管理区域基準の5000倍)、(放射線管理区域の小出先生のところでも高線量区域が20マイクロ)、それが300マイクロで入れない、トラブルがあっても見られない、修理は無理、「バックアップはいるが、出来ない」のです。
 
平野さんより、たこ足配線、これしかアカンのか?
 
小出先生
あまりに過酷な事故であり、事故は落ち着いていない、全く違うのです。「仮設以外のものを備えられない」のです

 今回は大気への放射能放出はなかったので、通り過ぎたように思えるが、最悪ならどうか?と聞かれて、
小出先生
使用済みプールの冷却アウト=大変深刻、
事故から2年、使用済みプールの崩壊熱はかなり減っている、そのため仮に冷却が止まってもプールが干上がるのに余裕はある。
4号機は65度を越すのは4日、しかし65度なら人はやけどする、100度で沸騰したら、3・11はともかく水を入れようとした。そのときより崩壊熱は減っており、小出先生は余裕はあったと思う。
今回のことだけなら、まだ良かった。しかし、いついかなる時も乗り切れるかは不明、バックアップもいるが、被曝を伴う作業で、ロボットでは代わりはできない。ロボットは教えたことしか出来ず、わからないことをやれない。
そうすると、冷却装置停止に8800本の核燃料…あれもこれも仮設
ねずみの仕業として、ねずみ1匹で不安なことになる・・について、
「仕方ない」、事故は収束していない、ただ水で冷やすしかない、いつ崩れるかも知れない4号機のプールも手をつけられない、ようやく今年の暮れに手がつくのです。  
 
平野さん、東電の情報隠蔽について聞かれて、直後に規制委に言ってもメディア、県には言わなかった、規制委も発表しろと言うべきか?
小出先生
マスコミも東電の発表を待たず、積極的に情報を得ないといけない」
 地元の人、避難に時間のかかることについて、
菅長官は心配ないというものの、国は、事故当時もそうであり、今回は余裕はあったが、思わぬことが今回も起きて、危機感を持って対応しろ、情報を早く住民に知らせないといけないのに、知らせない、「日本の政府に能力なし」、自民党は反省しないといけないのです。
 東電の、原因はねずみということについて、
小出先生
東電の説明に合理性はある、しかしねずみ1匹でこの始末、それほど厳しい現場防ぐには電源の二重化、配電盤をちゃんとしたものをもっとましなところに置くべきであるが、出来ないほど厳しい現場なのです。
 
平野さん、政府の言うことを批判し、30,40年の値ではなく、30,40年経って使用済み燃料を処理しても、まだ事故は続く、何十年も放射能の拡散を防がないといけないのです。
 
リスナーより、収束作業何十年に気が遠くなる
また「同じようなことは他の原発でもあり得る」、
自民は安全と言って原発を54基つくり、実際に事故が起きた。
どんなに政府が安全のおすみつきを与えてもダメ、福島だけの問題ではない」。
世界の地震の10%が日本にあることを深刻に受け止めないといけない。以上、小出先生のお話でした。