「ネズミ停電」と原子炉メーカーからの手紙

「ネズミ停電」と原子炉メーカーからの手紙

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18日から19日、東京電力福島第一原発で停電が発生しました。
21日になるまで原因がわからないまま、冷却装置が機能せず、
核燃料の温度が上昇してしまうという状況が危ぶまれました。

事務局長ブログ:「MOX燃料輸送」と「ネズミ停電」が示す秘密体質
http://a06.hm-f.jp/cc.php?t=M249834&c=36663&d=b0a0

危機管理や情報開示の体制に大きな疑問が残された状態での
原発再稼働は決して許されません。
グリーンピースでは、原発のない未来の実現のために、2月19日より
原発にもメーカー責任を」オンライン署名を開始いたしました。
このキャンペーンを始めるにあたり、グリーンピースは各メーカーに質問状を送りました。
今回手紙を出した日立製作所東芝三菱重工への主な質問項目は以下の通り。

1)原子炉メーカーとして、貴社に福島第一原発事故の責任があるとお考えですか?

2)福島第一原発事故廃炉や除染、汚染水処理などの事業を受注していますか?

3)現在、原子炉は製造物責任法の適用外とされていますが、福島第一原発事故の被害の状況を考えた時、原子炉メーカーの責任はどのようにあるべきだとお考えですか。

4)貴社の製造した原子炉で過酷事故がおきましたが、今後も原子炉の製造を続けるお考えですか?

各社それぞれに締切までに回答をお寄せくださいました。
回答は下記のページでご覧になれます。

ブログ「シリーズ 原発事故の責任を問う」:
http://a06.hm-f.jp/cc.php?t=M249835&c=36663&d=b0a0

この回答を受けて、グリーンピースは各社に下記のような要請の手紙を送りました。

1)原子炉メーカーとして、
     ・福島第一原発事故の貴社の責任 (注:日立と東芝のみ)
     ・今後、貴社製造の原子炉で事故が発生した場合の貴社の責任
     ・今後も原発ビジネスを推進する理由
  について、2013年3月5日午後5時までに公式見解を発表してください

2)原子炉の製造物責任を引き受けないのであれば、原発事業からは撤退してください

3)省エネと自然エネルギー利用を加速する事業を拡大してください

詳細はこちら:
http://a06.hm-f.jp/cc.php?t=M249836&c=36663&d=b0a0

原子炉メーカーが事故の責任というリスクをを負うことなく、原発関連事業で莫大な利益を追求できるのは、原子力損害賠償法でメーカーが製造物責任を免除されているからです。
この法律は今年8月までに改正が予定されています。
原発事故の被害を受けられた方々の健康と人権を守っていくために、
そして原発のない未来を実現するために、いま、原発にもメーカー責任を問う必要があります。

署名はこちらから→
http://a06.hm-f.jp/cc.php?t=M249837&c=36663&d=b0a0

原発のない明日のために、できることがあります。
グリーンピースとともに実現しましょう。