JJさんより紹介していただきました。

ひとりごと、ぶつぶつさんのサイトより
http://satoru99.exblog.jp/20642026/
<転載開始>
参院選の前哨戦ともいわれた都議会議員選挙で、自民党は全勝した。共産党の躍進にやや希望を見出したものの、ほとんどの都民は自民党の党是である、増税、TPP参加、原発再稼動、改憲に組したことになるアベノミクスとかいう釣り餌に騙されたともいえるが、要するに命の大切さより金が大事という選択をしたことになる。このまま参院選になれば、同じような結果が出るだろう。どうかしてるゼ、ニッポンジン、放射能で頭が狂ったのか。

今の日本の最優先課題は、景気の回復でもなければ、被災地の復興でもない。
被災地の復興する前に福島原発から毎時何万ベクレルという放射性物質の放出を止めなければ、復興にさえ手を付けることができない
それなのに、政府は東電に事後処理を任せきりで、東電の発表する机上のプランにさえ文句もいわない。核燃料の取り出し、その後の処理の技術さえ確立されていないまま、これから何十年も放射性物質が飛散していくのを受け入れよとでもいうのか。

チェルノブイリでもそうしたように、事故を起こした原発から放出される放射性物質の飛散拡大をまず止めないことには被害は拡大するばかりなのだから、回りを囲ってそこにコンクリートを流し込んで石棺化するしかないのに、現場では未だに汚染水の処理に追われて、事故った原発は当時のままになっている。汚染水の貯蔵タンクばかりが増えるばかりで、このままでは貯蔵タンクばかりで埋め尽くされ、古くなったタンクやパイプに亀裂でもあれば、原発の回りは汚染水があふれることになる。

現場で働く作業員も金さえ出せば、集められるわけではない。許容量を越えた作業員はこれからもどんどん増えていけば、いつか働く者さえいなくなる。そのための作業用ロボットは準備が出来ているのだろうか。東電にそうした技術者はいるのだろうか。

政府のみならず、日本国民全体がこの問題に対して、もっと危機感を持ち、真剣に考えて対処しないと、日本という国自体の存続を危うくさせるものである
被爆はすぐに現れるものではないが、時間が経てば経つほど広い範囲に影響力を及ぼしていることが分かるだろうが、分かった時点では遅いのである。
このままの状態を続ければ、おそらく遠くない将来、関東から東北にかけて無人化するだろう。列島の半分には誰も住めなくなり、関西方面の人たちさえ海外に移住を考えるようになる。放射性物質は溶けない雪のように、列島に降り注ぎ蓄積されていくからである。

自然界に流れ出した放射能は雨や風とともに、川や沼、湖に流れ込み蓄積されて濃厚になっていく。飲料水の確保が難しくなれば、人の住めない地域は広がっていくのである。既に東京都の水がめは汚染されている。飲み続ければ必ず病気になる。私は1年ほど前から水道水での煮炊きを止めたが、無頓着に水道水で乾きを癒している人がほとんどである。考えただけでも恐ろしいことだ。そんな都市にオリンピックを招致するなんて正気の沙汰ではないが、この国のリーダーたちは正気のつもりでいる。汚染水でおもてなしをするなんて、日本人のすることだろうか。

日本人の危機感のなさとは対照的に、米軍では横田基地からの撤退を考えている。兵士が日本への赴任を嫌がるからである。米軍基地が減ることは有り難いが、その理由が分かれば納得するだろう。今の日本がやらなくてはならないことは、一にも二にも放射性物質の放出を止めるために、何が出来るか考えて、即実行することである。目先の経済政策などに踊らされてはならない。世界経済は既に崩壊し、坂道を転がり始めたのだから、日本だけの経済が良くなるわけがないのである