日本もコスタリカと同じ選挙制度があれば、安倍、麻生、「ムサシ」の出る幕はなかった

民主主義先進国コスタリカ選挙制度

以前、コスタリカの本を読んで、日本も学んでほしいなぁ・・と思ったのがこの国の選挙制度

以前に出した記事です。少し書き直し・・。

コスタリカは軍隊を捨てた国。日本と同じく平和憲法がある。
軍事費をなくし、その分教育や医療に税金を充てている。
教育こそが発展の源泉、民主主義の根幹であるという思想が徹底しているからである。貧しい国なので国家予算も少なく、まだ多くの問題点はあるのだが医療も無料とはうらやましい。
 
<学んでほしい選挙制度
コスタリカの選挙は・・選挙=民主主義=平和=幸福という構図。
日本でいわれるコスタリカ方式とは、全く違うものである。
コスタリカ方式」という名前を使うなら、
きちんとコスタリカの選挙のあり方を見習ってほしい。
以下、コスタリカにおける選挙の特徴
 
司法、行政、立法の三権から独立した第4権としての選挙最高裁判所(TSE)があり、選挙に関して厳しい公正さを保つ。
 
政党や候補者の審査、選挙の実施、得票数と当選者の確定、
選挙違反の検挙など・・あらゆる権限がTSEにゆだねられている。
独立した第4権として選挙裁判所があるので、民主主義の根本である選挙の不正は少ない。
安倍氏の息がかかった自動票読み機「ムサシ」が登場することなどとてもあり得ない。
 
子どもたちによる選挙の手伝い
すべての政党で、子供たちが選挙や選挙運動に関わっている。
選挙集会には、弁士のほかに、ミュージシャンや演劇などもあり、そこに子供たちも顔を出す。投票所では子供たちが受付の手伝いを・・。
 
選挙はお祭りであり、楽しいものとして参加する。こうして、多くの子どもたちは、
民主主義と選挙を身近で大切なものとして学ぶ。
 
子どもが作る模擬選挙
国政選挙に際して行われる「未成年者投票」のこと。
選挙権を持たない17歳以下の子供たちが本物そっくりの投票用紙を使って、本物の大統領候補に実際に投票する。その結果は、きちんと本物の選挙速報でも報じられる。未成年者の動向が注目されるの意義深い。
「子どもたちが小さいころから、自分の権利を行使することを学ぶために、この制度は重要です」と言う母親が多い。実際に子供たちも、政治を監視し、問題意識を大人と共有するようになるそうだ。
 
日本でも教科書だけで学ぶのでなく、こうした選挙権を行使することを身近に学ぶ機会がほしい。
 
④選挙立候補者の供託金は無料
日本は600万円という異常な高さである。
日本の場合は、特定のお金持ちしか立候補できないことになる。
また、カバン[お金)看板(知名度)基盤(組織力)がないと当選は難しく、
かくして、二世、三世議員が当然のように苦労せず当選することになる。
彼らは恵まれた家に育っているので、「貧しい者」への配慮がなく
「自己責任」と言って、切り捨てる議員も多い

各国の供託金との比較はこちら↓
実際供託金の無い国、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリアや上記の金額の少ない国で国政選挙の度に問題が起こっていると言う報告はありません。 日本だけ問題が起こる可能性があると言うのは詭弁です。 これも現政権党の自民党が保身のために供託金を吊り上げ、ますます新政党や新人政治家が出来にくくすると同時に、小政党や無所属を排除しようとしているとしか考えられない。(上記サイトより一部転載)
 
⑤議員の再選禁止
国会議員は連続して立候補できない。選挙で選ばれた任期を終えると次の選挙には立候補できない。これは、地元と国会議員の癒着を防ぐことを目的とした方式であり、50年ほどの歴史がある。
 (候補者の延命のためのご都合主義から生まれた日本の選挙の実情を「コスタ
リカ方式」と呼ぶことは、その目的からして、コスタリカ選挙制度とは大き
く異なり、明らかな誤りである。)
 
 
民主主義や選挙制度を学ぶには、日本だけを見ていてはなかなか進歩がありません。外国に目を移し、民主主義の手本と言われるコスタリカから、日本の選挙も積極的に学びたいものです。
 
****************************
 
最後にコスタリカのアリアス元大統領(ノーベル平和賞受賞者)のことばを・・・!
日本は、コスタリカと同じような平和憲法から出発したにもかかわらず世界屈指の軍事大国になっています。)
「私が日本に求めるのは、日本にしかできない役割。アメリカは経済的、軍事的にも超大国だが、モラル面ではリーダーと言えない。それに代わるべきが日本。(日本政府は今、平和的な意向とは逆行しているが)
これは正しい、良いと思うようなことを日本国内で、いろんな人がどんどん意見として発表していくことです。
平和主義は平和を理想とする人々が増えるかどうかにかかっている。人間にとって最悪の投資は武器の購入であって、武器は持つだけで人間が人間でなくなっていくのです。その国を荒廃させてしまいます。
この世界に価値あるものはいろいろありますが、少なくともそれは軍事力ではない。21世紀の人類の平和にとって積極的な一歩は、軍縮に向けての活動です」
 
「戦争を進める」ことを「積極的平和」と言い換える安倍総理に聞いてもらいたい。
武器の輸出に資金援助を・・また輸出した武器を相手国が使いこなせるよう訓練や修繕・管理を支援する制度なども整えるという。
この恐ろしい国になりつつある日本を止めねばなりません。
 
 
 参考文献
『平和ってなんだろうー軍隊を捨てた国コスタリカから考えるー』
足立力也 岩波ジュニア新書
コスタリカを知るための55章』国本伊代 明石書店
『軍隊のない国コスタリカ早乙女勝元 草の根出版