「切れ目のない」って「何でもできる」ってことよ


「切れ目のない」って「何でもできる」ってことよ

最近、政府自民党が安全保障に関して盛んに使うてる言葉あるやん

ほら、あの「切れ目のない」っていう言葉…

こういう、一見平易な言葉使いをされると、

なんか、わかったような気がして納得してしまいそうになんねんけど

実はそれは錯覚で、「切れ目のない」なんてコト言われても、

ぼくは、なんのことを言うてんのかさっぱりわからへんねん


ほな、「切れ目のない」安全保障ゆうて、政府は今、どんな話をしてるのか…とゆうたら

例えば、戦争してる外国の軍隊に鉄砲の弾を渡せることにしよう…とか、

地球の裏側にも自衛隊が出て行けるようにしよう…なんていう相談やねんけど

これが「切れ目のない」安全保障の内容です…なんてこと言われて、アンタ、納得できる?


戦争してる外国軍に鉄砲の弾を渡す…ってゆうたら、そんなん、

一緒に戦争する(=戦争に参加する)ってことにしかなれへんと、ぼくは素朴に考えるけど

それでも、戦争ちゃうねん、(海外での)武力行使とちゃうねん…と、

政府はぼくらに「説明」しようとしてる


これが、今の日本の政治状況で、これこそが「切れ目のない」安全保障の話やねんけど

そんなんやったら、「切れ目がない」んではなくて「制約がない」ってゆうた方がもっとわかりやすいやん


えっ、それでも「日本の平和と安全に重要な影響がある」場合に限るっていう「制約」があるやんかって?

いやいや、それは「制約」やなくて(海外に出かけて戦争に参加する)「口実」やねん

(そやかて、古今東西、戦争って「自国の(平和と)安全」のためにするもんと相場が決まってるし…)


…ということなので、今後は

「切れ目のない」安全保障と言えば、それは「制約のない」安全保障(≒武力行使)のこと…と

受け止めて頂ければ幸いです




※ところで、政府は「切れ目のない」安全保障のため…と称して

「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」と言う名の「日米共同武力行使のための手引き」を

改定しようとしてるんやけど、そのなかで、「日米の連絡体制を強化するため」とゆうて

なんと、防衛省の地下にある自衛隊の中央指揮所(→これは自衛隊の最高司令部にあたる)に米軍幹部を「常駐」させる方針やねんて


これって、違う意味でギョッとせえへん?

そやかて、日本には「日本(独自)の(軍事)機密」ってもんがあるはずやのに

自衛隊の最高司令部にはアメリカ軍の席があります…って、

こんなん、私のすべてはアナタ(=アメリカ)のもの…って言う、

えげつない話やないか

(こういうのを「売国」と言わずしてどない言うねん!)


分かりきった話やけど、アメリカ軍の最高司令部(=統合参謀本部)に

自衛隊の席なんかありまへんで…