とうとうアメリカの教科書まで書き換えられると思い始めた、あの人たち…


とうとうアメリカの教科書まで書き換えられると思い始めた、あの人たち…

いや…、その…、いくら日本で歴史書き換え政党が政権を取って

教科書の内容の書き換えに着手したからってゆうても、

海の向こうの国の教科書まで書き換えられると考えるのは、いくらなんでも…と、ぼくは思うけど

彼らはそうは思わないらしくて、なんと日本政府は従軍慰安婦に関するアメリカの教科書の文章を

削除するように要求したんです


で、その結果は…と言えば、アメリカの19人の歴史学者から
「私たちは最近、日本政府が第二次世界大戦当時、日本帝国主義による性的な搾取の野蛮なシステムの下で苦痛を経験した日本軍慰安婦について、日本およびその他の国の歴史教科書の記述を抑圧しようとする最近の試みに驚愕を禁じ得ない」
「国や特定の利益団体が政治目的のために、出版社や歴史学者に研究結果を変えるように圧迫することに反対する」
「我々はマグロウヒル社を支持し、『いかなる政府にも歴史を検閲する権利はない』というツィーグラー教授の見解に同意する」
日本政府による要求に断固反対するという意思表明が返ってきたので

それで懲りた…と思いきや、政府がダメなら民間で…と言うことなのか

今度は、「日本の(歴史家を名乗る)民間人」とやらが、同じアメリカの教科書の内容訂正を勧告する…と

なんかそんなこと言うてますねん↓
大沼保昭、挺対協に対する独りよがりな私怨のあまり、日本軍「慰安所」制度の被害者を「売春婦」と放言する連中とまでタッグを組むかよ。やっぱり国民基金なんてのは、その仕組みも、中で運営してた連中の考え方もクソだったという結論でよいな。怒。http://blogos.com/article/108036/(←ひとさまのtweetより)

で、そのメンバーに、アジア女性基金の理事として、元慰安婦への「償い金」支給で

慰安婦問題を終わらせようとした大沼某が入ってまして

ぼくは、秦郁彦と並んで日本外国特派員協会で会見を行った大沼某を見てて

やっぱり、アジア女性基金ってそういう目的のそういう組織だったのね…と、改めて感じましたわ


秦郁彦は歴史書き換え派を代表して

「強制連行があったとするマグロウヒル社の記述は誤り」と言うてはるんやけど…
日本陸軍の本』という本で秦郁彦千田夏光従軍慰安婦』の解説を書いている。
「昭和期の日本軍のように、セックスサービス専門の女性を大量に戦場へ連行した例は近代戦史では他にない。
その7~8割は強制連行に近い形で徴集された朝鮮出身の女性」 (←ひとさまのtweetより)

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20150318/20150318220456.jpg
おそらくこの大要も秦郁彦が書いている。
皇軍の体面上、軍当局が公式にタッチするわけにはいかないので出入りの御用商人に言い含めて内地と朝鮮からかき集め」
「村長や警官が戸別訪問で仕事の内容を知らせず強引に勧誘、朝鮮ではこの方式が定着した」

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20150319/20150319225814.jpg
この本では「仕事の内容を知らせず、強引に勧誘」することを「強制連行に近い形」と認識していることは明らか。90年代以降、小林よしのりや右翼論壇が「強制連行」の定義を「奴隷刈りのような連行」だけに限定し、それ以外の徴集方法なら「問題ない」と勝手に言い始めただけの話。
…なので、彼らは自分の言ってきたことさえ否定する…という

およそ「歴史家」とは言えない不誠実な態度で、歴史を記述するんだ…と言うてはるわけです


また、秦はこの記者会見で
~20万人の慰安婦が毎日20人から30人の兵士たちに性サービスをしたと書いてあるんですが、当時海外に展開した日本軍の兵力は約100万人です。教科書に従えば、接客は1日5回という統計になりますから、20万人が5回サービスすると100万になりますので、兵士たちは戦闘する暇がない。毎日慰安所に通わなければ計算が合わなくなるわけですね(会場から笑い)。そういう誇大な数字が教科書に出されているということです。
…と、したり顔でおっしゃるんだけども…
「日本軍は一人当たり2回戦死しなければ「計算が合わなくなるわけですね(会場から笑い)」。」/ 秦郁彦「当時海外に展開した日本軍の兵力は約100万人!」 日本軍の海外での戦没者数は210万人いるんですけど・・・ - 誰かの妄想・はてなhttp://d.hatena.ne.jp/scopedog/20150319/1426700372 …(←ひとさまのtweetより)
ということで、この秦という人は、もう「歴史家」を名乗るのをやめるべきでありましょう…


ちなみに、秦が持ち出した「慰安婦の一日あたりの~」という話ですが、

実際に慰安所を見聞した漫画家の水木しげるさんは、こういう述懐をされてます↓
水木しげるさん「慰安婦は地獄だったし賠償すべきだろう。体験ない人には分からないよ」http://alfalfalfa.com/archives/7847972.html …  兵隊は精力ゼツリン。80人を一人の女性で処理。それはまさに「地獄の場所」だった (←ひとさまのtweetより)


そして、秦が記者会見で「従軍慰安婦≠性奴隷」の主張の根拠として自ら言及した

「1944年にビルマアメリカ軍が20人の朝鮮人慰安婦(…の)詳しい尋問記録」は

従軍慰安婦=性奴隷」であったことの証拠になりこそすれ、それを否定する根拠にはなり得ないので

(→「
心理作戦班日本人捕虜尋問報告(Japanese Prisoner of War Interrogation Report)四九号
  『誰かの妄想・はてな版』に詳しく出ています)

彼らには、もはや、物事の認識能力も是非弁別能力もない人たち…

ということでええかと思います




※で、やっぱり、日本側で歴史書き換えの動きが活発になればなるほど…
2007年と同じく、今回も右翼の動きが裏目に出たな。→慰安婦決議、米州議会で可決 「歴史的記録にとどめる」 - 朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH3L1R7HH3LUHBI003.html …(←ひとさまのtweetより)
…という結果を招いているので、彼らには学習能力もない…ということで、これまた、ええかと思います