トルコで4万人「日本は原発を輸出しないで!」とデモ!

トルコのシノップで4万人が
「日本は原発を輸出しないで!」と叫んだ!

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トルコのプナールさんからのメッセージと「緑の新聞」の記事です

「日本政府がトルコ政府と契約をして原発を輸出する
予定のシノップ市で、4万人が集まって、『原発反対!』
『日本は原発を輸出しないで!』と叫びました(4月25日)。
日本人のみなさまにお知らせです」 (Pınar Demircan)

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原発に通行権はない!」 ― シノップで4万人の叫び
      
     プナール・デミルジャン (トルコ「緑の新聞」 2015.4.25)

トルコを含めヨーロッパで何百万人もの健康に爪痕を残した
史上最悪の災害、チェルノブイリ原発事故の追悼記念集会が、
29年後の今日シノップで行なわれ、4万人が参加した。

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40年間反原発闘争をくり広げ国民が反対しているにもかかわらず、
政府、官僚が協定に調印し原発建設を強行するなら、
国民は道に出て列を作り、これに反抗する。
この国に住む人々に原発は必要ないのだ!

イスタンブールからも1000人が参加したシノップでの反原発集会は、
80を超える民間団体と市民のサポートで巨大になった。シノップ県
原発プラットフォームと公務員労働組合連合のよびかけで、市の
中心で始まったデモ行進の列は、シノップ・ウールムムジュ広場へと
続いた。地元の漁師たちも、「シノップに原発はいらない」と書かれた
ポスターを漁船に吊るしてデモに参加した。民家や小売店の窓でも
同じポスターが目に留まった。

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停電が一日中続いた3月31日の翌日、シノップ原発建設へ向けた
協定が調印された。この停電の原因は「電力の過剰供給」だったことが
のちにエネルギー大臣の話で明らかになったのだが、エネルギーの
過剰供給があるにもかかわらず、さらなるエネルギー創出のため政府
原発建設を申請したことに私たちは戸惑いを隠せなかった。

協定への調印がなされた直後に、アックユで原発建設の起工式が
行なわれ、すぐに原発の宣伝広告が世間に出回った。この広告に
子供を起用したことに国民はとくに強く反発し撤廃を求めた。業界
団体は広告の撤廃を法的に申請せざるをえなくなった。しかし政府
原発建設に必死になっているため、広告を撤廃するどころか、4月
23日「子供の日」に、首相の椅子に座る子供たちの耳に囁き
原発建設は必要だ」と言わせた。

その結果4万人が、「原発にNO! 原発に通行権はない!」と叫ぶため
25日シノップに向かうこととなった。

チェルノブイリ事故の29周年追悼のため、シノップと同様のデモが
明日26日、イスタンブールアンカラ、メルシンなど多くの県と、
アックユ原発から90km離れたキプロスで行なわれる。
未来と健康な次世代を願うすべての人に参加してほしい。

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              シノップ観光地図とプナールさん

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★シノップ市は、黒海沿岸の美しい町で農漁業がさかんです
(人口57000人)。原発建設には大多数の住民が反対しており、
地元の合意は得られていません。しかし4月1日、トルコ国会は、
シノップ原発についての日本との契約締結を承認しました。

三菱とアレバが原発4基を建設。17年に着工予定とされています。
シノップの人々は「あれだけの原発事故を経験した日本がこの地に
原発を建てようとしていることを思うと悲しくなる」といっています。

●トルコへの原発輸出と反対運動の現状 ― ことばが通じなくても、
原発のない未来のために私たちは共に闘える(アスリハン・テューマー)
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/123a.htm もご覧ください

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